2日目〜枝は冬になって見えるようになるけど、根は何時までも見えないままで
執事の東海林に送られて△△荘に戻ると、六時二分前。夕食直前だった。
ホルンパートが準備担当だったため、心と杪は嫌味を散々言った。
「二人だけで全部用意したんですよ」
「ごめ〜ん」
「悪かった」
「ごめんね」
「すまない」
上から、春見、夏見、冬見、秋見である。
「まあ、いいんやけど。所で、弥羅和っちは大丈夫だったんか」
「うん。まあ、ショックだったみたいだから、合宿に戻るのは遅くなるかもしれないって」
杪の問に冬見が答えた。
「そーか」
「大丈夫。何時か解る」
秋見は意味深にそんな事を言った。
夕食は御飯に暖かスープ、白身魚のホイル包み等。
談笑が響く食堂は、どこか淋しげだ。
「ねえ夏見君、誰なのかな、赤沙ちゃんを刺したのって」
冬見が聞く。
「矛盾が多すぎる。田奈浜さんだとしても、田奈浜さんでないとしても、だ。だから分からない。もし田奈浜さんだったとすると、アルコールをなぜ飲んで、階段から転げ落ちるような真似をしたのか。田奈浜さんでないならば、映像に写っていたのは誰か、そしてなぜアルコールを飲んでいたのか」
「アルコールって、誰が持ってきたのかな」
「事前に確認はしていないから分からないけど」
夏見は思案に耽る。
「映像に写〜てるのって、弥羅和ちゃんじゃー無かったり? てへへ」
春見の発言が気になったのか、箸を動かしながら顔を上げる夏見。
すると、秋見が夏見の目を見ながら小さな声で言った。
「私、合理的解、見つけた」




