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大鎌が魅せるは貴方の最期~畜生以下の存在には最期に夢を魅せましょう~  作者: いさな


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第37話 「盗賊狩り」

「セバスから伝えられたのはここら辺かな」


 俺は依頼を受けて闇ギルドを出たあと、宣言通りにすぐコラプトから出て他国へと繋がる道のすこし外れた場所へと来ていた。


 今は昼なのだが、人影のひとつも見えずただ優しい風の吹く音だけが鳴っている。


 今回の標的はベアノ盗賊団という中規模盗賊団だ。


 その中でも警戒しておかなければいけないのは団長であるベアノフだろうな。


 大柄で得意武器が斧っていう明らかなパワー型だし、突くならそこだろう。


「とりあえず何処にいるかくらいは把握しておこう」


 俺は広範囲へ魔力を薄く延ばして感知を開始する。


 魔力操作をフル活用させた感知は余程の化け物じゃない限りは悟られない。徐々に広がっていく感知範囲のなかに違和感を覚えるほど人が集まっている場所を発見した。


 龍の瞳で感知方向を見てみると、薄っすらとではあるが赤黒い魂を持つ者が密集している場所を見つけた。


「多分あれだな」


 近寄らなければ盗賊団かはわからないが、どちらにせよ人を大量に殺しているやつらなのは間違いない。


「救生と断罪の大鎌『機動』」


 キーワードに反応した神導武器が俺の手に握られる。右手に処刑台の刃、左手にボロボロの刃を持った大鎌が現れる。


「多人数戦か......こっちの方がいいな。『蒸結』」


 俺は二つの大鎌を重ね合わせて新しい合図を大鎌へ送る。


 その瞬間、ふたつの大鎌は白と黒の光を放ちひとつの形を作り出す。光が弾けると、二本を合わせたよりも一回り大きく、太くなった大鎌が握られていた。


 見た目は処刑台の刃を更に太く大きくしたような形状で装飾は天使だったものから、骨が組み合わさった歪なものに変わっている。


 混ぜて大きくなることは想定済みだが、随分と悪趣味な見た目になったものだ。


「二対の大鎌を混ぜることが出来るのはシャーマ様から授かったときにわかっていたが、効果を確認しないと」


 俺はステータスを開き、神導武器の場所に目を通す。


【特殊】救生と断罪の大鎌

 └ 二対の大鎌であり、心と身体に作用する効果を持つ

 └ 月の下で姿を変える

      ↓

【特殊】ブラッドチョッパー

 └ 全てを壊し、血を蓄える

 └ 蓄えた血を広範囲に放つ

 └ 月の下で姿を変える


「ブラッドチョッパー......血を主体にした大鎌か。今は月が出てない昼だけど、ここから変化するんだろうな。こんな素晴らしい神導武器を授けてくださったシャーマ様には改めて感謝しなければ」


 今回は血を出す畜生が集まっているからちょうどいい。どうせなら盗賊の汚い血も使わせてもらおうか。


「そろそろ狩るか」


 魔力を操作して自身に身体強化と大鎌に死魔力のエンチャントを施す。


 これで準備は整った。初めての盗賊狩りだ。


 俺は龍の瞳に映る魂の下へと跳躍した。


 ◇◆◇◆


「最近は商人が通らなくて暇ですね~ベアノフ団長」


「あ~俺らの悪名が留まることを知らないからなあ!雑魚どもがいっちょ前に警戒してんだろうぜ!」


「腕がなまっちまっていけねえ。そろそろ拠点を移しても良いんじゃないですかい?」


「よし、じゃあ次は近くの村でも襲うか!どうせ平和ボケしてる軟弱者しかいねぇだろうからな、全部殺して奪って村ごと新しい拠点にしようぜ。なあ、お前ら!!」


「「「「うおおおおおおおおおお!!!!!!!」」」」


「――騒音をまき散らす害獣共が。お前らに未来なんてあるわけないだろうが」


 盗賊どもが突然聞こえた声に反応してきょろきょろと辺りを見渡している。無駄の行動が多すぎる、本当に拍子抜けするほど阿呆ばかりだな。


「誰だ!どこにいる!!」


「上だ、その足りない頭でも首を動かすことくらい出来るだろうが」


 俺がそういうと、盗賊どもは一斉に上を見上げた。


「引っ掛けだ、断罪の光、魔光斬」


 その隙に背後へ回った俺は光を全ての盗賊へと発射して魔力を吸収したあとに、邪魔な障害物を全て真っ二つにする。


「がっ!ひ、卑怯者が!」「不意打ちなんてひでえことをしやがる」「団長、動けねえ、助けてくれ!」


 ギリギリ立っているのは大柄な男一人で他のやつらは地面へとへばっている。


「地張り、デスサイス」


 俺は変にこいつらが動くことが無いように、重力魔法の地張りで地面へと貼り付けた。そして、デスサイスを使用して地面へと大鎌を振り下ろす。


 地面に突き立てた大鎌から死魔力が広がり、倒れて首を晒している盗賊どもの命を一斉に刈り取った。


 すでに自身を守る魔力も残っていない盗賊どもには不可避の斬撃となるだろう。


「おお、流石団長をしているだけあるな。しっかりと避けたか」


「なんだてめえは!!??」


 俺の予想通りほぼ全ての命は刈り取った。残ったのは団長のみ。


「ただのか弱い子供だよ。お前らのような害獣を許せない正義の味方かな?」


「な、なにが正義の味方だ!俺の仲間をこんなえぐい殺し方しやがって!」


 なんだ、そんなことか。知能があるのに非道な選択肢を選んだなら、それ相応の末路が待っているというだけだ。


「さあ、あとはお前だけだぞ。少しは抵抗してくれよ」


「ふざけやがって......ぶっ殺してやる!!」


【作者からお願い】


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