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亀は空飛ぶサカナになりたい  作者: りろころ
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8. 寝静まる夜

こんばんは、亀です。


え?なぜ小声なのかですって?それはもちろん夜だからでございます。


「クリュー!クリュー!」


今日も朝からこわっぱは騒々しい。四肢を振り乱すその様は、実にみっともないと思いませんか。


「おやすみなさーい!」


空が濃紺色に縫い直されるころ、ようやっとこわっぱが寝静まり。ゆるりと空を見上げましょう。


月とスッポンとはよくいったものでして。布地を留める大きな真珠は、いつも私を引き付けてならぬのです。真珠は淡黄色の気高さを纏い、私から感嘆の吐息を引き出すのでございます。


ホタルども。なぜ空にいるのか。


真珠の外に目をやれば、気高さに誘われた多くのホタルが、空は良いぞと誇示してまして。ああ、かくも忌々しい。なぜ私はそこにいないのでしょう。


ちゃぷん


それならば、真珠の光を蓄える水面に、ともにそっと触れましょう。波紋が出来ては消えてを繰り返し。ほうら、輝きが私たちを満たすのです。


何度かそれを繰り返せば、ふわふわと視界が揺れてゆき、私は眠りに落ちるのです。


真珠に触れるその日を夢見て。

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― 新着の感想 ―
「空が濃紺色に縫い直されるころ」 ↑空が布だという設定か出てきていい。 相変わらず作者様は素晴らしい語彙力をしていて羨ましい……(ノಠ益ಠ)ノ
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