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39歳の平凡な中小企業(さつまいも生産・販売)の社長!農業スキルで異世界無双!  作者: 一年目の平凡な中小企業の社長


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第45話:デート反省会と不穏な足音

ツトムにとって、この一日を締めくくる賑やかな夕食は、孤独な望郷の念を温かく溶かしてくれる、最高のご褒美となった。

 レストランで温かい晩餐を囲んでいる最中、ツトムが改めて噛みしめるように言った。


「僕は……魔王を倒し、この異世界のみんなの未来を守りたい。貧困と飢餓から、この世界を救うんだ」


「私も、同じ気持ちよ……」


 ルカは頷きつつも、胸のざわつきを抑えられずにいた。


「しかしまだ、我らの戦力は整っていない。無理をしては返り討ちに遭うのが関の山だぞ」


 アイリスが冷静に諭し、グライザもそれに続く。


「地道に街や村を飢餓から救っていく方が、結果的に魔王の力を削ぐことに繋がるんじゃねぇか?支配下の魔物を各個撃破していけば、戦力差も埋まる」


「わっちを含め五人では、正面突破するにはまだ力が足りないでありんす」


 ハルも静かに認め、ツトムは腕を組んだ。


「うーん……確かに、僕は少し急ぎすぎているのかもしれないな」


「ツトムは経営者だもの。結果を早く出したいのよね」


 ルカがフォローし、グライザが「焦っても良い結果は生まれねぇぞ」と釘を刺す。ハルも「焦らずじっくりにしておくんなんし」と微笑んだ。


「魔物の討伐なら、この私に任せておくがいい」


 アイリスが力強く胸を叩く。


 頼もしい仲間たち。だが、彼女たちの内心は一致していた。


((((これ以上、これ以上は仲間ライバルが増えるのは御免だわ!!))))


「……ふふ。僕はそろそろ寝ようと思う。みんなはゆっくり楽しんでくれ」


 ツトムが席を立つと、ハルがすかさず立ち上がった。


「じゃあ、わっちもついていくでありんす」


「ハル! ダメに決まってるでしょ!!」


 ルカの鋭いツッコミが入り、ツトムは苦笑いしながら部屋へと戻っていった。

 そこから、残された四人による「今日のデート反省会」が始まった。


「私はね、ツトムとたくさん甘いものを食べて、甘~い時間を過ごしたわ」


 ルカが勝ち誇ったように言えば、アイリスが宝物のように首元を押さえる。


「ふん、私はツトム殿にこれをプレゼントしてもらったぞ!」


青い宝玉が輝くペンダントを見せびらかすと、ルカの顔が引き攣った。


「俺は、現代の知識についてたくさん話したぜ。たいむましーん!があれば現代に戻れるのか?ルカ」


「……たいむましーん? さあね、もしそんな魔法具があれば戻れるのかもしれないけど、今の技術じゃあ絶対に無理よ」


「わっちは、一日中ツトムと手を繋いでいたでありんす」


「ハル、あんたはお触り禁止!!」


 火花を散らす女子会。しかし、その喧騒を切り裂くように、王宮の兵士が息を切らして駆け込んできた。


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