確認は必要だよな?〜昴(義兄)
弟の北斗にダンジョンが発生した。
本ダンジョンだそうだ。
魔物を倒したら、魔導書がドロップしたらしい。
義弟のリッカと大量に魔物を討伐して、大量の魔導書を手に入れて来た。
魔導書だぞ!?魔導書!!
北斗の解析によると、開くと魔法を覚えられるらしい。
ただリッカも北斗もすでに持っている魔法だから、
本当に覚えられるのかわからないってことで、
試しに俺に魔導書を開いてみてくれと言う。
そんなの願ったり叶ったりだが、魔法を覚えられても使えるかどうかは別だ。
どうも魔法には、相性があるみたいなんだよな。
俺は今までひとつも覚えられなかったんだ。
俺だって魔法を使ってみたかったよ。
【ファイヤーボール】とか【ウインドカッター】とかさ。
1人でこっそりダンジョンで練習したこともあるけど、魔法を取得出来たことはなかったんだ。
それが、この魔導書を開けば、魔法を覚えられるかもしれない。
もしかしたら魔法を使えるかもしれない。
でも、使えないかもしれない…。
やってみないとわからない事で悩んでても仕方ないよな。
リッカと北斗も連れて俺は自分のダンジョンへと足を踏み入れた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「じゃあ、兄貴この魔導書開いてみてよ」
「これは?」
「【ファイヤーボール】だよ」
おー!
それはちょっとテンション上がるな。
北斗に渡された魔導書を持った手が震える。
「よし、開くぞ」
2人の弟は頷いている。
ドキドキワクワクしながら、魔導書を開いた。
ピコーン!
この音は!
俺は慌ててステータスを開いた。
ステータス
[名前] 氷室昴
[年齢] 25歳
[職業] 教官
[レベル] 52
[魔力] 140,608
[体力] 98,425
[スキル] ファイヤーボール NEW!
鑑定、正義、トレース、計画、契約、念話、無限収納、魔力操作
[ダンジョン] 訓練ダンジョン
やった!!!
覚えられたぞ!
「ファイヤーボールがスキルに追加された」
「おーマジで!?」
「本当に本を開くだけでいいんだな」
すげぇ嬉しいんだけど!
「昴義兄、使えるか試してみなよ」
「そうだよな。コツとかあるか?」
リッカと北斗は顔を見合わせて、首を傾げやがった。
「使おうと思ったら使えたからわかんない」
「北斗に同じ」
うがぁーーー。
もーこいつらイヤだ。
「とりあえず、どっちか【ファイヤーボール】を撃つのを見せてくれないか?」
【トレース】してみれば、なんかわかんだろう?
なら俺がやるよと、北斗が小さめの【ファイヤーボール】を撃ってくれた。
あぁ、なるほど。
どのくらいかわからないけど、魔力を一ヶ所に動かして、スキルが魔力を魔法へと変換させてるみたいだな。
だからスキルがないと魔法は使えないし、魔力が少なくても使えないんだな。
「なんかわかった?」
「そうだな…北斗。今の【ファイヤーボール】は魔力をどのくらい使ったかわかるか?」
魔力量?と呟いて、ステータスを確認してくれている、らしい。
「んと、20くらい?」
「20…ありがとう。やってみる」
俺は魔力はかなりある。
20くらいなら100回撃っても1,000回撃っても問題ない。
とりあえずやってみよう。
魔力を、そうだな指先がわかりやすいか。
指先に集める。
20くらい。
「【ファイヤーボール】!」
何も起こらない。
やっぱり相性が悪いとスキルがあってもダメなのか?
「あっ、昴義兄は【詠唱破棄】のスキルがないから、詠唱しないとダメかも!?」
「詠唱?」
「そう、魔導書の表紙に載ってるコレ」
「【火よ、玉となりて撃ち崩せ!ファイヤーボール】!」
ドカン!と壁に何かが当たった。
「やったね!兄貴!ファイヤーボール出来たよ」
「本当に?俺がファイヤーボールを使ったのか!?」
やった!
やったぞ!!
すげぇ嬉しい。
それからひと通りあるだけの魔導書から魔法を覚えて使うことに成功した。
あとは、【詠唱破棄】か【無詠唱】を覚えられれば言うことなし、だな。
今日はなんていい日なんだ!!
お読みいただきありがとうございます!
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トーヤのテンションがあがります(笑)
感想、誤字脱字報告もありがとうございます。
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