本編第三話『誓いの閃光(光)』に対しての【用語解説集】
本編第三話『誓いの閃光(光)』に対しての【用語解説集】
いなります。
SFの体裁のため色々出てくるかと思いますので補完的にご覧頂ければと思います。
今回は
《本編第三話『誓いの閃光(光)』に対しての【用語解説集】》
ということです。
当初は三話までを一くくりにして出そうと考えていたことをどこかで書いてたかと思います。
ですが普通に考えて単行本一冊の半分くらいの量...
自分は意味がある長さだとわかってても、読者にそれを強いていくのも違うかもと考え直しこの【分割3話】で一幕に落ち着きました。
そこで今回は作中に出てきたいわゆるSF用語を整理していく回です。
でもなんですかね?
昔よくいろんな難解アニメ作品で
■----------------------------------------■
一度観ててもそのアニメだけの用語(造語)で頭混乱→視聴停止→用語調べ(ネットない時代は辞書やアニメ雑誌やコミュ)→再視聴→まだ理解が追い付かない
■----------------------------------------■
こんな無限ループしてたことがあります。
それはそれで楽しかったのですが『天のイグナクト』ではそれをメインとしてしまうより補助線としていきたい、気になった人が開けていく扉みたい設置しておきたいなと思い至りました。
『天のイグナクト』には私の、見てきた、体験してきた、考えてきた、そんなアレコレが混生されてます。
それを求めてくれる人がいるのであればと思い用意しているのが『なぜなにイグナクト』です。
前置きが長くなりましたがマニュアルの一つとしてご覧頂ければ幸いです。
⇓■⇓■⇓
1.≪クライン・ディテクト(klein・Detect)≫
クラインの壺(※概念としてそういうのがあります)
メビウスの輪(帯)を3次元に進化させたような構造を持つ、「内側と外側の区別がない、表裏のない壺」のこと。
壺の口から中に入っていくと、壁を突き破ることなく、いつの間にか壺の外側(底)に出てしまうという、4次元空間でしか完全に再現できない不思議な形をさす。
「ディテクト(Detect)」とは、「見つける」「検出する」「感知する」という意味から複数人の精神/意思/心を電脳トレースし閉じ込め共有するシステムとして構築されている。
互いのニューロン(脳からの電気信号の放出点)とシナプス(ニューロン間をつなぐケーブル)を飛び交う信号を共有する、資格を得た者だけで構成される閉じた電脳空間。
ここで拾われた情報は接続している者の共通意識として共有される。
本来はデータネットワークのアクセス権利のようなモノを起点とする技術。だが高度に発達したAIに自我の発露を得た文明がそのテクノロジー発展の可能性の一つとして、生物とAIとの相互理解促進を目指し【有機体/生身】と【電脳空間/AI】の神経接続を進化させる技術として完成させた。
空間に接続された意識は知覚の限界領域を超え超高速のデータの奔流に晒される。凄まじい処理速度で取り交わされる情報を生物の感覚に合わせ視覚化しているが空間外の肉体は普通の時間を刻んでいる。
※作中空間内で真鎖人の腕時計が表示していたのは外の時間経過。
適性対応処置のまいままの空間内大量のデータ共有は生体側に過度の神経負担を強いるため最悪生命維持に支障をきたすこともある。
真鎖人と旭柰はイグナクトの2つ、対で存在するコアの一つを分割継承し神経組織に融合した【生体コア】として機能しているため、通常よりも深度の深い(大量のデータ)意識共有が可能となっている。
※共有できる意識深度には個人差がある。二人はなにも特殊な処置をしない一般常人のおよそ1000倍程度の負荷を苦も無く許容できる。
――――――――――――――
2.≪SREIDシステム≫
正式名称:Spectral Radiance Emitter IDentifier(スペクトラル・レイディアンス・エミッター・アイデンティファイアー)
各機体(生物含む)の放つ光をスペクトラム分析し色として可視化するシステム。混戦時でも瞬時に敵味方の識別を行う色覚ターゲット判定システム。
もとは視覚を失った場合の補助システムとして基礎が誕生し、生物としての【視覚】と同等のモノを得たのちに軍事転用されていった技術。
SREIDシステムとして完成してからの生体結合適用例あまり多くはない。
副作用として視神経系にかかる負担が大きく、結果として眼球ではなく筋力部分原発で視力低下を発生させるケースが見られていた。
※第三話、旭柰への視覚データ共有でイグナクトがフィードバックを通告していたのはそのため。
だが旭柰は魚の目利き(色彩判定能力)や元々の先天的耐性がイグナクトで想定されていた基準値のそれよりも極端に高く杞憂で終わる。それどころか逆に支配管理の面では旭柰の適性が上回る事態もある。八話以降はシステム的にもほぼ旭柰に掌握されている。目利きの魔法?
――――――――――――――
3.≪デトネイターディテクト(Detonator Detect)≫
イグナクトの基本兵装の一つ。
小さな金属核の弾体を用い、それのプラズマ崩壊を利用し対象を破壊する。
宇宙空間での継続した武器弾薬という観点から作られた兵装。
無用に専用の物資を積み込み、それが航行に支障をきたしていては運用の妨げになると、極小の物質から最大の破壊力を産み出す目的で開発された。
銀の柱の構造体としてのモリブデン合金を極小中心核として利用、その周囲を宇宙空間で豊富な【ケイ素、鉄、マグネシウム、】で覆う形で射出される。
中心核のモリブデンを発火点とし、他物質をプラズマとして破壊に利用している。
プラズマ化とは「原子から電子を引っぺがす現象」。
モリブデン(原子番号42)は、鉄(26)やケイ素(14)に比べて原子のサイズが大きく、外側をまわる電子の数が非常に多いという特徴からこの構成になっている。
銀の柱本体から射出されたモリブデン核にマイクロ波をピンポイント照射し周囲をプラズマ化している。
■⇓概念としては⇓■
モリブデンにエネルギーを照射、外側の電子が次々と容易に飛び出す(熱電子放出)。
⇓
モリブデンから飛び出した電子が鉄やマグネシウム原子に激しく衝突。
⇓
周囲の物質の電離(プラズマ化)が雪崩式に加速。
⇓
対象物を破壊。
モリブデンはプラズマの呼び水となる。
モリブデンは金属の中で5番目に高い融点(約2,620℃)と、極めて高い沸点(約4,650℃)を持つ。
また銀の柱の全体(77%)がこのモリブデンで構成されているためそれらを転用→破壊兵装の「核」に据えることで、「過酷な熱に耐えながら、周囲をプラズマ化するための電子と熱を効率よく供給し続ける特攻隊長」として機能する。
補給の手段が宇宙空間の岩塊解体や星間物質の回収など限定的な空間で、物理的・効率的に非常に有利な兵装として運用が確立されている。
※
一話冒頭での宇宙空間でのグラードルと銀の柱の攻防時、放たれていた光はほぼこの応酬。
グラードル側は銀の柱ほど洗練された機構ではないため威力よりも数で攻めるしかない非効率な破壊になっている。資源回収が目的の機構の成れの果てとしてこの非効率な様はバグとしても皮肉な現実である。
――――――――――――――
4.≪ソル・トライデント(Sol・Trident)≫
イグナクトの素体となったライトニングボルト/SX-VF100D(複座型練習機)の2機のAI僚機(左)の一つがナノマシン変成した姿。
元の僚機のAIがベースとなっているため放つ矢には一定の思考を持たせることが可能。
刃の周囲にプラズマをまとわせあらゆる装甲を難なく切り裂く。
基本概念はデトネイターディテクトと同様。
刃は構成物質のモリブデン合金と空間接触面(大気中だと酸素、でもなんでも可)の極少分子を消滅させながら対象を切り裂く。
また周囲の物質をまとわせプラズマ光刃を前方に放つことも可能だが使うごとに刃はただの切り裂き時よりも大きく削れていく。
形を弓状に展開しデトネイターディテクト同様の射撃武器とすることが可能だが、その場合は単発射出になる。
AIによる誘導兵器のような思考を持たせた矢を放つことも可能だが、放つことはより多くの構成物質の消滅を伴う射出になるため消耗はそれなりに大きくなる。
矢の先端コアを大型化し 凄まじい質量破壊/一撃必殺の矢 を放てるがこれは生成そのものが大きな消耗となるためそう連発はできない。
※
第三話で放った【エクステンドシュート】は旭柰の【想い】がイグナクトのナノマシン構成に創出イメージとして伝わり、その射出に最適な形状として変化したモノ。人の抱く【想い】が力となる理屈はイグナクト創出文明の到達した最高の演算ユニットとしてイグナクトのコアに搭載されている。
+追記+
作中後半でこのコアの話は主になるので深く言及できません。
――――――――――――――
ということで用語解説回でした。
如何でしょうか?
まだまだ難解なことなどありましたらコメントなどでお知らせ頂ければ次回以降の記載まとめに盛り込むなど参考にさせて頂きます。
次回『なぜなにイグナクト』では
【次世代型AI駆動戦術戦闘機・ライトニングボルト(SX-VF110S)】
に言及したものを準備しています。
本編『天のイグナクト』でもずっと最後まで活躍していく機体で見せ場も当然たくさんあります。
関連する企業などは本編に合わせて『なぜなにイグナクト』側でも紹介していこうと思いますので引き続き追って頂けたら幸いです。
ではまた近日公開の
【次世代型AI駆動戦術戦闘機・ライトニングボルト(SX-VF110S)】
よろしくお願いいたします。
2026年08月14日 冴祈統乾
【用語解説集】は今後も継続していきますのである程度の量になった時点で必要であれば別のシリーズとして分けるかもしれません。
検索しやすいようにどのような配置がよいか考えていきたく思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
2026年8月14日(金) 冴祈統乾さえきとうま
■Xアカウント■
【下駄のイグナクト】
(取材/ロケ/備忘録※本格稼働はお盆明けとなります。)
https://x.com/getanoignact




