古代遺跡地下坑道6
「全力……一発!」
「いくのだー! ビーっ!」
コウのバリアが破られた。
同時にサントリが殴りつけるように炎を放つ。
さらにはヒカリもビームタイプのブレスを放って援護する。
ゴーレムナイトのビームとヒカリとサントリの炎がぶつかる。
「だりゃああああああっ!」
「びーーーーっ!」
「がんばれぇ!」
互いに一歩も引かず、均衡が続く。
これでも抑えきれなきゃキツイ。
そう思っていたらゴーレムナイトの体からプスプスと煙が上がり始めた。
ゴーレムナイトのビームの勢いが弱まり、ヒカリとサントリが押していく。
「いっちゃえー!」
ビームが完全に押し負けた。
ヒカリのビームにサントリの炎が巻き付くようにまとわれ、ゴーレムナイトに襲いかかる。
ゴーレムナイトは体をねじって回避しようとするけれど、かわしきることができずに肩を貫かれる。
「よっしゃあっ!」
ゴーレムナイトの左腕が吹き飛び、後ろに大きくよろめく。
みんなの力がゴーレムナイトを上回った。
「……何かしようとしていますね」
ゴーレムナイトは腕の形を元に戻しながら後ろに下がる。
「魔力を補給しようとしてるのか!」
後ろに下がったゴーレムナイトの胸のところが大きく開いた。
ゴーレムナイトは山と積んであった鉱石を鷲掴みにすると胸の中に放り込んでいく。
鉱石がゴーレムナイトの燃料であることはもう分かっている。
ビームを放ち、大きなダメージを負ったゴーレムナイトは魔力を補充しようとしているのだった。
「‘少し本気出すわよ’」
真っ先に動いたのはメイリンだった。
赤と青の剣をメイリンは飛ばす。
指を二本立て、剣を操る。
赤い剣がゴーレムナイトの腕に突き刺さり、青い剣が頭を打ち砕く。
「‘なかなか楽しいお遊びだったわね’」
メイリンが走り出す。
クンッと指を動かすと二本の剣はメイリンの元に飛んで戻っていく。
両手に剣を持ったメイリンは剣をクロスし、そのままゴーレムナイトに飛び込んでいった。
「‘スキル……震天’」
メイリンが剣を振る。
斜めにクロスした斬撃が、爆発のような音を立てて飛んでいく。
濃密な魔力が広がって突風を巻き起こし、気づいた時にはゴーレムナイトは四分割されて地面に転がっていた。
ゴーレムナイトの後ろにあった宝物庫の扉にも十字の傷が深々と刻まれていて、トモナリたちはメイリンの攻撃の威力に呆然としてしまう。
「‘……ここね’」
四分割されたゴーレムナイトの体のうち、下半身がうごめく。
ゴーレムナイトにもコアはある。
コアがある体の部分はまだ生きているのだ。
メイリンはコアを探すためにゴーレムナイトをさらにバラバラにしていく。
「……怖い人に好かれてるものだね」
「いや、冗談じゃないな……」
「ぬぐぐぐ……」
メイリンがコアを見つけだしてトモナリに手を振る。
ヒカリは圧倒的な実力を見せられて悔しそうにしている。
『宝物庫の番人を倒しました!
これで哀れな宝物庫の番人も採掘作業も休むことができます。
宝物庫が開放されました!』
トモナリたちの前に表示が現れ、メイリンによって深い傷をつけられた扉が一人でに開いていくのだった。




