大きな背をしたお客さんふたりきた!
14日目、
ソラ「?おはよー?(?あれ?こんなに僕の部屋赤かったけ?)」
おはようございます。ソラです。
今起きて突然だけど、なんだか今いる僕の部屋が赤く照らされているみたいで明るい。
ソラ「なんだろ?」
こんなに赤い明りが気になって、閉じていたベランダにつながる窓のカーテンを全開で開けた。
それこそ、
ソラ「わ!いつ間に赤いモジャモジャが窓全体にくっついてるーー!?」
ソラ「わああああ!なるほど!だからこんなに部屋自体が赤い明りになってんだ!!てことはー!!」
窓いっぱいに被さるぐらいに覆われた赤いモジャモジャ!
僅かに残っていた外が少し見える窓の隙間から、中庭の至る所に光っている赤と黒のモジャモジャの光の光景に思わず寝起き顔から笑顔へと変わった。
ソラ「急げ急げ!これはチャンスー!!」
ソラ「やった!これは僕だけが見れる、最初のぉーーー!!」
僕は思わず一日をやる事をすっぽかして大急ぎで一階へと降りて、べっそうの外へと飛び出し入り口あたりまで走ってべっそうへと振り返る。
その光景はまさしく僕が夢見ていた…
ソラ「やったぁぁぁぁーーー!!叶ったああああああ!!!!」
ソラ「神様ありがとぉーーー!!これぞ僕の夢のべっそうーーーー!!!!」
最初の木で建てられたべっそうから、屋根や二階の手すり、一階の壁やべっそうを下から支えている支柱も含め、その全部を赤と黒のモジャモジャが覆い、一部ゆらゆらと揺れているモジャモジャもあったが、その全てがお日様が昇る光の反射で宝石みたいにかがやく…。
ソラ「きれい…。べっそうがもう完全に【赤と黒の宝石だらけのギランギランに光る夢のおうち】だ!!」
僕だけの理想のおうち!
こんなに早く叶えられるなんてとても嬉しいーー!!
ソラ「急いでスケッチしなくちゃ…あ、ごはんとお手洗い、顔拭き、お薬を飲むのがまだだった!!」
直ぐにこの姿をスケッチで描きたい…でもすっぽかしちゃったやるべき事をやらなきゃ。
大丈夫。まだ慌てる時間じゃない。落ち着けー、落ち着けー。お母さんとお父さんの約束をしっかりと守らないと!
ソラ「先にやってこー」
僕はまずすっぽかしちゃったやるべき事へと戻るべく、キラキラまみれのべっそうへと数歩歩んだ時、
「ちょ。マジかよ!?」
「うええええ!?こ、子供ォ??!こんなに浸食された建物の所で!?!!」
ソラ「え?」
後ろからかなり驚いている声をあげているおじさん声とお兄さん声が聞こえて、つい振り返った僕が大きく目を開けてじっと見ている大きな背をした二人の大人を目にした。
ソラ「(わ。大きな大人だー!もしかしてお客さんかな?)」
僕はキラキラのべっそうに来ていた二人の大人へと、
ソラ「いらっしゃい!おじさん!お兄さん!!【僕たちのキラキラのおうち】へ!!」
「?き、キラキラ…?」
「ど、どういう事だってばよ…。」
笑顔で挨拶をしました!
ーーーーーーーーー
ほんの数秒後、
「…ああー。なるほど。理解した。うん。だから君の目にとって【キラキラ】として見えているんだね。コレが。」
ソラ「うん!そう!!ここも、あそこも、あれも!全部がキラキラなんだ!」
ソラ「僕の目は特別なんだもん!全てが宝石みたいにかがやいてキレイに光っているんだよー!」
「そうか。いい目をしてる。大事にするんだよ?」
ソラ「うん!」
僕は二人へと軽くこれまでの事を説明した時、真剣に優しい眼差しで僕の小さな背に合わせるようしゃがんでくれた目の前のスゴい筋肉をしたカッコいいコート着の後ろ髪モジャモジャ頭をした外人?おじさんさんが、そっと僕の頭の髪を撫でてくれた!
「君、一人で此処に住んでるのか?パパとママは?」
ソラ「うん!べっそうにはじめて来て2日目から今日の14日目までお買い物から帰ってきてないんだー。」
ソラ「だからお母さんとお父さんが帰ってくるまでべっそうでやるべき事を毎日やってるの!ちゃーんとやるべき事を守ってお仕事をしてるんだよー!!」
「マジか。つか、偉いじゃないか。こんな小さな身体で…。よく頑張ってるね。」
ソラ「うん!!」
もう一人の若いワカメ頭みたいなお顔に傷がついている、同じくお顔も服もコート着でカッコいいお兄さんも同じくしゃがんで僕へと話しかけて、僕は二人のおじさんとお兄さんに頭よしよしされてつい笑顔を浮かべちゃった。
ソラ「あ。先にごはんとお手洗いしてくるねー!待っててー。おじさん。お兄さん。」
「おいおい。そんなに急がなくてもいい。ちゃんと待ってるから。」
「ああ。とにかく転ばないように。」
ソラ「大丈夫ー!」
僕は一旦朝する事をやるべくおじさんとお兄さんへ声をかけてべっそう内へと戻り、急ぎお顔ふきとお手洗いをやって、ごはん…食べ足りない分の追加アメも急ぎ食べる。
そしてお薬へと手を伸ばして、
ソラ「(あれ。さっき食べて思ったけど…)」
僕は三つ分のお薬をお水…なぜか今日少し赤く濁っているお水と一緒にお薬を一気に流し込んで飲み込む間、先ほど急ぎながら少しかじって食べた生ハムとパンの…
ソラ「(生ハムとパン、あんな味だったっけ?なんか腐ったチーズみたいな味したんだよなー。…気のせいかな?)」
なんか変な味…。うーん。いや、そんな事よりも先に!
ソラ「お待たせーー!!急いですませてきたよーーー!!」
「早。つかその手に持っているのはスケッチブックかい?」
ソラ「うん!今からこのキラキラになったおうち全体を描くんだーー!!」
「へぇ。絵描きが好きなの?あらら。立派なクレヨンを俺らに見せちゃって。」
ソラ「えへへー!」
外で待っているおじさんとお兄さんの元へと急ぎ戻って、忘れずにスケッチブックとクレヨンも一緒に持ってキラキラになったおうち全体が見れる少し離れた離れの丘へと移動して、一緒に着いて来てくれたおじさんとお兄さんと一緒に座って、僕は二人の大人に挟まれながらキレイに光るおうちの絵をカキカキー!
「此処は良い眺めだな。元々はとても上品な所に住んでいたのか?」
するとこれまでの事を聞いていたとてもマッシブな身体をしたおじさんが僕へと先に話しかけてきた。
ソラ「うん!でもこっちのおうちの方が好き!高い所から自由に見れて、目に見える全てが僕のものみたいになっちゃう!」
「そうか。」
ソラ「おじさんの名前教えてー!後ワカメ頭のお兄さんも!」
「おまっ。ちょ…。わ、ワカメ頭じゃなくー」
「ワカメ頭…ップ。」
「ゴラァ…この後頭部モジャ頭ァ。つかワカメ頭じゃねェェし!これは波打ちウェーブヘアといって「ワカメがいいー!」えええええぇぇぇ…。」
「よかったな。ワカメ頭小僧。ププッ。」
「後で覚えてろ。この後シバいてやるわ。モジャモジャ頭のアラサーがぁぁぁ!」
「はははは!」
お話の最中ワカメ頭のお兄さんがちょっとギャグ漫画みたいなキレ顔になり、おじさんは手で口を抑えながらわざと面白可笑しく笑っている同じくギャグ漫画みたいなお顔になったけど、なんだか親しくなりそうな気がして、僕は二人の大人の名前を此処で知りました!
「まぁ、君がこの日まで頑張って生き残るように一人生活をしている。」
「この環境下でだ。逞しく日々を送っている君へ敬意を表するよ。だから応える。」
ニジ「俺は【ニジ】。そこのワカメ頭小僧が【リクト】。君は?」
僕はふと差し出されたおじさん…ニジおじさんの大きな手へ両手で掴んだ後、
ソラ「ソラだよー!よろしくね!ニジおじさん!リクトお兄さん!!」
リクト「ははは。ま、取り敢えず今後のお付き合いよろしく。ソラくん。」
ソラ「うん!!」
僕は二人の大人へと笑顔で返事して、夕方になるまで一緒に過ごしました!!
ーーーーーーー
その後、僕がべっそうに戻って二人の大人が元の場所へ帰っている最中にて、
リクト「キラキラねぇ…。あれが、な。」
リクト「つかなんで襲われないんだ?あれだけ侵食されてんのに。」
ニジ「あの子が言った【守りの薬】とやらだろう。つか…」
ニジおじさんが少し表情を曇らせ、何か思い当たるようなフシを見せた後、
ニジ「多分あの子、ソラ君の目は【閃輝暗点】みたいなものか?キラキラという全部がモザイクとして隠されているように。」
リクト「?せんき…?」
ニジおじさんは一旦足を止めて僕が住んでいるキラキラのおうちへと数秒目を向けた後、
ニジ「ソラ君が毎日朝飲んでいる薬も気になる。前に俺が壊滅した街で見た【例の激ヤバ薬】じゃなかったらいいが。」
リクト「…一旦リーダーの【ムラクモ】さんに報告しておこう。できればソラくんをこっちに早めに連れて行きたい。あの建物の浸食がより進むかも…」
リクト「もし例の激ヤバ薬を飲んでいたとしてその時の効果でも、常に100%発揮するわけじゃない。副作用も段階的に時間経過で現れるから多分…。」
リクト「つかそもそも激ヤバ薬は…。」
ニジ「…。」
ニジおじさんとリクトお兄さんは僕を心配するように、夕日でキラキラに輝く坂道を歩いていきましたー。
続く。
べっそう生活14日目ー!!
夢のキラキラになったおうちになったー!
それとキラキラのおうちにやって来た二人の大人と少しお話したらお友達になちゃった!
とても大きな背をしたマッチョボディのニジおじさんと、カッコいいワカメ頭のシュッとした細マッチョお兄さん!!
これからよろしくねー!




