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39歳の平凡な中小企業(さつまいも生産・販売)の社長!農業スキルで異世界無双!  作者: 一年目の平凡な中小企業の社長


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第42話:エルフの森の案件報告

ドワーフの街を後にすると、ルカが自信満々に杖を掲げた。


「さあツトム、王都まで一気に飛ぶわよ! 『トランス』!!」


 視界が歪み、次の瞬間には五人は王都の巨大な正門の前に立っていた。


「お、これはアイリス様! お戻りですか!」


門番の驚きをよそに、アイリスが凛とした声で応じる。


「ああ。エルフの森の案件を解決し、報告に戻った」


 門を潜り、王城へと続く道すがら、ルカがツトムの袖を引いて念を押した。


「さて、ツトム。報告が済んだら……約束通り、お出かけしてくれるわよね? よねっ?」


「ああ。王様に報告を終えたら、みんな順番に時間を取るよ」


 ツトムがそう答えると、待ってましたと言わんばかりにリクエストが飛び交う。


「私はね、私はね……ツトムと一緒に甘いものが食べたいわ!」


 ルカが目を輝かせれば、アイリスも頬を赤らめて続く。


「私は、ツトム殿と新しい装備を見に、武器屋と防具屋を回りたい。……二人の『共闘』のために、な」


「俺は、現代の話や道具の仕組みをカフェでゆっくり聞きてぇな。二人きりなら、集中できるしよ」


 グライザも、不器用ながらに二人きりの時間を主張する。


「わっちは、ただ主と一緒にいられたら、それだけでいいでありんすよ……(クスクス)」


 ハルだけは余裕の笑みでツトムの隣をキープしている。 四人四様の期待の眼差しに、ツトムは少し圧倒されつつも、力強く一歩を踏み出した。


「よし! それじゃあ……まずは報告に行こう!」


「王様、エルフの森の報告をいたします。かの地は魔王の呪いによって草木が枯れ果て、エルフたちも魔力を枯渇させ、森を維持することすら困難な凄惨な状況でした。……ですが、我が特産品『ベニ・ハルーカ』による魔力補給と開墾により、現在は緑が芽吹き始めております」


 ツトムの報告に、王は深く頷いた。


「うむ。勇者よ、よくぞやってくれた」


「王様、わっちの森を救ってくれたのは、すべてツトムとこの者たちでありんす」


 ハルが艶やかに一歩前に出ると、王は目を見開いた。


「おお、そなたはエルフ族の族長、ハルではないか。……まさか、族長自らが勇者に同行するとはな」


「王様。エルフの森を含め、これまでの村や街での成果は、あくまで応急処置に過ぎません。……やはり魔王そのものを討たねば、真の救済は訪れないと考えております」


 ツトムの真っ直ぐな進言に、王は静かに首を振った。


「勇者よ。多くの民がそなたに救われているのは紛れもない事実だ。だが……現状、魔王を討つには、そなたの戦力はまだ十分とは言い難い。焦らず、力を蓄えることじゃ」


「……分かりました。では、報告は以上です」


 王の間を後にした一行。張り詰めていた空気が緩んだ瞬間、ルカが我先にとツトムの腕に抱きついた。


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