貝ダンジョン
ブックマーク50突破です。
ありがとうございますm(_ _)m
嬉しいです(^o^)
「リッカ、今日ってなんか予定とかあるか?」
そう昴義兄に声をかけられたのは、ダンジョン代行の依頼もなかったから、休みにしようか、誰かのダンジョンに潜らせてもらおうか考えていた時だった。
「別に予定とかはないけど?」
なんか緊急の依頼とか入ったのかな?
「うちのお袋のダンジョンに行ってくれないか?」
「梢おばちゃん?」
昴義兄のお母さんだけど、うちの母さんともママ友で、子供の頃から可愛がってもらってたんだ。
「面倒なら断っていいぞ?」
いやいや、なんで断るの前提なんだよ?
「アラートとか出たんじゃないの?」
昴義兄は首を横に振った。
えっ?違うの?
「違うんだよ。貝が食べたいから獲ってきてって」
えぇー?
でもいいよなぁ。
食べたいからってダンジョンで獲れるのって羨ましいよな?
「あれ?でもいつもは梢おばちゃん自分で行ってるんだよな?」
うちに依頼とか来たことないし。
「いや、いつもは姉貴が潜ってるんだよ」
琉璃さんは、昴義兄のお姉さんで、バリバリのキャリアウーマン。
パンツスーツを着こなして、長い黒髪をなびかせて颯爽と歩く姿はめっちゃカッコいいぞ。
「琉璃さんが?今日は?」
「出張で海外に行ってるんだと」
おー!
カッケーな!
「なら、北斗は?」
「今日は、なんでも屋のバイトで群馬に行ってる」
あーそうだった。
俺は【転移】スキルがあるけど、他のバイトメンバーは電車とかで移動しないとダメだったんだよな。
帰ってくるのは、夜か明日になるか。
北斗も当てにならないんだな。
「じゃあ、代わりに貝のドロップを獲ってくればいいのか?」
「いいのか?面倒だろ?」
「大丈夫だよ。久しぶりに梢おばちゃんにも会いたいし」
「すまんな。リッカが行くことを連絡しておくから」
んじゃ、行って来ますか!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「こんにちは!リッカです」
「リッカちゃん、いらっしゃい!!」
梢おばちゃん、全然変わってないな。
上がって上がって!
と、引っ張られる。
この感じも懐かしいな。
「リッカちゃん。ごめんなさいね。昴からリッカちゃんが来てくれるって聞いて驚いちゃったわ」
昴に頼んだのにって。
「昴義兄、ちょっと忙しいんだよね」
だから俺で我慢してよって言ったら、むしろリッカちゃんで嬉しいわって、喜ばれた。
よくわからんが、俺でもいいなら良かったけど。
昴義兄に会いたかったんじゃないのか?って思ってたんだけど、なんか違うみたいだな。
「梢おばちゃんのダンジョンの貝が欲しいって聞いて来たんだけど?」
「そうなのよ。ホタテが食べたくなってね」
ホタテが獲れんのか!
「どこの階層にいるかわかる?」
梢おばちゃんは、困った顔をして、
「いつも琉璃に任せっきりだから、よくわからないのよ」
おっとそう来たか。
「それなら順番に倒しながらホタテ探してくるよ」
「お願いしてもいい?」
「もちろん」
「ありがとう。お願いね」
俺は扉を開けてもらって、貝ダンジョンに入った。
海だな。
浜辺だな。
うん、貝ダンジョンだから海だとは思ってたからいいんだけど。
デカいカニがいるな。
【鑑定】したら、アーマークラブになってるから、魔物だよな。
こいつ倒したら、カニとかドロップしたりすんの?
とりあえず倒してみっか!
兄貴謹製のミスリル剣でサクッと斬ってみる。
マジか。
そう来たかー。
魔石とハマグリがドロップしたぞ。
カニを倒したら、ハマグリ…。
ってことは何を倒したら、ホタテがドロップするんだ?
これは片っ端から倒していくしかねぇな。
1階層ではカニしか出なかった。
全部ハマグリ…。
次だ次!
2階層では、海からデカいトビウオが飛んで襲って来た。
アローフィッシュっていうらしい。
トビウオじゃないんかい!
反射的に斬ったら、貝がドロップした。
一瞬ホタテか!?と思ったんだけど、【鑑定】をしてみたら、アコヤ貝だった。
しかもアコヤ貝(真珠入り)になっていた。
貝ダンジョンは、真珠もドロップすんのかよ!
次の階層を目指す間にも、アローフィッシュに狙われ続けて、その度にアコヤ貝(真珠入り)がドロップした。
梢おばちゃん、実は金持ちなのでは!?
3階層で、膝から崩れ落ちるところだった。
何アレ。
2メートルくらいのホタテ貝に手足がついてる魔物が待ち構えていたよ。
【鑑定】したら、ビッグスキャロップ。
デカいホタテ。
そのまんまじゃねぇかよ。
ミスリル剣で斬ったら、案の定ホタテがドロップした。
よし、後はビッグスキャロップを倒せばいいだけだな。
初めてのダンジョンだから、どこに何がいるのかわからなくて、タイマーは2時間でセットした。
時間はまだまだあるからな?
たくさんホタテを手に入れようじゃないか!
それから時間まで、俺は手足のついたシュールなデカいホタテを狩り続けた。
大量だぜ!
「ただいま!ホタテたくさん獲れたよ」
台所に出して欲しいと言われたので、出したらものすごい驚かれた。
「こんなに!?」
あれ?多すぎた?
やり過ぎだったか?
「こんなにいらなかった?」
だったらごめんなさい。
「こんなにあるなんて嬉しいわ!琉璃は5個くらいしか獲ってくれないから」
そうなのか?
余計なことしたか?
「あとさ、ホタテじゃないんだけど、ハマグリも獲れたんだ」
「本当に!?ハマグリも出してくれる?」
俺は言われた通りに、ホタテの横に出す。
「まぁ!!!こんなに!?おばちゃんハマグリも好きなのよ!」
それは良かったけど、まだあるんだけど…。
「それでさ、他にもあるんだけど…」
「えっ?まだあるの?」
俺は頷いて、
「真珠入りのアコヤ貝があるんだけど」
梢おばちゃんが固まった。
「リッカちゃん?今なんて?」
「真珠入りのアコヤ貝があるんだけど」
もう一度言ってみる。
「えぇぇぇぇぇーーー!?真珠!?」
この驚き方ってことは、今まで出たことがない?
「どうしますか?」
「どうって?」
頭回ってないかな?
「魔石みたいに買取して、お金をもらうか。買取に出さないで自分でアクセサリーとかに加工してもらうとか?」
梢おばちゃんは、少し考えて、
「昴とリッカちゃんのところで、買取ってしてくれるの?」
「もちろんですよ」
「それなら買取してくれる?」
「いいんですか?」
「いいわよ。そのお金で美味しいものを食べるわ!」
ある意味潔いな。
梢おばちゃんらしいけど。
「わかりました。アコヤ貝と魔石は買取でいいですか?」
「お願いね」
「了解です」
俺は、アコヤ貝と魔石を持ち帰り、昴義兄に買取をお願いした。
サイズも揃っていて、数もそこそこあったから良い金額で買取してもらえたみたいだ。
梢おばちゃんよかったね。
お読みいただきありがとうございます!
もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m
トーヤのテンションがあがります(笑)
感想、誤字脱字報告もありがとうございます。
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