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ダンジョン代行 なんでも屋におまかせ!〜俺のダンジョンはまだないので他人のダンジョンで活動します〜  作者: トーヤ


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スライムダンジョンと新人2人

「まいどー、なんでも屋です」


インターホン越しに名乗ると、


「リッカ坊か、早よ入れ」


と、キンジじいちゃんの返事が聞こえる。


「お邪魔します」


勝手知ったるキンジじいちゃんの家。

キンジじいちゃんもお得意様だ。

ウメカばあちゃんたちに、うちのなんでも屋を紹介してくれたのもキンジじいちゃんだ。


キンジじいちゃんのダンジョンは、初心者にはもってこいのスライムダンジョンなんだ。


新人の最初のダンジョンデビューは、必ずキンジじいちゃんのスライムダンジョンでやっている。

もちろん新人を連れて行く時は、事前に相談してるぞ。


「キンジじいちゃん、久しぶり。今日も新人のダンジョンデビューを受け入れてくれてありがとう」

「よいよい」


ほら、お前らも挨拶してな?

ふたりとも名前を告げる。


「つかさ坊となち坊じゃな?がんばりんさい」

「「はい」」


いい返事だな。


立花(たちばな)は、克斗(かつと)の筋トレにも喜んでいた。

克斗のことを師匠って呼んでたからな。

克斗に新人を預けると大抵3日くらいしか保たないんだけどな。

体力つけたい脳筋なだけあるよな、立花。


小早川(こばやかわ)はなぁ。

本当に魔力がわからないみたいで、俺が小早川に魔力を流し込んでやったら、気絶しやがったんだよ。

200くらいしか流さなかったのに…。

でもこのおかげなのか、自分の魔力をやっと認識出来るようになったみたいだ。


で、やっと【ウインドアロー】を使えるようになったからこそのダンジョンデビューなんだけどな。


泣いて喜んでたぞ。


で、今日の俺は2人の引率者だな。


「じゃあ、キンジじいちゃんお願い。いつもみたいにタイマーが鳴ったら扉開けてな」

「わかっとるよ」


キンジじいちゃんは慣れたもんで、ちょいちょいと魔力を動かして、扉を出してくれた。


「ほら、おまえら行くぞ」

「「はい!」」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「スライムがいるんですよね?」


小早川が当たり前のことを聞いてくる。


そりゃ、スライムダンジョンだからなぁ。

俺が頷くと、


「ゲームみたいな雫型のスライムですか?」


立花も目をキラキラさせて、興味津々かよ。


「この階層は、そうだな」

「階層で違うんですか!?」


って、話ばっかしてないで周りに気を配れよ。


何度も言ったが、スライムは弱いが顔に張り付かれたら窒息するぞ?

スライムによっては、酸や毒を飛ばしてくるんだからな?


ちゃんと覚えてるのかねぇ?


「怪我してポーションなんかを使用したら、バイト代から天引きになるんだからな?真面目にやれ」


そう言ったら、2人の態度が改まった。

思い出したようだ。

まぁ、浮かれる気持ちもわかるけどさ。

仕事だからな?


さてと、そこかしこにスライムがいるんだけどな?


まだ魔物の魔力や気配はわからないか?


「そこに石でも投げてみな?スライム出てくると思うぞ」


立花と小早川は、顔や見合わせて地面の石を俺が言った辺りに軽く投げ入れてみる。


石はスライムに当たることなく、いいところに落ちたな。

スライムが飛び出して来た。


「最初は立花、やってみろ」


立花は前衛の物理攻撃タイプのアタッカーだ。

今はまだ、武器は鉄のハンマーが精一杯だな。


「はい!」


スライム相手なら、叩きつけるだけで倒せるだろう。


グシャッて音がして、間違いなくスライムは潰れたな。


「魔石を拾っておけよ」


スライムからだって魔石は出る。

この魔石はキンジじいちゃんのものだからな?

おまえらが倒してもお前らのものじゃねぇぞ?

わかってんのか?


「小早川、来たぞ。行け」

「はい!」

「焦るなよ、ちゃんと狙ってから撃てよ」


それじゃなくても魔力すくねぇんだからな?

もしかしたら、小早川は1体倒すだけでもレベルアップする可能性があるか?


「行きます!【ウインドアロー】!!」


おー、コントロールいいじゃん!

1発で【ウインドアロー】当てやがった。


「雪野さん!やりました!レベルアップしました」

「おー、よかったな」


それからタイマーが鳴るまで、2人はスライムを倒していた。


「おら、もう戻るぞ」

「後もう少し…」


上目遣いで見たってダメだからな!


「キンジじいちゃんに迷惑かけんな」

「「…はい」」



「キンジじいちゃんただいま」

「坊たち、無事か?」

「「はい!ありがとうございました!」」


ちゃんと挨拶出来んじゃん。


「スライムは倒せたか?」

「「はい」」


2人は魔石をキンジじいちゃんに渡す。


「おー、たくさん倒したんだのぉ」


キンジじいちゃんは、2人から魔石を受け取って、ひとつずつをまた2人の手のひらに置いた。


キンジじいちゃんは、毎回新人に魔石をひとつ渡すんだよな。


「キンジじいちゃん、甘やかすなって言ってるじゃん」

「最初くらいよいじゃろうて。記念じゃ記念」


がははははっと笑うのもいつもと同じ。

2人は俺を見て困っている。

しかたねぇな。


「もらっておけ、キンジじいちゃんの気持ちだから。お礼は言っておけよ」

「「はい!ありがとうごさいました!!」」


「魔石の買取はいつも通りでいいよな?」

「おう、リッカ坊。頼むのじゃ」

お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)


感想、誤字脱字報告もありがとうございます。


引き続き他の作品共々よろしくお願いします!


生まれたその日にダンジョンに捨てられた俺はドラゴンに育てられる

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― 新着の感想 ―
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