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ダンジョン代行 なんでも屋におまかせ!〜俺のダンジョンはまだないので他人のダンジョンで活動します〜  作者: トーヤ


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思考回路がわからねぇ

「リッカ、またあの子からリッカへの依頼のメール届いてたぞ」


(すばる)義兄(にい)が、朝からどんよりする話題を投げて来た。


「まだあの女に付き纏われてるの?」


姉貴の表情が変わる。


「いや、ずっと何もなかったよな?さすがに諦めてくれたと思ってたんだけど」


なんで今更?

間違いなく1年以上…2年近くは経ってるよな?


あの人本当に苦手。

何を言ってるのか、本当に意味不明だし。

あんなに話の通じない人もいないと思う。


「それって、依頼を受けたら"自称彼女"だって言い出したアレ?」


俺は頷くしかなかった。


そう、あれはなんでも屋を始めて2年目くらいの出来事だ。


まだなんでも屋は、全然軌道に乗っていなくて、たまに来る依頼も単発で終わっていた時期だった。


だから今みたいにバイトを募集なんてのは、夢のまた夢でさ。

俺がほぼ全依頼をこなしていたんだ。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



「まいどー!なんでも屋です」


玄関のドアが開いて、いつもと同じキラキラの笑顔で迎えられる。

この依頼人は、いつも機嫌がいいらしい。


「リッカくん、いらっしゃい」


どうぞ、と部屋に向かい入れられる。

この人、大丈夫なのか?

ホイホイと簡単に男の俺の事を部屋にあげるけど。


月に一度は依頼をくれる依頼人なんだけどな。

どうも苦手だ。


「ツシマさん、今日は何階層でしょうか?」

「そんなの後でもいいじゃない!それよりも対馬さんだなんて他人行儀な呼び方じゃなくて、私とリッカくんの仲じゃない!(しのぶ)って呼んで?」


はっ!?

何言ってんだ?

他人行儀って、他人だからな?

俺とあんたに、業者と依頼人以外の関係はねぇぞ?


「ツシマさん、今日は何階層ですか?」


取り合わないのが1番だろう。


「もー、リッカくんの照れ屋さん!」


はぁ!?

1ミリも照れる要素がねぇんだが!?

俺のこめかみ辺りに"怒マーク"が浮かんでる気がする。


「俺この後も依頼が入ってるんで、ふざけるなら帰りますよ」


依頼なんか入ってねぇけどな。


「しかたないなぁ」


しかたないってなんだよ?

あんたがダンジョン代行を依頼して来たんだろう?


「じゃあ、俺帰りますから」


立ち上がった俺に焦ったのか、依頼人は、


「待って!ごめんなさい。今日は3階層をお願いします」


そう言って、魔力を動かし扉を開けた。

タイマーを渡し、鳴ったら扉を開けるように伝えると、


「えぇー?どうしよっかな?扉を開けなければリッカくんは、ずっと私と一緒ってことよね?私の中にリッカくんがいてくれるなんて!!」


気持ち悪い事言ってんなよ?

この頃から確かに、おかしいとは思っていたんだよ。

それからおかしさが増し増しでエスカレートしていった。


月に一度の依頼が、月に二度になり、毎週になり…どんどん増えていったんだ。


「昴義兄…俺あの人の依頼受けたくない。あの人絶対おかしい」

「週に何回もの依頼はおかしいよな」


それはどうでもいいよ。

そこじゃないんだよ。


「俺、そのうちあの人のダンジョンから出してもらえなくなりそうで怖い」


あの人、全く話が通じない。


昴義兄は、ちょっと待ってとジェスチャーして、いきなり【念話】に切り替えた。


『リッカ、盗聴器とかGPSとかつけられてないか?』


えっ!?

なんか仕込まれてる!?


俺は全身と荷物、服全てを【鑑定】した。

いつの間にかカバンに入っていた紛失防止タグ。

クソっ!

それに発信機、盗聴器のオンパレードだぞ。

あの女、やってくれるじゃねぇの。


『何があった?』


俺は、洗いざらい話した。


『あの女、名前で呼べって言ったり、もう帰るの?とか、ダンジョンに入らないでデートに行こうとか、イチャイチャしようとか、とにかくおかしいんだよっ!!』


怖い。

怖すぎる。

魔物なんかよりもあの人が怖い。


『リッカ、その人に対して、やましいことはない?』


昴義兄にそう聞かれて、全身が震えた。


『それって、あの女に手を出したかってこと?あり得ない。絶対にムリ。近寄られるだけで寒気がする。俺に【鑑定】がなかったら、一服盛られて既成事実作らされてるところだったんだぞ!?しかも今日はあの女、いきなり脱ぎやがったんだぞ!?何考えてんだっ!?意味がわからねぇよ』


だから今日は依頼をしないで逃げて来た。

何アレ?

同じ人間なの?

宇宙人とかじゃねぇの?


『わかった。警察に届けよう』

『うん』


それから、依頼は断り、警察にも届けを出して、だけど別の依頼で外に出ると何故か必ず付き纏われるようになった。

もしかしてまだ何か持ち物にいれられてるのか!?


隅から隅まで【鑑定】したけれど、特にそれらしいものは見つからない。

見えない何かをつけられてるとか?


テレビで、ブラックライトで血痕とかみつけてたよな?

あんな感じで何か…魔力とか見えるのか?

ジッと見ていると魔力が浮かび上がって見えた気がした。


なんの魔力か【鑑定】出来るか?


後から思えばこの時に、【魔力視】のスキルを取得したんだったな。

取得出来た理由がクソすぎる。



うわっ!!!

うわっっっ!!!

うわぁぁぁぁ!!!!


「姉貴!!!」

「リッカ?どうしたの!?」

「姉貴の作ってくれたツナギにあの女の魔力がベッタリこびりついてた」


どうしたら、消せる?

このツナギ、姉貴謹製のだから普通に捨てられないし、燃やすことも出来ない。


「なんですって!?」

「あの女、この魔力を頼りに俺の行くところ行くところに付いて来てやがったんだ、きっと」


怖すぎる。

あの女、マジでヤベェぞ。


「兄さんの炉で燃やしてもらいましょう。普通には燃えないから。もう着たくないでしょ?これ」


俺はぶんぶん頭を振って頷いた。

気持ち悪すぎる。


それから俺は、外出するときは常に、【結界】を張って、【認識阻害】をかけて、さらに【隠密】を使って、あの女に見つからないように生活をしていた。


1年以上付き纏い…ストーカーされてたんだけど、その後あの女を見ることもなかったから、やっと終わったと思っていたのに…。


なのに今さらかよ…。

どんな嫌がらせなんだよ…。

お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)


感想、誤字脱字報告もありがとうございます。


引き続き他の作品共々よろしくお願いします!


生まれたその日にダンジョンに捨てられた俺はドラゴンに育てられる

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大賢者リオールは楽しみたい!

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― 新着の感想 ―
うっわ!!! 作者様が、強烈に腐った煮凝りの呪物みたいなクズ2号を出してきたぞ……!!  (クズ1号:某異世界の残念なほど色々と『無い』エルフ(いちおうメス)) (*´◇`)ノ 追跡系のデバフや付与…
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