4日目〜ホワイトデーのお返しには、結局手近な物で済ませてしまわないように
その一時間ほど前。
古木木木先生と秋見は休息スペースにいた。
「古木木木先生は、知っていた?」
「やっぱり君が最初に気付いたか。まあ、正直に話そう」
そこで一呼吸を置いた。
「ああ、確かに僕は彼女達に協力をした。一つ、聞いても良いかな。何で僕が彼女達に協力していると?」
「各務先生から、聞いた。古木木木先生が、私達の別荘行き、許可。非協力なら、少人数、が好いと判断する。他に、アルコール。外部と、接触不可。フロントの失言。赤沙の、行動、の矛盾。弥羅和を、演じた赤沙の、欠伸。西乃園医務長の診察ミス。コンピュータの、埃。私の髪、に関する質問。あと、妹に対する呼び方。全部、彼女達の行動、が何処か嘘だ、と判る事」
「ありゃま。全部見抜いたか。流石、と言うべきかな」
「どちらでも」
「まあ、僕が協力したのはほんの一部なんだけど」
「全部、知ってる」
すぐに続けられた言葉に古木木木先生はふっと目を細め、聞く。
「それで、僕に何のようなんだい。今のことだけを聞きに来たのかな」
「違う。協力理由」
「君は、分からなかったのかい」
「可能性は、幾つか」
「そうか。そんなに可能性があるとはね」
「大部分に関し、想定可能な理由、詰り、因果律は、幾つも存在する」
「そう、だな。まあ、僕が協力したのは、ただの興味本位なんだけどな」
秋見は立ち上がった。
「二つ、質問」
古木木木先生は座ったまま答える。
「どうぞ」
「佐々木萌子の、予知は、本物?」
「さあ。新聞部部長も知らない事を、僕が知っていると思うかい」
「雷は、晴れてても落ちる?」
「理論上は、な。電気が流れるだけだから」
「そう」
秋見はそこを後にした。




