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【ネトコン受賞!】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第十一章

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古代遺跡3

「‘ただ気をつけてほしいことも多い’」


 ダンの表情が少し険しくなる。


「‘何に気をつければ?’」


「‘島の西側……こちらには中国のキャンプがある’」


 当然ながら中国も島に進出して、同じようにベースキャンプを設けている。


「‘手を出してくる……とは思いたくはないが、警戒するに越したことはない。他の国、勢力も入り込んでいる。知らない顔を見たら、敵だと思う方がいいだろう’」


 普通のゲートなら入る人が制限されるために、他の覚醒者の存在を警戒することは少ない。

 しかし古代遺跡には仲間ではない覚醒者がいる。


 手を出してこないだろうと油断してはいけない。

 もしかしたらモンスターではなく人間が攻撃してくるかもしれないと警戒する必要があった。


「‘見えないところで何かが起きても……分からないからな’」


 古代遺跡以外のところは鬱蒼とした森である。

 仮に問題が起きたとしても、軍艦やベースキャンプからは見えない。


 モンスターが出るので、モンスターが問題を起こしたと誤魔化すことできてしまう。

 さらには死体などもモンスターが処理してしまうこともある。


「‘うちの覚醒者も何人か行方が分からなくなっている。モンスターにやられたのか、あるいは…………’」


 他の人が見ている前で他国の覚醒者を襲えば国際問題だが、今回はバレる可能性が低い。

 モンスターではなく、人に襲われて行方不明となった人もいるのではないかとダンは見ている。


「‘君たちの場合は大きく心配していないが用心はしてくれ’」


「‘ええ、分かりました’」


 ただ攻略するだけじゃない。

 他の覚醒者が足を引っ張ってくる可能性がある、ということが今回の攻略の肝になるかもしれないのだった。


 ーーーーー


「おっ?」


 小さいボートに乗り換えて古代遺跡の島に向かう。

 島に近づいていくと、一瞬不思議な感覚に襲われた。


 それはゲートを潜り抜ける時と同じものだった。


「レベル制限に引っかかると今の場所で止まるのかもな」


「こんな状態でも一応ゲート……ってことなのかな」


 もちろんトモナリたちでレベルの制限に引っかかる人はいないのでなんの問題もなかった。


「ほっ!」


 島には浜辺など船をピッタリとつけられる場所はなく、周りはぐるっと崖になっている。

 そのためにある程度ボートを近づけたらそこから跳んで島に移る。


 覚醒者だからできる力技である。


「とうっ! しゅたっ!」


 ヒカリもピョンと跳んで、さらには翼を動かして飛ぶ。

 華麗に着地して、キリッとした顔をする。


 誰にアピールしているのかは知らないが、楽しそうなので突っ込まないでおく。


「‘お待ちしておりました。ヒーローズギルドのトーマスと申します’」


 上手くみんなが島に渡ったところに案内役の覚醒者が待っていた。

 そのままトーマスについていくと、岸からそう離れていないところに大きなテントなどが設営されているキャンプがあった。


「‘あっ、ダーリン!’」


「うげげ……」


「うわっ……」


「そんな顔するなよ」


 キャンプにはメイリンがいた。

 メイリンの姿を見てヒカリは渋い顔をしたが、メイリンが苦手なミズキも同じような顔をする。


「‘メイリンも攻略に?’」


「‘もちろん。他の子を犠牲にするわけにはいかないものね’」


 攻略を手伝ってほしいとは言われていたものの、メイリンがここにいるのは少し意外だった。

 中国の覚醒者もここにいることだし、さらにはレベル的に厳しいのではないかと思っていた。


 けれどもギリギリ入れたようだ。

 なんとなくメイリンのレベルが分かった。


「‘私もあなたたちと一緒に行動するわ’」


「‘それは心強いな’」


「‘あなたが私に命令できるのよ’」


 メイリンはトモナリにウインクする。

 制御の難しいメイリンと一緒にいることで発生するリスクは当然あるだろう。


 ただやはりレベル上限ギリギリ、加えてそのレベル帯の中でもメイリンは最強クラスになる。

 デメリットをはるかに上回るメリットがある。


「‘うふふ〜……うっ?’」


「だーめーなーのーだー!」


 トモナリの腕に抱きつこうとしたメイリンだったけれど、ヒカリが間に割り込む。

 メイリンの頬を押して抱きつきを阻止する。


「‘じゃああなたでもいいわよ’」


「ぬわっ!?」


 メイリンはニヤリと笑うとヒカリのことを掴んで引き寄せる。

 ジタバタと抵抗するものの、メイリンの力には敵わずぬいぐるみのように抱きしめられる。


「‘あなたが大人しくしてたらダーリンには手を出さないでいてあげる’」


「ぬぅぅぅぅん……」


「‘あんまりいじめないでやってくれよ?’」


「‘あら、心外な言い方ね’」


「……本当にこれで大丈夫なのか?」


 強いがメイリンの癖は強い。

 本当に大丈夫なのか、とユウトはうっすらと不安になってしまう。


「とりあえずは軽く森に入って慣らしていこう」


 いきなり古代遺跡まで行って攻略するのは危険である。

 周りのモンスターと戦い、相手の強さを把握してから少しずつ古代遺跡に向かっていく。


 攻略を焦らずじっくりと取り掛かる。

 これもまた大事な要素なのである。

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ネトコン14受賞! なのだ!!!

この度ネトコン14にて、NTTソルマーレ様よりコミック賞での入賞をいただきました!

これからこちらの作品はコミカライズを目指していくことになります!

コミカライズの目標としては来年公開らしいです。

まだまだどうなるかはわかりませんが、これからもよろしくお願いします!

NTTソルマーレがどこかって……? あれだよ、コミックシーモアのところだよ!

僕がコミカライズされるのだ! みんなありがとうなのだ!

気分転換に書いてた新作も公開しちゃう! 読んでね!

元悪魔、人間に生まれ変わったので神を皆殺しにします~世界をリセマラしようとする神を止めろ

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