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【ネトコン受賞!】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第十一章

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意外な関係1

「とりあえず、連れてくることはできたな」


 女の子三人、男の子二人の合計五人をコンテナから救い出した。

 話は聞いていたのか、子供たちは特に抵抗することもなくトモナリたちに着いてきた。


「しっかし……どーにも人間味ってもんがねえな……」


 今はゲートの外で料理の準備をしている。

 ゲートの中で料理をするとモンスターを刺激してしまうかもしれない。


 一応相手は子供であるし、温かい料理ぐらい食べさせてあげたくて外での飲食となった。

 子供たちは大人しい。


 手がかからないといえば聞こえはいいのだけど、人間味や子供らしさのようなものがないのだ。

 笑いもしないし話もしない。


 五人とも無表情で、子供たちで固まってじっとしている。

 異国の地に連れてこられて、知らない大人たちに囲まれて緊張しているにしても感情が表に出てこない。


 少し心配になるほどだった。


「心閉ざしてるっていうか……」


「メイリンの話なら……あの年から覚醒者としての教育をされてるはずだからな。その影響かもしれないな」


 どんなことをされてきたのか。

 それは平和に暮らしてきたトモナリたちには想像もできない。


 心を閉ざしてしまうぐらいしょうがないのかもしれない。


「どうなのだ?」


「‘美味しいよ’」


 それを知ってか、普段はあまり子供に近づかないヒカリも子供たちに声をかけたりしている。

 最初こそヒカリに対しても壁一枚隔てたようだったが、いつの間にかヒカリには少しずつ心を開きつつある。


「言葉の壁って問題も大きいよな」


 当然のことだが、言葉は通じない。

 英語を話せる子が一人いるのみで、他の子は英語もできないのである。


 ただそこもヒカリは強くて不思議パワーで言葉が分かるし、なぜかヒカリの言葉は相手に分かる。

 言葉が通じるというのも心を開く要因なのかもしれない。


「にしてもさ、あの子、綺麗な顔してるよね」


「おっ、ありがと」


 トモナリとユウトの分の料理を持ってミズキが会話に入ってきた。

 唯一英語を話せる女の子はワン・リーインという名前で、将来を確約されたような顔立ちをしている。


 メイリンも強力な力を持っている覚醒者ということを除くと、まるで女優のような美貌を持っている。

 リーインもそれに匹敵するような女性に成長しそうだった。


「ああ、生贄にするにはもったいないな」


「ぬわー!」


 ヒカリがリーインに捕まっている。

 フウカなんかに捕まると全力で逃げ出そうとするが、流石に子供相手に本気は出さない。


 ヒカリもちょっと大人になっている。


「んで、いつまで匿うんだ?」


「それはなんとも言えないな」


 港で聞いたアジア系の男性の死体はおそらくメイリンの協力者である。

 メイリンの方の状況はトモナリでも分からず、どうしたらいいのか正直困っている。


 回帰前のことを考えればメイリンは無事なのだろうが、未来は変わっている以上確実ではない。


「一週間ぐらいは待ってみよう。それで何もなかったら……俺が責任持ってアメリカに話をつけに行くよ」


 日本で受け入れるということも考えられる。

 ただやはりこうしたことに関してしっかりとしたシステムやメソッドがあるのは、日本よりもアメリカの方だろう。


 地理的に近すぎるとかそうした問題もある。


「受け入れてもらえなきゃ……このまま日本の説得だな」


 万が一のこともある。

 ただ助け出した以上は見捨てることはしない。


「それでもダメなら?」


「しょうがない……俺が頑張って育てるよ」


「本気でやりそうだから笑えねえな」


「本気だよ。目の前の子供見捨てて……世界なんて救えないからな」


「トモナリ君のそういうところは好きだよ」


「ありがと。まあ、メイリンから連絡があれば、それが一番なんだけどな……」


 なんであれメイリンが動いてくれれば全ては解決する。

 せめて無事の連絡ぐらいあればいいのに、とトモナリは思ったのだった。


 ーーーーー


「今日でも一週間……そろそろ決断しなきゃな」


 子供たちを港から助け出して一週間が経った。

 すでに日は暮れて、トモナリは見張りのためにゲートの外にいた。


 子供たちや見張りじゃない他のみんなはゲートの中で寝ている。

 一週間待とうと自分で言ったのだから、どうするのか決断する時がきた。


 長いことゲートを攻略しないとそれはそれでも疑われてしまう。


「……みんなに任せても大丈夫そうだし…………誰だ!」


 アメリカに行こう。

 そう思っていたら何者かの気配を感じて、トモナリは剣のルビウスをインベントリから取り出す。


「‘流石ね、ダーリン。私に気付ける人はなかなかいないのよ?’」


「‘俺はダーリンと呼ぶのは……メイリンだな’」


 明かりとして使っている魔力で動くランタンの光が届かない暗がりからメイリンが姿を現す。

 一応警戒は続けるが、偽物には見えない。


 怪我をしているような様子もない。


「‘問題が起きたようでごめんなさいね……リーが下手うって相手に見つかっちゃったから’」


「‘どうやら殺されてしまったようだけど、そっちは大丈夫だったのか?’」


「‘こちらも刺客に狙われたわ。ただ全員、お役目から解放されて寝ているわね’」


「‘まあ、怪我がないなら良かったよ’」


 回帰前に傭兵女王と呼ばれていたのは伊達じゃない。

 相手の追手を引き受けたメイリンの戦いは壮絶だったのだろうと思う。


 それでも平然としているのだから、すごい女性である。

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ネトコン14受賞! なのだ!!!

この度ネトコン14にて、NTTソルマーレ様よりコミック賞での入賞をいただきました!

これからこちらの作品はコミカライズを目指していくことになります!

コミカライズの目標としては来年公開らしいです。

まだまだどうなるかはわかりませんが、これからもよろしくお願いします!

NTTソルマーレがどこかって……? あれだよ、コミックシーモアのところだよ!

僕がコミカライズされるのだ! みんなありがとうなのだ!

気分転換に書いてた新作も公開しちゃう! 読んでね!

元悪魔、人間に生まれ変わったので神を皆殺しにします~世界をリセマラしようとする神を止めろ

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