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39歳の平凡な中小企業(さつまいも生産・販売)の社長!農業スキルで異世界無双!  作者: 一年目の平凡な中小企業の社長


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第41話:勘違いハーレム!?

「ツトム……。おはよう……」


 ルカが微睡まどろみの中から、とろけるような声で囁いた。繋いだ指には、まだ力がこもっている。


「……まだ、離さないわよ。ツトムにも、たまには『ご褒美』が必要だものね」


 ルカだけではない。反対側ではアイリスがツトムの腕に頭を寄せ、グライザも背中を預けるようにして眠っている。そして足元近くでは、ハルが満足げな寝顔でツトムの気配を噛み締めていた。


(……ああ。体がこんなに軽いのは、みんなが少しずつ、一晩中魔力を流し込んでくれていたおかげか)


 ツトムは、自分のために不自由な姿勢で夜を明かしてくれた4人の温もりを感じ、胸の奥が熱くなるのを感じた。

 昨日までの嫉妬や喧嘩も、すべては自分を想ってのこと。 そして今、こうして自分を「癒やす」ために力を合わせてくれた。


「……みんな、ありがとう」


 4人の穏やかな寝息に紛れるような、誰の耳にも届かないほどの小さな声で、ツトムはそっと呟いた。

 しかし、そのわずかな呟きに、ハルの耳がピクリと動き、ルカの握る手がほんの少しだけ強くなったのを、ツトムはまだ知らない。


「……ツトムのバァーカ」


 ルカが、まるで夢の中で小言を言っているかのような、掠れた声で呟いた。 彼女の頬は朝日のせいか、それともツトムの言葉のせいか、ほんのりと赤らんでいる。ルカは繋いだ指の感触を確かめるようにギュッと力を込めると、幸せな余韻を噛み締めるように再びそっと目を閉じた。

 ツトムの「ありがとう」が、彼女たちにとって何よりのご褒美になったことは間違いなかった。 ドワーフの街の静かな朝。連結された不格好なベッドの上で、五人の心はこれまでにないほど穏やかに重なり合っていた。


「勇者殿ー! 準備はできたかー! 出発の……」


 バァン! と勢いよくドアを蹴破って入ってきた技師長が、そのまま石像のように固まった。 連結された巨大なベッドの上で、四人のおなごに囲まれて眠る勇者の姿。あまりの光景に、技師長は引き攣った顔で声を絞り出す。


「勇者殿……。いくらなんでも、それは流石にやりすぎじゃねえか……?」


「ぎ、技師長! これは誤解です! 彼女たちは、僕が疲れているのを知って、一晩中魔力供給をして回復させてくれていたみたいで……!」


 必死に弁明するツトムだったが、技師長は「……まあ、勇者殿が元気ならそれでいいがな」と、全く納得がいっていない様子で頭を掻いた。


「とりあえず朝飯だ。とっとと起きてこい!」


 賑やかな朝食を終え、ツトムは心からの感謝を伝えた。


「技師長、本当にお世話になりました」


「気にするな。イモジョウチュウの件、頼んだぞ!」


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