表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ネトコン受賞!】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第十一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

613/614

古代遺跡攻略3

「細長い通路……まだ移動させるのか」


 スイッチを押してみるとカチリと音がして、壁がスライドして開く。

 壁の向こうには左右に伸びる細い通路になっていた。


 窓もなく、人が一人通れるぐらい幅しかない。

 一体何をさせたい通路なのか謎である。


「私があっち見てみるぜ」


 一人ずつしか進めない通路をゾロゾロと移動するのも効率が悪い。

 左右に伸びているので、ある程度すぐに駆けつけられる距離まで分かれて確認することにした。


 サントリは懐中電灯を使わず、自前で炎を出して周りを明るく照らす。

 前方向しか照らせない懐中電灯に比べて、サントリが出す炎は周り全体をかなり明るくしてくれていた。


「僕もなのだ! ぽっ!」


 炎の方が明るいな、と思ったヒカリは先頭を歩くトモナリのために火の玉を出す。

 片手に持った懐中電灯で遠くを照らし、近くは炎で照らすという万能な働き。


 横幅一人分でもヒカリなら一緒にいられる。

 トモナリの頭の上に上半身が乗っかるようにしてるので、顔面の横に炎がある形にはなってしまうが多少は仕方ない。


 みんなで壁を確認しながら少しずつ進んでいく。

 また分かりにくいスイッチのようなものがある可能性は十分にあり得た。


「んん?」


 少し進んだところで、うっすらと光が差し込んでいるところを見つけた。


「外……? 何か部屋でもあるのか?」


 壁に隙間があって、そこから光が漏れているようだった。

 風があるようには感じないので、外ではなく室内に繋がっているのではないかとトモナリは見ていた。


「ここら辺を調べてみよう」


 少なくとも何かが壁の向こうにある。

 最悪壁を壊すことも考えながら、周りを調査する。


「壁に切れ目……」


 目を皿のようにして調べると、壁にほんのわずかな切れ目のようなものがあった。

 ただ開くためのスイッチのようなものが見つけられない。


「いいや、壊しちゃおう」


 いい加減細々としたものを探すのにトモナリも飽きた。

 切れ目の感じから、螺旋階段を登ってきたところにあった扉と同じぐらいの大きさの出入り口がある。


 出入り口の真ん中にトモナリは軽く拳を当てる。


「魔力物質構成……」


 トモナリの拳が魔力によって作り出された金属に覆われていく。


「怪力……!」


 腕を引き、勢いをつけて壁を殴りつける。

 スキルを手に入れたばかりの頃、壁を殴りつけて腕を壊すところだった。


 今回は魔力物質で手を覆いつつ、怪力の出力もちゃんとコントロールする。

 さらには世界樹の加護のおかげで体の基礎的な頑丈さも増している。


「はあっ!」


 腰を入れ、しっかりと拳を突き出す。


「うわぉ……」


「流石なのだ!」


 壁が砕け散って飛んでいく。

 大きな音が鳴り響いてガラガラと壁が崩れ、空いた穴から差し込む光にトモナリは目を細めた。


「ベッドがあるのだ」


「……寝室?」


 戦闘も覚悟していたが、敵はいない。

 壁の向こうは部屋であった。


 大きなベッドが置いてあり、きれいに掃除がされていて埃っぽくもない。


「女の子の部屋、なのかな?」


 誰の部屋であるか、なんてことは知り得ないものの、ベッドの上に人形のようなものが置いてある。

 ややファンシーなドレスを着せられた人形を見ると、部屋の主人は女の子なんじゃないかと感じられた。


「こういうの見るとさ、ちょっとこう……萎えるっていうか、やる気削がれちゃうよね」


「ああ、なんとなく分かるな、その気持ち」


 ミズキは部屋の様子を見て顔をしかめる。

 時々、人間の生活を感じさせるようなゲートがある。


 基本的に人は出てこないのだけど、こうした生活があるということは人がいたということではないかと思うのだ。

 ならばどうして人はいないのか。


 モンスターばかりになっているのか。

 そんなに明るい想像はできない。


 待ち受ける未来を自分たちにどこか重ねて、モンスターに敗北するという結末を考えてしまうと多少気分も沈むというものだ。

 どうせならただモンスターだけ出てきて戦うのみ、というのが簡潔でいいのはみんな同意する。


「ここはどこなんだろうな」


 部屋には窓があって、外の光を取り込んでいる。


「わっ……結構高いところだね」


 窓から外を覗いて現在地を特定しようとする。

 まず見えたのは水平線だった。


 遠くに海が見え、そこにはアメリカの戦艦も停泊していた。

 少し視線を下げてようやく古代遺跡がある島が見えてくる。


 位置的にかなり高いところから見下ろす形になっていて、古代遺跡や周りの森が上から一望できていた。

 どこにいるのかは分かりにくいものの、外から見えていた古代遺跡の高いところにいるのは確実であった。


 つまりだいぶ進んだ場所にいると見ていい。


「もしかしたらボスがいる場所も近いかもな」


 どこにボスがいるのかも分かっていないが、大体高い場所か一番奥にボスがいる。

 古代遺跡は中心部から高くなっているので、中心部の高いところにボスがいる可能性が高いと見ていた。


「……軽く飯でも食べてから進もうか」


 時間的にはもう昼を過ぎている。

 部屋の中はひとまず安全そうなので少し休憩する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ネトコン14受賞! なのだ!!!

この度ネトコン14にて、NTTソルマーレ様よりコミック賞での入賞をいただきました!

これからこちらの作品はコミカライズを目指していくことになります!

コミカライズの目標としては来年公開らしいです。

まだまだどうなるかはわかりませんが、これからもよろしくお願いします!

NTTソルマーレがどこかって……? あれだよ、コミックシーモアのところだよ!

僕がコミカライズされるのだ! みんなありがとうなのだ!

気分転換に書いてた新作も公開しちゃう! 読んでね!

元悪魔、人間に生まれ変わったので神を皆殺しにします~世界をリセマラしようとする神を止めろ

死体漁りの簒奪者〜復讐と人類救済、骨の身には重すぎやしないか?

作品一覧

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ