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【ネトコン受賞!】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第十一章

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卑劣な奴ら3

「まっ、なんにしてもあのゴーレムは動かないってことだな」


 いくつか綺麗なコアはあるので、何体かはゴーレムも動かすことができるだろう。

 しかしずらっと並べられたゴーレムが全部動くことはなさそうだった。


「先に進もうか」


 なんにしてもゴーレムが動かないなら警戒することもない。

 部屋にはさらに上に向かう階段があったのでトモナリたちは攻略を再開する。


「……シッ! 静かに!」


 階段を上がっていくと、何かの話し声が聞こえた気がしてトモナリは口に指を当てて立ち止まる。


「……何が聞こえるね」


 動きを止めて静かにしてみると、階段の上の方から話し声が聞こえてくる。

 複数人の男の声で、トモナリたちには気づいていない。


「英語だな」


 離れているために聞こえる声は小さく、何を話しているのか分かりにくい。

 けれどもどうやら英語で話しているようだ。


 敵か味方か分からないので、慎重に様子を窺う。

 英語ならアメリカの覚醒者の可能性も大きいが、別の国の覚醒者であることも否定できない。


 もう少し近づいて会話を盗み聞きする。


「‘ようやくレベルが上がったよ’」


「‘ガキのお守りしながらレベル上げるのも簡単じゃないよな’」


「‘一人死んじまってまたやり直しだったから大変だったよ’」


 少し近づいてみると会話の内容もはっきりしてきた。


「‘ここまで連れてくるのも楽じゃなかったぜ……’」


「‘金払って船近づかせてもらったからな。良いものなかったら完全に赤字だ’」


「‘おい! 大人しくしてろ!’」


「……これって」


 漏れ聞こえてくる会話を聞いてトモナリは顔をしかめる。


「なんの会話なんだ?」


「……もしかしたら、あんまり良くない会話かもしれない」


「あの……ちょっと怖いんだけど?」


 メイリンが怖い顔している。

 会話を聞いた感じでは、例の子供を生贄にするギミックに関することであるように聞こえた。


 子供のレベルを上げて連れてきたのではないか、そんなふうに思えてメイリンからわずかに殺気が漏れ出している。


「エド、偵察を頼む!」


 こういう時には直接確かめるのが一番。

 トモナリはエドを呼び出して、カメラをセットする。


 そしてエドは床から壁、天井へと張り付いて移動して偵察に向かった。


「……あっ、いたな」


 階段上がってすぐのところは通路になっていて、近くに部屋があった。

 そこで覚醒者らしき男たちが休憩している。


「……子供だ」


 男たちの奥には子供の姿が見える。

 怯えたような顔をしていて、なんの装備も身につけていない子供たちを見れば目的は一目瞭然であった。


「これは許せないね!」


 カメラの映像を映すタブレットの画面を見て、ミズキは顔をしかめている。

 やはり男たちは子供を生贄にしようと連れてきている。


 覚醒者の子供を捧げるなんて普通じゃあり得ない条件だ。

 生贄にしたら何かあるかもしれないと思うのは当然のことであるが、実際に子供を生贄にするなんて非人道的な行為である。


 それでも子供の命をなんとも思わないような人も世界にはいてしまう。


「あいつら倒して子供たち救わなきゃ!」


 こんなことには関わりたくないという人も多いだろうが、トモナリたちはこうしたことを許さない性格の人たちだった。


「‘メイリンも、いいな?’」


「‘もちろんよ、ダーリン’」


 他の人に興味ない。

 そんなことをよくメイリンは言うのだけど、会話を盗み聞きしている時の顔を見ればそんなことないのはトモナリにも感じられた。


 大人には興味ないのかもしれない。

 ただ少なくともただの子供を生贄にするようなことをメイリンはよく思っていない。


「いや、待って」


 子供たちを助ける、ということで話がまとまっている中でコウは険しい顔をしていた。


「どうした?」


「子供たちの数が少なくないかい?」


 メイリンの求めに応じてつい先日子供を助けたばかりだ。

 その時にいた子供たちは十人。


 今カメラに映し出されているのはその半分ぐらいしかいない。

 不測の事態に備えて子供の数を多く準備していることはあり得るだろうが、生贄にするのに倍も子供を用意するのは面倒だろう。


「まさか……ここにいるのが全部じゃない?」


「‘メイリン、生贄が何人必要なのか知ってるか?’」


「‘……十人よ’」


 コウの予想通り生贄に必要な数は、男たちが連れている子供の数じゃ足りない。

 子供の数が足りないのに連れてくるはずがない。


 つまりは他に子供がいるということになる。


「……どうすんだ?」


 やるならやるぞ、というまでサントリがトモナリのことを見る。


「うーん……」


 ここで子供たちを助け出してしまうことはできる。

 けれどもその結果に他の子供がどうなるのか。


 合流するはずの子供が現れないと、何かを察して逃げてしまったり口封じに子供を殺してしまうかもしれない。


「あいつらを泳がせようか」


 話を聞く限り子供を生贄に捧げに行こうとしている。

 つまりこのままなら他の子供たちと合流すると予想できる。


 ここで倒さず、他の子供と合流するのを待って子供を助けよう。

 トモナリはそう考えた。


「慎重に……あいつらの後をつけるぞ」


 トモナリの言葉にみんなが頷く。

今日は夜にももう一度更新予定!

あくまでも予定だけど

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ネトコン14受賞! なのだ!!!

この度ネトコン14にて、NTTソルマーレ様よりコミック賞での入賞をいただきました!

これからこちらの作品はコミカライズを目指していくことになります!

コミカライズの目標としては来年公開らしいです。

まだまだどうなるかはわかりませんが、これからもよろしくお願いします!

NTTソルマーレがどこかって……? あれだよ、コミックシーモアのところだよ!

僕がコミカライズされるのだ! みんなありがとうなのだ!

気分転換に書いてた新作も公開しちゃう! 読んでね!

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