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光属性が多い世界で光属性になりました  作者: はじめ


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糸目君の困り顔…………それって最高じゃん

 2人が教室に入ると先程の食堂の様にざわめきが起きた。マジマジと見てくる者や、隠れて見てくる者、倒れる者それぞれだ。


(ハワードって毎日こんなに見られてるのかぁ……でも堂々としてる、、毎日だとやっぱり慣れちゃうものなのかもね……凄いなぁ)


「ハワードどこに座る?」


 広い教室をキョロキョロと見渡していると、ハワードではなく後ろから声が掛かった。


「君たち目立つから後ろの席がいいと思うなぁ〜、だからほら、こっちが空いてるから僕についてきて」


 糸目でどこか胡散臭そうな笑顔を浮かべる男の子が席を誘導してくる。


(うわぁ……よく漫画とかで出てくる腹黒関西弁とかのキャラっぽいぃぃ、、すごい!!なんか糸目キャラ初登場だから新鮮で感動!!……ってこの人は関西弁じゃ無いのがマイナス点だな…………ふむふむ…………ってかハワードとかも顔整ってるし、もしかしてここはやっぱり乙女ゲームの世界とかなのかな?考えすぎかな??)


 感動と考えを巡らせながら糸目の男の子に着いて行こうとした。すると、ハワードに手を引っ張られる。


「アデル、えっと……その子は知り合い?………ちょっと……その、、失礼だけど、怪しくない?」


 アデレイドは糸目キャラとは信用ができない者という自分の中での常識があったが、興奮が優ってしまい着いて行こうとしてしまっていた。もしかしてこれから何か事件に巻き込まれそうだった?と、ハワードの言葉でふと我に返った。冷静になった頭でこの子は大丈夫そうか見極めようと思い糸目の男の子をジーーっと見つめてみる。


「なっ、ななに?あの、僕の顔に何かついてる?もしかして僕怪しい?ぼ、僕は怪しく無いよ?たた、ただの親切心だったんだけど…………傷つくなぁ…………」


 周りから見たらこんなに吃るのは明らかに怪しいが、眉毛をへの字にし、悲しげな顔を浮かべる男の子…………それを見たアデレイドは衝撃を受けた。


(糸目の困り顔…………めちゃくちゃイイ!!!)


 そう、糸目の困り顔にアデレイドはやられてしまったのだ。ニヤける顔を抑えながら、ハワードに告げる


「この人は(かわいいから)大丈夫だよ!何かあったら私が責任取るから(もっと近くで糸目を観察したいから)着いて行こう!」


 キラキラした笑顔を向けながら(糸目の困り顔に興奮してただけ)ハワードに手を差し伸べる。ハワードはアデレイドの手をぎゅっと握り一緒に糸目の男の子に着いていく。周りの生徒たちはアデレイドの笑顔とハワードの氷の顔以外の穏やかな笑顔を見てキュン死する者が続出した。


 1番後ろの端の席にアデレイドを真ん中にして3人で座る。アデレイドは糸目の子をマジマジと眺める。それを見てハワードは友達を取られた気がして氷の王子の顔に逆戻りしていた。糸目の男の子はアデレイドに見られてドキドキするのと、ハワードの怖い顔との狭間で自分のしたい事がこんがらがって分からなくなりかけていた。そんなカオスな空間を破ったのはやはりアデレイドだった。


「ねぇねぇ、自己紹介しない?私達友達にならない?私はアデレイド・テイラーだよ。友達は私の事をアデルって呼ぶから、そう呼んでくれたら嬉しいな(ぺ天使スマイル)」


 お得意のぺ天使スマイルで糸目の子を見る。糸目の子は気が遠くなりそうだった。遠くから天使(妖精)を見る分には良かったが、こんな間近で直接天使スマイルを浴びせられるなんて。予想してはいたが想像以上の破壊力で気絶しそうになる。なんとかミジンコのようなプライドと任務を遂行しようとする心だけで倒れないでいた。


「お、おれ……ウゥン、僕の名前はダン・コリーって言います。です?友達にはダンって呼ばれているからダンって呼んで欲しいけど……えっと、、アンダーソン様は僕と友達は嫌ですよね?なんて、ははは……は、」


 計画ではこれから面白い話をたくさんして、楽しませてから自分と友達になってもらう予定だったが、まさかこんなにすんなり友達になれるとは…………ただし、目的のハワードからは氷の眼差しで見られている。


(くそぉぉお、計画通りになんで行かないんだよぉ……もう、ハワードとの繋がりは諦めるしかないよな、トホホ)


「えっ?ハワードはダンの事嫌なの?」


 すると、本当に不思議だと言うような声でアデレイドがハワードに問いかけた。するとハワードは人形の様な顔からフニャっと顔を歪めさせ、困った顔を浮かべたと思ったらため息をついた。


「はぁ…………僕は、、嫌(嫌だけど)じゃ無いよ。ただし、友達って言うのは対等な関係だから、僕の事もハワードって呼んでくれ。もちろん敬語もなしで良い。はぁ、、…………………………僕の勘ではコイツは怪しいんだけど、監視するには近くに置いとく方が良いか…」


 最後の言葉は小さすぎて2人には聞こえてなかった。しかし、聞こえていなくて良かったかもしれない。ダンは初めての目標達成にパァァと交換音が聞こえそうなくらい驚きと喜びの顔をしていた。少し糸目の目が開いた瞬間だった。その顔をアデレイドが見逃すはずが無かった。


「うわぁ、、開眼!!」


 ボソリと呟いて喜ぶのであった。何故かそれを見てハワードはモヤモヤした気持ちになりまた冷気を放つのであった。


(ヒィッ、ハワード怖っ…………全然友達顔してないじゃん、俺選択肢あやまったか?うわぁぁ)


 こうしてダンの思惑とは少し違うが、ハワードとのツテができて内心ビビってはいるものの、一息つく事ができた。アデレイドは友達が増え、いつもの様に脳内でニヤニヤしっぱなしなのであった。

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