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亀は空飛ぶサカナになりたい  作者: りろころ
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7. 打ち上げの姿勢は

こんにちは、亀です。


今日も今日とて、こわっぱはロケットを観ております。そんなものよりジンベエザメを映した方が何十倍も価値があるというのに、分からんやつです。


「よいしょっ。」


こわっぱの声がしました。


『ゴオオ…』


いつもは食い入るように観ているロケット打ち上げの場面ですが、こわっぱはテレビの前におりません。どこに行ったのやら。


私は自慢の首を長く伸ばして、上下左右にゆっくりと動かします。


いました。


こわっぱは仰向けになって丸まっており、まるで私のおやつのようでございます。


あまりの滑稽さに母君も何をしているのかと訝しんでいます。


「空にいくときは、あおむけなんだよ!」


なんということ。これが宇宙飛行士のための行動ということでしょうか。私も負けていられません。


急ぎ仰向けにならねば。折角なので四肢を伸ばし、敬愛するジンベエザメの壮麗さも表現しましょう。


見よ、この見事な仰向けを!


こわっぱはこちらに気付いたようで大変慌てた様子。ふふっ。抜け駆けが失敗に終わったため悔しがっているのでしょう。


「おかあさん、クリューがしんじゃったよぉ!」


なんだと!?私は死んではおらん!


こわっぱが泣き出しました。母君は慌てて私をひっくり返し、私はうつ伏せに戻されてしまいます。


ぬぅ、虚言で私の邪魔をするとは。なんと小賢しいこわっぱでしょう。


次は誰にも知られぬ夜などに、試みるのも良いかもしれません。

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― 新着の感想 ―
それは……。 見つかったら本当に死んでると思われるのでは……?
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