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奥様は血生臭いのがお好き♡

2019.10

執筆初期より温めていたネタ。しかしボツ。

登場キャラには作者の性癖がありありと出ている。

 商店街の一角にある八百屋『八百八(やおはち)』に、新婚ホヤホヤの新妻が買い物へとやって来ていた。熊のアップリケが刺繍された可愛らしいマイバッグを肩に下げ、店先に並んだ野菜を品定めしている。


「らっしゃい!!」


 八百八のオヤジは頭に捻り鉢巻きを絞め、手を二回程大きく叩いた。


「こんにちは♪」

「へへ! 草子ちゃん毎度!!」



 草壁(くさかべ)草子(くさこ)は最近近くに引っ越してきたばかりだが、その愛嬌の良さと可愛らしさで一躍商店街のアイドル的な存在になっていた。


「えーっとね、今日は焼きうどんにしようかしら……」

「よっしゃ! 任せときな!!」


 パパパと適当な野菜を見積もり袋に積めるオヤジ。そして草子に「お待ち! 全部で300円!!」とパンパンに膨れた袋を差し出した。草子は喜び大きく飛び跳ね、オヤジは揺れる草子の胸を見て鼻の下を伸ばした。


「また来ますね~♡」

「あいよー!!」


 大きく手を振る草子に、オヤジはデレデレと手を振り替えしたが、草子が背を向け歩き出した瞬間に妙な寒気に襲われた。


「おぅ、なんか冷えるな……」


  ―――パサァ


 そしてオヤジの捻り鉢巻きが地面へと落ちた。それも何故か真っ二つに割れて…………




「俺の草子に色目使いやがって腐れオヤジめ……!!」


 草子の肩から伸びる影は両腕を組みながら、八百八の方へ睨みを利かせている。


「其方の物では無いはずだが、武蔵殿?」


 そしてもう一つ、草子の肩から伸びる影がそれを窘めるように

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