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【ネトコン受賞!】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第十章

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四つのゲート4

「こいつ……なかなかやるな!」


 赤い羽の兵士はトモナリの剣を軽く下がりながら剣をかわす。

 トモナリの攻撃の隙をついて槍を突き出し、しっかりと頭を狙う必殺の一撃だった。


 これまで戦ってきた有象無象の黒い鎧の兵士とは質が違う。

 ちゃんとした技術を感じさせる。


 飾りのある兵士もみんなにつっこんでいる。

 上手く二体で連携を取りながら戦っていて、すぐには倒せなさそうな雰囲気があった。


「まもーる!」


「どりゃー!」


 自然と赤い羽の兵士はトモナリに任される形となった。

 ただもちろんトモナリは一人でなく、ヒカリとユシルがいる。


 ユシルが刺突を防ぎ、ヒカリが爪で襲いかかる。

 赤い羽の兵士は槍の柄で爪を受け止めて、そのまま槍を回してヒカリを殴りつけようとした。


「ふんぬぅ!」


 昔だったらヒカリも殴りつけられていただろう。

 意外と槍で殴られた経験もヒカリにはある。


 だがヒカリだって成長している。

 空中でぐるりと一回転。


 頭に落ちそうになった槍を見事に回避してみせた。


「ハァッ!」


 トモナリが炎をまとった剣で赤い羽の兵士を突く。


「くっ!?」


 トモナリの一撃は赤い羽の兵士の肩を貫いた。

 しかし赤い羽の兵士は全く怯むことなく、トモナリの目を狙って槍を突き出してきた。


「パパ!」


 赤い羽の兵士が体を前に出してきたので剣が突き刺さってしまい、回避が遅れた。

 危ないところだったが、ユシルが守ってくれたおかげで眼球ギリギリのところで槍が止められた。 


「助かった、ユシル!」


「ぬんっ!」


 褒められたユシルは、鼻息荒く力こぶでも作るようなポーズをする。

 多少のダメージを気にしないどころか攻撃を受けることすら前提に行動をしている、とトモナリは感じた。


「チッ……あんまり温存もしてられないか!」


 赤い羽の兵士はだんだんとトモナリとヒカリの連携に対応しつつある。

 黒い鎧の騎士と戦うことを考えれば、できるだけ力は温存しておきたい。


 しかし意外と強い赤い羽の兵士は技術的にしっかりしているだけじゃなく、対応力も高い。

 先ほども目をやられかけたし、あまり手加減しているような場合じゃなさそうだった。


 力を温存しようとしたせいで怪我をしたなんて、その方が結果的に損が大きい。

 二体の飾りのある兵士の方もまだ持ち堪えている。

 

「エド、いくぞ!」


 トモナリはドラゴンズコネクトを発動させる。

 一気に勝負を決めるつもりで赤い羽の兵士に突っ込んでいく。


「ヒカリ、頼むぞ!」


 両手で剣のルビウスをしっかりと握り、魔力物質構成で腕を保護しながら怪力を使う。

 さらには雷神も使う。


 剣にまとわれる炎にさらに雷も加わる。

 怪力で力を、雷神で素早さと器用さを上げる。


 複数のスキルを併用すると一個一個の効率は落ちる。

 ただ上手くコントロールして複数のスキルを同時に発動させると、結果的に一個に集中するよりも強い力を発揮してくれる。


「くらえ!」


 トモナリは剣を一息に振り下ろす。

 スキルで勢いと威力の増した剣をかわしきれないと判断した赤い羽の兵士は槍で一撃を受け止める。


 トモナリの攻撃を受け止めても折れない槍は頑丈だが、体の方はそうもいかない。

 槍とぶつかり爆発のような音を立てた剣の衝撃で、床が陥没し赤い羽の兵士は膝をつく。


 トモナリはそのまま力を緩めず、押し潰さんとばかりに上から押さえつける。


「ぬっふっふっ……ヒカリスペシャル! くらうがいいのだ!」


 高く飛び上がったヒカリが右の爪に炎、左の爪に氷をまとう。


「どぅおりゃあー!」


 ヒカリは急降下して赤い羽の兵士を狙う。

 トモナリの剣に気を取られている赤い羽の兵士は、全く身動きを取ることもできない。


「斬! なのだ!」


 ヒカリは赤い羽の兵士を後ろからざっくりと切り裂いた。

 燃える傷と凍る傷が赤い羽の兵士の背中にクロスして刻まれる。


「トドメだ!」


 トモナリの剣を押し返そうとする力が弱くなった。

 その隙をついて、トモナリは赤い羽の兵士の首を刎ね飛ばす。


「チョン!」


 槍を振り上げたまま赤い羽の兵士の体が動かなくなった。

 ユシルがイタズラっぽく赤い羽の兵士の体をつつくと、ゆっくりと傾く。


 けたたましい音を立てて床に倒れて、トモナリは小さく息を吐き出す。


「あっちの方も終わり……」


『ゲートが攻略されました!

 間も無くゲートの崩壊が始まります!

 残り1:00』


「……えっ!?」


 飾りのある兵士も倒されている。

 次は黒い鎧の騎士だな、と思っていたらトモナリたちの目の前にゲート攻略の表示が現れた。


「………………終わり?」

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ネトコン14受賞! なのだ!!!

この度ネトコン14にて、NTTソルマーレ様よりコミック賞での入賞をいただきました!

これからこちらの作品はコミカライズを目指していくことになります!

コミカライズの目標としては来年公開らしいです。

まだまだどうなるかはわかりませんが、これからもよろしくお願いします!

NTTソルマーレがどこかって……? あれだよ、コミックシーモアのところだよ!

僕がコミカライズされるのだ! みんなありがとうなのだ!

気分転換に書いてた新作も公開しちゃう! 読んでね!

元悪魔、人間に生まれ変わったので神を皆殺しにします~世界をリセマラしようとする神を止めろ

作品一覧

― 新着の感想 ―
更新ありがとうございます。 お城の黒騎士「人間どもめ……私が軍団長ごとき、下級の存在だと!?(怒)」 赤羽の兵士、改め軍団長「人間どもに『他よりちょっと強い兵士』だと思われてた……(呆然)」 防…
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