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9. 亀の夢
こんにちは、亀です。
今日のこわっぱは紙で三つ編みを編んでおりまして。そんなものより私の食事はまだなのでしょうか。
「これはね、きどうエレベーターなの!」
こわっぱは笑顔で私に宣います。どうせいつもの些末事でしょう。
私が応えずにいると、三つ編みは瞬く間に長くなり、空に昇っていくではありませんか。
な!空へ続く道だと!?
「ほら、はやくのって!」
こわっぱは私の手を引き、大きなそれに脚をかけております。
でかした、こわっぱ。これで私も空へゆける!
「わぁ、とってもきれいなジンベエザメ。」
こわっぱはキラキラとした目で私を見つめております。私はとても優しいので、こわっぱからよく見えるよう、大きくゆっくり泳いでやります。
ようやっと、私の素晴らしさが分かったか。我が夢の同胞よ!
高貴で優美で大胆に。おおきな空を駆けてゆきましょう。
「まるで空飛ぶサカナだね。」
あぁ、なんと気持ちが良い!
こわっぱの羨望の眼差しは、私をこれ以上もないほどに輝かせるのでございます!!
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「クリュー、きょうはおねぼうだね。」
はっと気付いて目を開けば、そこはいつもの水槽でございました。ほっとするやら、残念やら。
空を見上げて思うのです。
私の夢は、空飛ぶサカナ。




