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何者かになりたかった高校生  作者: モノクダ


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第2話 突然の飛来

      

       〜半年後〜




「アウァ~」「あらあらどうしたの、ヨウちゃん」(ここに来て半年が経った、ある程度この世界のことはわかってきた。俺が生まれたのは西の大陸で最も大きな国ヴェール連邦、家の名前はグランベルト男爵家というらしい。

といっても父の代からできた新しい貴族だからしがらみもないし土地自体がド田舎なので息苦しさは感じない。

父の名前はヒルデガルド、戦場で軍功を立てて、男爵の地位をもらったらしい。この世界での貴族がどんなものかは知らないが、あの口ぶり的にすごいのだろう。方や母親は連邦で知らない人間はいないと言われている魔導師の名家であるトラスタマラ家の次女で、名前はフェルリースというらしい当然魔法の才能を持っており、父とは兵役の際に出会ったらしい。

そして腕っぷしの軍人と優秀な魔導師の息子ということで、いろいろ重圧がかかるかと思っていたが、父親の「この子はただの子供として育てよう!!」と言ってくれて安心した。


ちなみにパワーバランスは、俺を落としかけた一件以来完全に母親の天下だ。おっ)俺は横にいたおばさんに抱きかかえられた。「産後の体には秋風は悪いですよ、フェル」

(チッ、大人なお姉さんとの癒し時間を邪魔しやがったこいつは、アネモネという名前で、母が生まれる十年前からトラスタマラ家に仕えていたらしい、ただ昔から、前世から、かおばさん世代の人間とは馬が合わない。)「あ~あ〜」「ヨウは本当にお外をみるのが好きだねぇ」(当然だ、俺の情報源はこの窓からの景色と、寝る前に父がしてくれる読み聞かせ?的なものだけなのだから)

嫌がる俺を無理やり抱きかかえて、「フェルはまだ微熱が出てるんだから、そこのソファで休んでおきなさい。家事とヨウくんのお世話は私がしておくから」(クソッ、ふざけるなよせっかく俺が外を見れる機会だというのにぃ

こうなったら、ちょっと恥ずかしいけど)「ビェェ〜ンヴェーン」「あ、ほら無理やり抱きかかえたから泣いちゃったじゃない」(まさか高校生にもなって外を見たいと泣くことになるとは…トホホ)
















        〜1年半後〜

「こら、待ちなさいヨウロウ、ちょっとくらい家の手伝いでもしなさい!!」

「やっだ〜よ〜ん」俺は玄関を飛び出して、

「ラカス」庭の右の方にある小屋向かってに叫んだ。「ワンッ」家の角から大きな犬が飛び出してきた。

こいつは俺の、嫌、この見た目なら僕のほうがいいか?…僕の家の飼い犬だ。1歳半のときに初めて1人で外に出たときに、この年で迷ってしまった。

その時にラカスは僕を助けに来てくれたのだ。それ以来僕はラカスの背に乗ってこの半年ほど柵の中を散策していた。ちなみに柵の外は魔物が出るらしいから出てはいけないと言われている。といってもさくの中はものすごく広くて、体感はディズニーランドくらいだ。ただ、半分くらいは畑だ。

真ん中に広場かあり、南には僕の家が、東には小麦畑が西には住宅、北には果樹園や野菜畑何かがある僕はラカスの背に乗って道を進んだ。

僕は中央の広場に着いた。ここは幾つかの店が並んでいる。「おぉ、ヨウくん。これ持っていきなさい。」「ありがとうございます」この人は八百屋のグルズおじさん、北の方で、野菜を育てているらしい。マトマという前世のトマトのようなものが入ったかごをもらい、広場をラカスの背に乗って歩いていると、「あら、ヨウちゃん。また逃げてきたのかい!」この人はガズおばさん、精肉店の店長さんだ。「ヨウちゃん、前言ってたイノシの干し肉、ジームスさんが猟ってきてくれたよ」「ありがとう、おばさん」ガズさんはぼくの籠に3つほど干し肉を入れてくれた。するとおばさんが西の方を指さして「それと、西の道の整備が終わったらしいよ。これで、今度からは丘への道を間違えないで済むね」「本当ですか、行ってみます!」西の丘は僕が行こうとして迷ってしまった、思い出の土地だ。

僕がラカスに前に行くように言う直前、「あっ、そうだこれを渡しておけって、ジルスじいさんから頼まれてたんだった。全く自分でわたしゃいいのに」ガズおばさんは僕の籠に

1本のガラス瓶を入れた。「ヨウちゃんが前言ってたプーレグのジュースだよ」瓶のなかには紫色の液体がたっぷり入っていた。「ありがとう、行ってきまーす」タタッ、タタッ、タタッ、僕はラカスの背に乗って西の道を走った。まだこの世界に来て2年、けれど僕はここが好きだ。

あっという間に丘に着いた。僕はラカスの背に乗り、ゆっくりと坂を上がるすると、

「おぉ、黄金の絨毯、小綺麗な住宅街、自然の雄大さを感じる森、前世では到底味わうこの出来なかった景色が今ここにあr」

「グルル」あれ、何か後ろから変な殺気が、

「ド…ド…ドラゴンだぁ」「ギャォォ」

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