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4日目〜エイプリルフールか。はたまた、日頃の不義理を詫びる日か。

 昼食。

 生徒の全員が揃った食堂の扉から、生徒が一人入ってきた。

 それと同時に、秋見は立ち上がってその生徒、弥羅和に近づいていった。

「すまない、弥羅和」

 言われた方は驚いた顔をしたが、すぐに笑顔になりこう答えた。

「大丈夫ですよ。制限時間は超えなかったのですから」

「そう」

 秋見は席に戻った。

「部長、これを皆さんに」

 弥羅和は紙の束を加奈に渡した。

「はあ」

 加奈は内容のタイトルを見て驚いたものの、すぐに立て直して配り始めた。



 今回のドッキリについて


私達、田奈浜弥羅和及び赤沙は、使用人及び地域住民と協力の上、皆様方吹奏楽部員全員に対し、ドッキリ大作戦を決行いたしました。

まずはこのことに関して皆様に多大なる誤解とご迷惑をお掛けした事をお詫び申し上げます。

今回、田奈浜の別荘にて起こった全ての出来事は、事実ではございません。

事件は一切起こっていませんし、また誰も亡くなってはいません。

誤って後日、警察等に連絡をしないようお願いいたします。

また△△荘の方々にもご協力を頂いておりました。

ですが、実行者は私達二名ですので、協力者各位には非は一切ありません。

エイプリルフール、という事で我慢していただけたら、と思います。

詳しい事は帰りのバスで聞いてください。

     以上



 紙の裏を見る生徒が数人。

 裏が白紙だと分かるとまた表を見た。

「今は、7月ジュライやー!」

 杪がすかさず大声で突っ込んだ。何人かは頷いている。

「まあ、これはこれとして。食べましょう。冷めないうちに」

 加奈は気持ちを切り替えてそう言った。

 隣に立っている弥羅和にも声をかける。

「弥羅和ちゃんも、座って一緒に食べてね。みんな心配したんだから」

4月1日が「日頃の不義理を詫びる日」だという事は、ウィキペディアから引用しました。

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