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レイブローとの国境付近の戦いの叙勲式が行われるとの通達があった王宮は嵐のような忙しさだった。


レイブローからの攻撃を事前に突き止め

グランパリエ国内に一切の被害を出さなかったとの理由で

王国軍将軍ダグラス・クォーツとその部隊、そしてグランパリエ王国王太子デラルージュ・グランパリエとその部隊に

勲章が贈られる事になった。


さらに今回王宮内に潜むスパイを捕縛したと言う事で

グランパリエ騎士団ウォルフ・ハミルトン、マイクス・ポートマンには国王から特別勲章が贈られる。


そして先程、リアリスの元にも国王から叙勲式への招待状が届いたのだった。


「何故、わたくしが叙勲式に?」


リアリスは不思議に思っていると、メイド長が微笑みながら話してくれた。


「先日のスパイ捕縛劇で、リアリスさんが活躍した事を国王様がお聞きになったそうですよ。」


「活躍ですか?」


思い返してもあの時自分が活躍した記憶がないリアリス。


「リアリスさんは、身を挺してスパイからこの王宮を守ったではありませんか。」


「身を挺してと言いますか…私はただ兄の合図に従ったまででして。」


「ふふふっ」


メイド長は頷いている。


「騎士団の作戦の合図に従えるメイドなんて、なかなか居ないですわよ?」


「はぁ…」


「今回は王命ですからね、叙勲式には必ず出席しなくてはなりませんね?」


その話を横でキラキラしたら顔で聞いていたディアが

待ってました!とばかりに話し出した。


「リア!叙勲式に着ていくドレスはどうする?」


「え?ドレス?」


「そうよ!国王様から直々にご褒美が貰えるのでしょ?めいいっぱい着飾って行かないと!」


「え?着飾るの?え?」


リアリスが戸惑っていると、ディアは急に真剣な顔になった。


「まさか!そのメイドの制服で行くつもりじゃないでしょうね?」


「え…うん、これでいいかなと思ったのだけど…だめ?」


「ダメに決まってるじゃない!ドレス!ドレスよ!ねえ!メイド長様!」



「そうねぇ、着飾るほどではなくても制服で出席するのはちょっといただけないわね。」


「そうなんですか…でも私ドレスなんて持ってないですよ。」


リアリスは今まで質素倹約をもっとうにしていたので

パーティードレスなど1枚も持っていなかった。


メイドのお給料はもちろん貰っていたし、メイド長補佐になってからもほんの少しだがお給料も上がった。

しかし、リアリスはそのほとんどを実家に仕送りしていたのだ。


「買うにしてもどこで買ったらいいのかもわからないし…」


「そこは私に任せて!」


ディアが胸を叩いた。


「心配しないで大丈夫よ!私がきちんとリサーチしてあげるから!という事で…メイド長様!明日リアリスはお休みをいただいてよろしいですか?」


「ええ。それと明日は外出許可をあげるわ。」


意気揚々としているディアに対して

あまり乗り気ではないリアリスの顔であった。




「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき

ありがとうございます♪



作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و



明日は東京は午後から雪のようなので

仕事から帰る時間が心配。

あんまり大事にならないように祈るばかりです。


みなさんもお気をつけくださいねー!



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