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エピローグ

「それでは、校長の決定を言う」

 俺達、よろず同好会のメンツは、文化祭の終わった次の日、部室に集められて東屋からの言葉を聞いていた。

 東屋は、一枚の紙を取り出し、中身を読み上げる。

「一年C組のオバケ屋敷の演出を手伝った件。心霊同好会としての能力を存分に振るったと判断します」

 これは、魅成の手柄だ。これで、顔を緩ませることなく、ほかのメンバーは、東屋の次の言葉を待つ。

「怪獣の編みぐるみを子供たちに配っていた件。これも、面白い企画で、文化祭を盛り上げるのに一役かっていたと、評価します」

 これは、砂彩の手柄だ。砂彩の作った編みぐるみは文化祭にやってきていた子供たちに喜ばれていた。あの笑顔を、校長たちも見ていたのかもしれない。

「天文写真を展覧していた、UFO同好会の活動も、成果をあげていた。学校の活動を示す出し物として、十分に機能をしている」

 見空の天文写真は色々な人が見ていた。親切丁寧に、写真の説明もしていた。

「そして、けんだま体験コーナーを開いていた、けんだま同好会の活動も、近所のご年配と、子供たちを繋ぐかけはしとして一役を買っていた」

 これについてはなんとも言えない……俺が自分の役を放り出していたら、勝手にそうなっていただけだし、ここまで褒められるのも、なんだか悪いような気がしてくる。

 ここまで、内容を読み上げた東屋は、プリントから顔を上げた。

「つまるところの『ベタ褒め』だ。よろず同好会はこれからも存続を許された」

 東屋が言うと、隣にいた砂彩が、俺に飛びついてきた。

「やったぁ!」

 そうすると、俺は隣にいた魅成に向けて倒れ込むことになる。

 床に倒れながらもみ合う俺たちに、それを優しげな目で見下ろす見空。

 なんだか、俺達は、俺達なりの形で打ち解けてきている感じがする。

 この姿が俺達の心の繋がりの形の体現であり、仲間としての形だろう。

「盛り上がっているところに水を差すようで悪いが……」

 俺達は、東屋が言うのに、一斉に東屋の方を向く。

「最後にこうある……『この決定に満足することなく、これからも形のある活動をする事を望む』」

「つまるところ、どういう事?」

 砂彩が、東屋に向けて聞く。

 メガネをクイッ……と直した東屋は言い出した。

「このプリントの中身を、総合して言うと、『今回はがんばったようなので存続を認める。だが、これで安心せずに活動は続けてくれ』という意味だ」

 東屋は、俺達の事を見回しながら言う。

「君らはこれからどうする? 次の活動の目星は付いているのか?」

 俺達は揃って頭を抱えた。

 こんな、海の物とも山の物ともつかない連中の集まりである。今回の活動は上手くいったが、これからの活動の事など、まったく考えがないのだ。

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