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ライトニングボルト誕生秘史 【前編】

ライトニングボルト誕生秘史 です。

前編/後編の小話的なものとして本編更新までお楽しみいただければと思います。

どうぞよろしくお願いします。

なぜなにイグナクト

ライトニングボルト誕生秘史 —— 現実の航空技術は、どこまで進んでいたのか


今回は、天のイグナクトの主力戦闘機、ライトニングボルト(SX-VF110S)がどのようにして生まれたのか、その技術的な系譜を追っていきます。


個人的に面白いと感じて身悶えしたのは、この機体の土台になっている技術の多くが、2026年現在、既に現実の航空業界で研究・実証段階にあるということです。

※頭の可笑しい人認定されるかもしれませんが私は『天のイグナクト』という作品を脳内私的シアターで一人で先行独占視聴してピクピクし、その面白さに突き動かされる形で筆を執らされた『天のイグナクト』の下僕でしかありません。猫に支配された人間と同じ構図ですね。


では正気を取り戻しまずは今回、前半は


「ここまでは現実」


という部分を見ていきたいと思います。


そこから後半「天のイグナクトの世界線」へと、どうバトンが渡されたのかを追っていきます。



【第一部:現実 —— 2026年】

AIはすでに空を飛んでいる

自律操縦AIは、もう実験室を出ている段階です。

戦闘機にAIを積む、という話は、もはやSFではありません。スウェーデンのSaab社は、AIスタートアップのHelsingと組んで、主力戦闘機グリペンE(もうグリペンとう名だけでピクピクしてます)に「Centaur」というAIを搭載し、実機での自律操縦・空中戦闘飛行試験に成功しています。しかも、通信をあえて遮断した過酷な条件下でも、AIが独自の判断でミッションを継続できることまで実証済みです。普通に考えてこんなプランをブッ込んだ人も承認した人も頭オカシイですね最高です大好き♪

ですがこういう突き抜けはアメリカ空軍も負けていません。

F-16をベースにした実験機「X-62A VISTA」は、AIが操縦する無人機と、人間が操縦するF-16との、本物のドッグファイト試験まで成功させています。もうね...なんか変なえんどるふあー汁が脳内垂れ流しでしょ...いいぞもっとやれ!

「有人機1機+無人僚機多数」という発想は、既に世界の標準仕様。知った時にはウソ偽りなく震えました。殆どこれはアレです、【恋】です!【変】ではないですぞッ!


とりあえず落ち着いて酒でも飲みますね...


さて再び正気に戻ったところで、現在の戦闘機開発で最大のトレンドになっているのが、


「ロイヤル・ウィングマン」


という考え方です。

1機の有人戦闘機が、複数の無人戦闘機(CCA:協調型戦闘航空機)を子分のように引き連れて戦う、いわば群制御(スワーム)の発想です。作中の南雲が司令塔として実質AI僚機含めると3倍の数を運用しているのがそれに近いです。早い話が人のリソース肩代わりしてくれるAIという思想だと解釈していいと思います。


ちなみに世界のこういうトレンドというか主流には同様、日本も反応しています。

日本・イギリス・イタリアが共同開発している次期戦闘機(GCAP)や、アメリカの次世代航空支配(NGAD)プログラムでは、この「AI無人随伴機との連携」が、もはやオプションではなく標準仕様として設計されているようです。パイロットの役割も変わりつつあり、撃墜数を競うエースというよりは自分で操縦桿を握る時間を減らし、無人機群に対して「どの敵を叩くか」「どこを索敵するか」を判断する、いわば戦場の指揮官としての役割に、比重が移っていくのかなと感じています。ちなみに私の知り合いに元そっちの人が何人かいますがみんな見た目脳筋なのに多分私の数倍性能のよい脳味噌積んでます...なんでそんな演算(割り勘会計)早いねん...実はパイロットはインテリ頭脳派集団なのかなと感じてます。


話を元に戻します。

つまり今後はパイロットの感覚としてコックピットの中に既にAIの相棒がいる、こういうのが当然になっていくのだと思います。

AIは「副操縦士」としての役割を担う段階にきている、レーダーや赤外線センサー、味方機から届く情報を、AIがリアルタイムで統合・分析し、「この脅威を最優先で処理すべきです」「この武器を、このタイミングで撃つべきです」と、パイロットに提案する。これはSFでもなく既に実用前提で試験を繰り返している現実の技術です。


ここからは私の聞きかじった話での憶測になりますのでその前提で読み進めてください。

今後は作戦全体のレベルでも、AIによる意思決定支援が進む、その境界線に立っているのかなと感じます。アメリカのMSS(メーブン・スマート・システム)は、戦場の膨大なデータをAIで分析し、攻撃目標の優先順位付けまで行うシステムとして、既に実戦運用され、NATOでも導入が進んでいます。防衛省の航空装備研究所でも、パイロットと同等以上の意思決定能力を持つ「戦闘支援AI」の研究が進められています。でもこれ多分ハレーションの問題でどこかボトルネック出るんじゃないの?とか個人的には思ってます。


日本の「空母化」、その光と影

海上自衛隊は、「いずも型護衛艦」を改修し、垂直着陸が可能なF-35Bを運用する、事実上の空母として運用する路線を選びました。これは、ゼロから空母を建造する数千億円規模の予算と10年以上の歳月をかけずに、短期間で航空運用能力を手に入れる、極めて現実的な選択です。


ただし、この選択には構造的な限界もあります。いずも型はもともとヘリコプター搭載艦として設計されているため、カタパルト(射出装置)もスキージャンプ台もありません。そのため、F-35Bは自力で滑走して離陸する必要があり、燃料満載・兵装満載での離陸が難しく、作戦行動半径が実質的に狭まります。搭載できる機数も、常時10機前後、最大でも十数機程度と、アメリカの大型空母(60〜90機)や中国の空母(40〜50機)には遠く及びません。まぁ中国の空母はあれはあれで別の問題が山盛りのようでともすればそちらの方が重要課題な気もしますが...


ある識者は日本のこの状況を、「洋上防空拠点を最速で手に入れる手段としては100点満点だが、本格的な空母としては30点」と評しています。日本の航空戦力は、こういう現実的な制約の中で、知恵を絞りながら前進している、というのが、2026年現在の実情です。

ちなみにこの採点をした人と私は元々の考え方に相違があるのでここで「本格的な空母」という言葉を出してきて対比させるのなら運用の視点がズレません?とか思っています。否定というよりはそこまでの運用の必要性事態を想定してるのならもっと予算ないとどうにもならないし議論の根本議題から変えないと無理ではなかろうかと。

と、まあここまでが、現実の話です。


ここから先は、天のイグナクトの世界で、これらの技術が、どう発展していったのかという、物語の話になります。

本格的には後半に譲りますので、さわり としてお楽しみください。


第二部おさわり:天のイグナクトの世界線 —— 現実の延長線上に描いた未来

2039年、素材そのものが生まれ変わる

天のイグナクトの世界では、2039年に、日本発の素材技術に大きなブレイクスルーが起きたことになっています。現実にも、日本ゼオンと産業技術総合研究所が開発した「スーパーグロース法」という、単層カーボンナノチューブ(CNT)の量産技術が既に存在しています。作中の世界線では、この技術が、航空機の主翼や大型フレームを一体成形できるレベルの、超巨大な連続製造プラントへと進化した、という設定にしています。


これにより、これまで分割して接着していた機体の骨組みや外板を、大きなパーツとして一度に焼き固める製造法が確立されます。接合部という構造的な弱点が減り、しかもCNTの繊維の向きを狙った方向へ正確に揃える「配向制御」技術が極限まで高度化したことで、従来の炭素繊維複合材料(CFRP)を遥かに凌ぐ、薄くて頑丈な部材が作れるようになりました。


【このことの意味を簡単に説明すると】

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[従来品]

薄い二枚の長方形板を×にねじ止め固定してクロスブーメランとしました。

ぶんなげたら対象への命中有無は別としてナニカに当たった時の衝撃が接合部に集中します。

ネジを太くしていようが貫通ボルトでつないでいようが溶接をしたところで、ここが一番衝撃が集まるのに衝撃を受ける箇所が他より強度的に弱い(ピンポイントにビス/ボルト/溶接異種金属)というボトルネック状態には変わりがない。

つまり【X】というひとつ形に強度の【強さ、弱さのムラ】がある一体部品になるということです。

結果対、象物に命中すると、バラバラか、接合部で折れるか、運良く刺さるか、ということになります


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[配向制御一体型]

全体の強度が面でも点でも揃っているので【X】として成形作成。

クロスブーメランに継ぎ目がなく対象に命中したときに砕けにくく刺さりやすい。破断もしにくい。という仕上がりになります。

極論、強度が足りなければなにしても、バラバラ、にはなるんですがこの[配向制御一体型]は必要な強度を、必要最低限の厚みで満たせるようになった、つまり激軽量化できるという計算です。

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つまり作中の【ライトニングボルト】という機体は世界で唯一、骨格が一体成型、そこに補強としてそれそのモノが構造体となりうるストラクチュアルバッテリーが引っ付いてる、ということです。

骨組みが強固でしなやかで導通があり、そこに糞出力モリモリの電源【ストラクチュアルバッテリー】が補強で入っている。

この基本がレールガンぶっ放してもOKな躯体を構築しているということです。

ということで下記に4話挿絵用に描いた ライトニングボルト SX-VF100D/複座型を載せておきます。


挿絵(By みてみん)



後部座席、旭柰(あさな)が乗っていたところのさらに後ろにコンセントみたいにあるのが電源接続部です。ここから丸々後部座席事【70式空対空電磁加速砲(レールガン)】に置き換わってるのが南雲たちが操縦していた ライトニングボルト/SX-VF110S になります。それはまた追々公開していきます。

では近日公開の後半をお待ちください~




2026年8月19日 冴祈統乾(さえきとうま)


【Xアカウント/下駄のイグナクト】

https://x.com/getanoignact


色々設定関連は平面図からイラストまで暇を見つけては書いているのですがまぁほぼほぼラフ状態です。仕上げまで手が回らないのでそちらの方はポツポツと公開していきたいと思います。

気長にお付き合い頂けれれば助かります。

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