女だらけの世界へ行く代わりに最強チートスキル【ハードゲイ】を押し付けられた俺の悲しみがお前に分かるか!?
2020.4.19
「先生! バイタルが……!!」
「何故だ!? 何故助からん!!」
オペ室で眩しく青年を照らす白いLED。混濁する意識の中彼は死の淵を彷徨っていた…………
「……ほえっ!? 何だこの一面真っ白な世界はっ!?」
「あ、ゴメーン。コッチ来ちゃった感じ!?」
エキゾチックな民族衣装を羽織った女神風の女が一人、首をドリルみたいにグルグルと360°回転させる犬とフリスビーに興じていた。フリスビーを大きく投げ飛ばすと犬はそれを追って駆け出し、女は青年の方をクルリと振り向いて服の埃を軽く払った。
「!? !? !?」
「まーまーまー……先ずは水でも飲んで落ち着いてよ」
──パチンッ!
女が指を鳴らすと、不意に現れたテーブルに、フワフワと何処からともなく透明な液体が注がれたグラスが空間の海から漂着した。
「!? !? !?」
青年は当たりをキョロキョロと見渡し、まるで捕らえられた猫の如く脅えては小さく縮こまっている。
そして青年の様子を気にするでもなく、女は静かに語り出した。
「想像と破壊。光と闇。善と悪。神と悪魔……そして生と死。この世界は絶妙なバランスで成り立っている」
──パチンッ
女が指を鳴らすと、白の世界が見渡す限り辺り一面蝋燭に囲まれ、大小様々な蝋燭達が灯されていた。
「えっ!? えっ? ええっ!?」
「おどろくのも無理は無い。何故ならココは死後の世界。つまり君は死んだんだ」
女が指差す方向には、見事に根元から折れ火が消えている蝋燭が一つ。倒れた先にある小さな蝋燭から溶け出すロウが垂れ、一つの蝋燭になりつつあった。
「君の命は近くの病院に居る寝たきり老人に吸収された。今頃は起き上がって若いナースとお盛んだろうね」
「えっ!? ええっ!?」
「因みに君の蝋燭を倒したのは私だ。フリスビーが当たってね……ま、いずれ死ぬんだから気にしないでよ」
「は? はぁ!? はへぇ!?」
「いい加減そろそろ落ち着いてくれないか?」
女が再び指を鳴らすと蝋燭達は消え、白の世界へと戻った。徐々に




