悪いやつらがやってきた!
18日目、
『ソラ。もう帰るわよ。そろそろごはんの支度しないといけないから。』
ソラ「えー。まだ遊びたいよぉ。お母さん。」
『また明日にしてちょうだい。さ、早く家に帰るよ。』
ソラ「はぁぁい。」
ソラです。今夢を見ている最中です。
僕は、あまりお父さんとお母さんとあまり長く遊べてない…。
ずっとずっと二人はお仕事ばっかで、僕とあまり遊んでくれない…。
ソラ「お父さん見て。きりんさんの絵を描いたよー!」
『あっそ。つかこっちに来るな。話かけるな。今貴重の休みで少しでも長く家で寝ていたいんだよ。』
『毎回毎回ヘタクソで汚い絵を俺に見せるな。うぜぇ。』
ソラ「…。」
どうにかしていつも怒っているお父さんとお母さんを笑顔にさせるか頑張っていた。
大好きな絵を見せても、今日あった事を話しても無視されてばかりだった。
『はぁ。明日からまた深夜勤務か。だる…。』
『私もよ。はぁ。その間に息子のソラの眼科へ通院しないといけないし。はぁ…。』
『少しでも楽したいのに…。なんでよ。もう。』
ソラ「…。」
一度は二人とも僕を愛してないと思っていたけど、
ソラ「(あの時べっそうへ急いで連れて行ってくれた時のお母さんとお父さん、とても居心地よくて嬉しかった。)」
ソラ「(ごはんも好物のオムライスをたくさん作ってくれた。お父さんと久々にお話できた。それだけでも僕は…)」
僕はまだ二人に愛されている。その証拠に大きな生ハムとパン、守りのお薬といっしゅんで満腹になる虹色のアメを残してくれたんだもの。
ソラ「(大丈夫。僕は愛されている。二人が忙しい時はイライラの空気がでちゃうけど。今はない。)」
ソラ「(このまま変わらない多くの宝石の光で満たされたキラキラのべっそう内で…)」
ーーーーーーーー
ソラ「ふぁぁぁ。おはよー。」
ソラ「時間は8時か。よーし。」
夢から目覚めた僕はベッドから降りて、一階へと階段を使って降りる。
と、
ソラ「おおお。よりキラキラが一階全体まで広がった!」
ソラ「床の木の板のあちこちに白いキラキラが出てる。この中心の黒いキラキラが僕を見ている気がするけど…いいや!」
べっそう内まで赤いキラキラが一階全体にかけて広がっていて、更に床の木の板の至る所にいろんな波波模様の形をした白いキラキラがいっぱい出ていた。
変な視線を感じるけどあまり気にしない!さぁごはん食べるぞー。
ソラ「今日も腐った濃いチーズ味かなー?…あん。」
ソラ「…あれ?元の生ハムお肉の味に戻ってる。なんでー?」
と、前まで臭かった生ハムの味が変わっていた!なんでだろ?
まぁ本来の味が戻ったならいいかな。
ソラ「…いいや。元々の美味しい生ハムお肉の味を味わえて。やっぱこの味だよね!おいしー!!」
僕は味が元に戻った生ハムお肉をちょっと多めに食べて、パンももしゃもしゃとちょっと多めに食べる。
その後お薬を、
ソラ「お父さんお手製のアメと一緒にー…あん!」
ソラ「……。」
出なくなったお水代わりに甘い虹色のアメと一緒に口に入れて、噛むたびにバリバリと歯で噛み砕く音を立ててお薬の苦味とアメの甘味がごちゃ混ぜになったけど、
ソラ「ふぅ。なんとか飲み込めた。お父さんのアメに感謝しなきゃ。」
なんとか飲み込めた僕は少しホッとした息を吐いた。
時、
ソラ「よし。今日は「すみませーーん。誰か住んでいらっしゃいますぅーー?」?誰?」
扉の向こうから数回ノックする音が鳴って、僕は思わず外から声をかけてきた人に返事をしてしまった。
それこそ昨日ムラクモおじさん達に言われたハズの…
「お。中は子供一人かーーい?よかった。ならとっとと事が済みそうだ。」
「ヒヒヒ。」
「へへ。」
ソラ「?どなたですか?」
約束事を一瞬で破っちゃった。
僕は扉の前まで歩んで、のぞき穴から外の人を見る。
そこには、
「もーしもおおおし!!お邪魔してもいいかあああああい?」
「こいつで痛い目に遭いたくなきゃ、食料と金を俺らに出しなァ!!」
「「ヒャハハハ!!」」
ソラ「わああ!?」
とても怖ーーい顔をした大人が数人べっそう入口前に集まっていて、その一人一人の手にオノとかナタとかバットとか当たったら痛そうな物を持っていた!!
ソラ「い、イヤ!!ごはんはあげない!!お金もないよ!?」
ソラ「外にある赤いキラキラを採っていって!!そのキラキラなら食べられるから!!お願い!!」
僕は急いで扉から離れて、集まっている悪い顔をした大人達へと声をあげちゃった。
その直後、悪い顔をしていた大人たちが一気にとても怒るお顔に変わった!!
さっきよりも怖い声で、
「あああ!?キラキラだああああ!!?ふざけた事をぬかしおってえええええ!!!」
「まさかそこらじゅうに寄生しているコイツらを食えっていうのか!?クソガキのくせに気色悪!!キッッッモ!!頭おかしいんじゃねェーーか!?おおおおおん!?!!」
ソラ「わあ!?」
悪い顔をした大人たちが一斉に鍵を掛けているべっそうの扉へ何度も蹴り、その後手に持った怖い物で次々とバキバキと扉を叩く音が聞こえる!!
「扉をさっさとぶっ壊すぞ!!奴らに喰われる前にだ!!」
「今のうちに隠れときなァ!直ぐに見つけて、ガキの身体を弄り遊んだ後、あたおかな脳みそと内臓を全部ぶちまけてやっからよぉぉおお!!」
ソラ「いやああ!!やめてえええ!!」
「はははははははは!!」
僕はパニック状態になって泣き出し、逃げたくても恐怖で体が動かずうずくまってしまって、何度も扉を叩く、切る、蹴る音が徐々に大きくなるようただ扉へ攻撃する度に悲鳴をあげていた。
「さあああて。こいつで一気にーー!!」
より扉が傷付いて、凹んで、ボロボロになったもう壊れそうな扉へ向けて、その悪い顔をした大人が手に持ったオノを大きく振り上げた。
時、
ニジ「おい、何やってんだお前。」
「…え?」
「「はへ?」」
ソラ「!」
この声…ニジおじさん!ニジおじさんが助けに来てくれた!!
僕は聞いたこともないニジおじさんの冷たい声に驚きつつ、勇気を振り絞って扉ののぞき穴へと歩み寄る。
ニジ「此処、【俺の友達の家】なんだけど?」
「は?この寄生されまくってるn「あぁ?」ひぃえ!?」
「「んな!?」」
ソラ「(お、オノを掴んだ手だけで折っちゃった!?)」
ニジおじさんは前まで見ていた温かい笑顔から冷たくて恐ろしい何かを感じる真顔になっていて、悪い顔をした大人の一人が持っていたオノを素手一つだけで掴み止めてそのまま刃の部分から一気に握りつぶす形でボーンと粉砕しちゃった!?
スゴい迫力を感じた僕は思わず息を呑んで、一撃でオノを壊す力を目にした悪い顔をした大人達は一気に焦る顔へと変わって背を向けたままのニジおじさんから離れ逃げる。
するとニジおじさんはのぞき穴の先に立つ僕へと、一瞬だけ優しい声で話しかけてきた。
ニジ「ソラ君。今から大人の喧嘩をするからちょっと離れててね。直ぐに終わるから。」
ソラ「う、うん。(でも気になる。見守ろう。うん。)」
そう言った後、ニジおじさんの優しい目が悪い大人をやっつける怖い目つきになって、あわあわとしている大人数人へとニジおじさんは身を前へ向けた。
ニジおじさんは両手を組んで、何度もボキボキと骨を鳴らす音を立てた後、
ニジ「お前ら、一変●んでみる?」
ニジおじさんが軽く身を落として、両腕をダランと流しつつ軽く身構えた。
ーーーーーーー
「う、うう。何を…このおおお!」
「クソがあああ!!」
悪い大人数人が一斉にやけくそな顔でその大人達よりも大きな背をしたニジおじさんへと突撃し、悪い大人達は一斉に持っていた武器と壊された一人は弱そうな拳だけで接近した。
けど、
ニジ「武器に頼る奴は…弱いッ!!」
「ぎゃああああああああ!!?」
「うべええええええ!?!!」
「べひいいいいいいいんんん!?!!」
ソラ「(い、一瞬で悪い大人達が吹き飛んだーー!?)」
ニジおじさんの早すぎるカウンター?かな?一人一人のお顔にニジおじさんの前蹴り、裏拳、からの回し蹴りだけで悪い大人達が大きく吹っ飛んで、二人は何度も地面に転がりながらべっそう敷地内にある赤いキラキラ内へと激突し、悲鳴すらあげられないままブチブチと吸い込まれるように消えてしまった。
「うぎゃあああああああ!!?ち、ちくしょおおおおおおお!!!!」
もう一人は運良く赤いキラキラから外れてべっそう外の坂道道路へと転がったけど、ゆっくりと歩んでくるニジおじさんへ、その悪い大人はポケットから黒い拳銃みたいな物を出した!
ソラ「あ、あぶない!」
「これ以上近付いてみろおお!!コイツを撃ってやる!!医師があまりいねぇこの世じゃ一発撃たれただけでも瀕死になー」
しかし、ニジおじさんは足をまったく止めない。むしろー…
ニジ「撃てよ。卑怯者が。」
「こ、こいつが怖くね「はよ撃ってみろや。バーーーカ。」この野郎おおおおお!!」
ソラ「っー!!」
ニジおじさんは真顔のままより挑発して、銃を構えた悪い大人はニジおじさんへ向けて引き金を引き、僕が思わず銃の音で一瞬目を瞑ってしまった。
その間、
ニジ「おいおい、クソエイムすぎだろ。」
「え?あれ?なんで?」
「なんで当たらないんだ?え?え??ええええ!?」
ソラ「!(ウソ…。銃の弾を、避けてる!?スゴ…。)」
ニジおじさんは最低限の動き…首を軽く左右へ逸らす身体も少し逸らすだけで悪い大人が撃つ銃弾を完全に避けていて、何度も引いても銃弾がまったく当たらない事に僕は驚きながらより接近…少し距離があったのに目の前まで一瞬にして移動したニジおじさんは、
ニジ「快適な空旅をさせてやる。行き先は地球外な?」
「ぶぎょおおおおお!?」
ドゴーンと悪い大人のお股を大爆発させる勢いで綺麗にニジおじさんのハイキックが炸裂して、より高く蹴り飛ばされた大人はまたしても一瞬で同じ高さまで飛んだニジおじさんの恐ろしくて素早ーーい、
ニジ「外道満塁、ホーームラァァーーーーーーン!!!!」
「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!」
ソラ「わぁ…。と、飛んで行っちゃった…。」
ニジおじさんの爆裂シュートみたいな粛清サッカーキックが炸裂して、大きく蹴り飛ばされたその悪い大人はキラーンと空高く…本当に地球の外まで吹っ飛んでしまいました。
ーーーーーーー
悪い大人達をやっつけた後、
ニジ「大丈夫か?ソラ君?」
ソラ「うううう。怖かった…。怖かったよおおお…。」
僕は空高くから綺麗に降りてきたニジおじさんの下へと走って、僕は悪い大人達に襲われた恐怖で思わずたくさん泣いて、駆け寄ってきてくれたニジおじさんがしゃがんで僕を抱きしめてくれた。
リクト「扉がこんなに…とにかく無事でよかった。」
ムラクモ「怪我なくてなによりだよぉ〜。ソラ君。」
カイド「子供相手に此処までやるとは。この世の盗人共はマジで度し難いのぉ。」
リクト「さっさと奴らの盗人アジトを見つけて一人残らず殲滅しなきゃ…。うん。」
そのあと急いで来てくれたムラクモおじさん達にわいわいされ、僕はニジおじさんの大きな身体と優しい両腕に抱かれながら、
ニジ「ごめんな、とても怖い思いをさせて。でも、無事でよかった。」
ソラ「ニジおじさぁぁぁん…ううう。うええええええん。」
僕はずっと流れ出る涙と震える身体…落ち着くまで、ニジおじさん達に見守られながら怖い大人達から受けた恐怖の出来事を全て涙と一緒に流れ出るまでニジおじさんの身に抱かれ続けた。
続く。
べっそう生活18日目。
怖い大人達が来てとても怖い思いをした。扉が傷付いて、怖い声も聞かされて…
でも、ニジおじさんが助けに来てくれた。悪い大人を退治するその姿はカッコよかった。
そのあとムラクモおじさん達が来てくれて、ずっと泣いていた僕を静かになぐさめてくれた。なによりも…
ニジおじさんが「友達」って言ってくれた事、とても嬉しかった。




