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うぃんうぃんな取り引きしたよ!

15日目、



ソラ「んんぅーー。もう朝かーー。」


ソラです。べっそう生活15日目になりました。

いつものようにベッドから起きて、一階へ降りた僕は変わらない顔洗いとお手洗いをし…


ソラ「んんん?あれ?なんか水赤いなー?」


ソラ「匂いはお水なんだけどー。変なの。」


お水が出る回るタイプの蛇口を回した途端、昨日見た薄かった赤い水の時よりもより濃い真っ赤なお水が出て、念のため匂いをお鼻で嗅いでもいつも通りのお水の匂いしかしなかった。


不思議だー。でもいいや。いつもの水の匂いならこんなに赤くても問題なーし!


ソラ「よし。終わり。ごはんごはーん!」


ソラ「生ハムー♪パンー♪」


特に気にせずかけていたタオルへと手と顔を拭いた僕は、真っ赤になっているタオルを他所に朝ごはんを少しずつ食べる。


ソラ「…やっぱり濃いチーズ…ううん腐ったチーズみたいな味するぅー。」


ソラ「でも貴重なごはんだから絶対に食べないと。ぜーたくとお残しは許しません!約束は絶対!!」


うーん。やっぱり昨日食べた時と同じ腐ったチーズみたいな味になってる。でも食べなきゃ。これは僕が多分最初来たべっそう生活の日に寝ている間に持って来てくれたお母さんとお父さんの努力の結晶の証だもの!

大丈夫。僕は学校に行っている間、出てくる給食のごはんは毎日残さず食べていたもん!!


ソラ「昨日来たニジおじさんとリクトお兄さん、来てくれるかなー?えへへ!」


それに僕は昨日べっそうに来た二人の優しい大人がもう一度ここに来ることを願っている!あの時はもうおしゃべり楽しかったし、僕が描いた絵のスケッチにも「上手だね」って褒めてくれたもの!!


ソラ「もし来たらニジおじさんとリクトお兄さんの似顔絵を描こ!」


ソラ「絶対に喜ばせてやるぞー!」


いつも絵を見せるたびに喜んでくれたのはお母さんとお父さんと先生だけだった。

本音を言うと他の人にももっと僕が描いた絵を見てそのままの言葉で褒めてほしい。でも…


ソラ「みんな僕から離れる。変な目で見られる…。なんでだろうなー。うーん…。」


みんな僕から離れる。逃げる。「こっちに来るな」や「話しかけてこないで」とか嫌な声をかけられる。

お願い。僕を見てよ。一人にしないでよ。僕、みんなに褒めてもらいたくて頑張っているのに…。



ーーーーーーーー



ごはんも食べて、お薬も飲んで、洗濯しようとべっそうの外へ出る。

と、


ソラ「あれ?昨日濡れてたから今日まで干してたのに、なんか僕の服がキラキラになってる?」


昨日そのまま干したままだった洗濯物が赤いキラキラへと変化しており、かつ物干し竿も洗い場の蛇口も細ーい赤いキラキラでいくつか蜘蛛の巣みたいになるよう絡まっていた。


ソラ「あ。物干し竿もだ。コレもなんか細いキラキラでたくさん絡みついて、妙なクモの巣みたいになってる…。」


ソラ「まぁいいや。キラキラしてて綺麗だし。そのままにしちゃえ!」


ソラ「さーあ洗うぞーー!!ジャブジャブー!!」


僕は気にせず昨日の身体ふきで脱いだ服と拭いた洗面台のタオルをひねり出した赤い水で洗い、石鹸だった赤いキラキラと化した何かがうごめくブニョブニョ物で、洗濯物が血のように赤く染まったまま擦るたびにグチャグチャと鳴る音で綺麗に服とタオルを洗う。


ソラ「んー!きれい!!真っ赤だけどいいや。どうせ明日乾くとおもうし!!」


当然洗濯物全部真っ赤赤になっちゃったけど、全然気にしなーーい!いつものようにたくさんの細いキラキラで絡みついた物干し竿へと干した。


と、僕の後ろから声をかけてきた…


ニジ「おはよー…て、えぇぇぇぇええええ…。」


リクト「わーお…。こりゃスゲェな…。」


ソラ「?あ!ニジおじさん!リクトお兄さん!!いらっしゃい!!待っていたよーー!!」


僕のべっそう生活の日常の一つをちょうど後ろから見ていたニジおじさんとリクトお兄さんがいつのまに来ていたらしく、僕はまた来てくれた二人の大人へ笑顔で振り返ったよ!


ニジ「そ、ソラ君。顔と手、真っ赤よ?大丈夫?」


ソラ「大丈夫ーー!!お仕事したばかりだもーん!!えへへーー。」


リクト「干した服も真っ赤だねぇ。情熱が入りすぎてる感じー…とういうべきか。ははは…。」


ソラ「僕は常に素直100%でお仕事してるもーん!」


ニジ「そ、そうか。にしても頑張ってるなぁ。」


二人は一瞬だけなんか真っ青お顔をしたけど、直ぐに笑顔に戻って、元気いっぱいに手を振る僕は再び来てくれたニジおじさんとリクトお兄さんへと走っていった。



ーーーーーーーーー



リクト「…特に浸食度合いから見て変化はなしか。」


ソラ「?」


ニジ「あ。いや。なんでもないよ。元気なソラ君を見れて何よりだ。」


ニジ「お父さんとお母さん、まだ帰ってきてないのか?」


ソラ「うん。まだなの。早く帰ってきてほしいよー。」


ソラ「せっかく冷ぞう庫にオムライス用の材料を残しているのにー。」


リクト「そうか。」


僕はとても背が高いニジおじさんに抱かれながら話をして、まだお母さんとお父さんが帰ってきてないこと、帰ってきた用の好物の材料をとってある事を二人に伝える。


ニジ「オムライスが好きなのか?」


ソラ「うん!この場所でお母さんが作るオムライスは絶品なんだー!!」


リクト「へえ。そうなんだ。確かに変わった場所で作るメシはより美味いもんな?家よりもより新鮮感を味わえるし。」


ソラ「そうそう!リクトお兄さんの言う通りーー!!」


ニジ「ははは。違いないな。」


と、


ニジ「ああ。そうそう。実はソラ君にただ会うだけじゃなく、もう一つのお願い事をしに再び此処へ訪れたんだ。いいかな?」


ソラ「お願い事?なーに?ニジおじさん?」


此処でニジおじさんとリクトお兄さんのお願い事を聞くことになるのです。

その内容は、


ニジ「実は俺たちが住んでいる場所で、ちょっとごはん事情の問題があってな。備蓄していたごはんの分がもう少しで無くなりそうなんだよ。」


ソラ「え。本当?大丈夫?」


リクト「今は大丈夫。でも後数日で空っぽになるんだ。ちょいっとピンチなんだよね。俺ら。」


ニジ「そこで、ソラ君にお願い事。あそこのキラキラしてる主な木々のとこ【採取】してもいいかい?」


ソラ「え。あれ食べられるの?あのキラキラ?」


ニジ「ああ。食べられる。しっかり調理すればな。」


ソラ「…。」


外で過ごしているニジおじさん、リクトお兄さん達のごはん事情。

そして今見えているこのべっそう内の赤いキラキラが食べられるごはんだということ。


リクト「俺たちはソラ君が見ているキラキラをいくつか採って、とにかく明日へつなげるよう頑張ってキラキラを調理して食べて生き延びているんだ。」


リクト「どうか力を貸してほしい。俺たちが住む場所はソラ君と同じ子供が何人もいるし、高齢の方も何人か必死に過ごしている。」


ニジ「お願い、いいかな?ソラ君?」


僕は少し困っているお顔を浮かべているニジおじさんとリクトお兄さんを交互に見た後!


ソラ「いいよ!ごはんはとても大事!!持っていって!!」


ニジ「!いいのかい?ソラ君?」


ソラ「うん!困っている人を見たら絶対に助けたいもん!お父さんもお母さんもそうしてきたから!」


ソラ「だから十分に食べれる分まで採っていいよー!どうぞー!!」


ニジ「ありがとう。助かるよ、ソラ君。」


リクト「マジでありがたいぜ!サンキューな、ソラ君!!」


ソラ「えへへー!!」


僕は笑顔で頷いて、困ったお顔から笑顔になったニジおじさんとリクトお兄さんから頭をわしゃわしゃと撫でてくれたー!やったー!!はじめての人助け!その結果ほめてくれたーー!!


うれしーーーい!!



ーーーーーーー



その後、お日様が少し傾いた時に


リクト「おお。大量だ。これなら1か月は保つぜ。」


ニジ「本当にありがとうな、ソラ君。助かったよ。」


ソラ「いいえー!」


キラキラしているべっそう以外キラキラを採ったニジおじさんとリクトお兄さんは僕へ頭を下げてお礼の言葉を貰っちゃったー!やったね!

それだけじゃなく!


リクト「じゃぁ、お礼にこのキラキラを使った料理【ステーキ】をいくつか焼いて明日持ってくるね。」


ソラ「ステーキ!!?ほんと!!?やったああああーー!!!!」


ニジ「流石に朝だけ食べるごはんじゃーな。日々の元気の元となるタンパク質をいっぱい食べないと。」


ニジ「本当は生ハムとパン以外もっと別のごはんを食べたいよな?ソラ君?」


ソラ「うん!もっと食べたい!!生ハムとパン以外のご飯食べたーーい!!」


リクト「ふ。」


お礼に僕へとステーキをプレゼントしてくれる言葉に思わず嬉しくて飛び上がって、僕はたくさんのキラキラが入った大きな袋を片手一つでヒョイっと持ち上げてサンタクロースみたいに肩へかけるニジおじさんの大きな背と、「また明日来るからね。」と笑顔で手を振るリクトお兄さんへと僕は何度も飛び跳ねて二人が見えなくなるまで両手で振った。


ソラ「やった!やったあああ!!お礼のキラキラを使ったステーキ楽しみーー!!」


ソラ「よーーし!僕もお礼のお絵描きをするぞー!!ニジおじさんとリクトお兄さんの似顔絵だーーー!!ワクワクぅーーー!!」


僕は早速ニジおじさんとリクトお兄さんの似顔絵を絶対に描くべくべっそう内へ戻って、二階の僕の部屋のベッドへまっしぐら!


ソラ「キラキラを採っている時に聞いたけど、ニジおじさんの身長298センチなんだ!すごい!」


ソラ「リクトお兄さんが言うに、まだニジおじさん以上に背が高い人がいるんだ!もしその人に会う事ができたら…!えへへ、楽しみだなー。」


夕方やるべき事の身体ふき、はみがきすらもすっぽかすようお絵描きに夢中になり、そして描いている体勢で寝落ちするまでお礼のお絵描きを最後まで描きなぐったぞー!



続く。

べっそう生活15日目ー!!


お水がもう真っ赤!でもいつものお水の匂いと味は変わらない。不思議ー。

そして初めての人助け!かなり喜んでくれた!!うれしいー!!

あとリクトお兄さんが言うにキラキラは採っても明日になればまたキラキラが出来るって!!これはもう最高ってことじゃん!!明日のお礼のステーキ楽しみーー!!

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