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それからしばらくリアリスは、ダグラスの過保護なまでの送り迎えで出勤するはめになった。
1週間ほど経ち、脚の捻挫も完治したと医師から太鼓判をもらったリアリスはダグラスに送り迎えはもう結構ですと告げた。
その時のダグラスの顔はとても残念そうだった。
「お忙しいのに、毎日ありがとうございました。」
「いえ、リアリス嬢の為ならばこれくらいの事。」
「いつか、私もこのご恩をお返しさせていただきますね。」
「ありがとう。もしその様な事があったら頼りにしております。」
毎日の送り迎えで、2人は軽く冗談を言えるくらいになっていた。
初めは怖い方かと思ったけど、こうして話してみると純粋でまっすぐな方だと言う事が分かったわ。
今度、本当に何かお礼をしなくては…
ダグラスのお陰で、働き虫のリアリスの脚が予想より早く良くなったのは確かだった。
リアリスはダグラスにハンカチでも送ろうかと考えていた。
部屋に帰ると部屋のポストに手紙が入っていた。
王宮では、1日1回手紙などの配達がある。
ここ何日かリアリス達の部屋には毎日1通ずつ手紙が入っていた。
「今日も来てるわ。」
その手紙の差出人はマイクスだった。
怪我した日、リアリスにプロポーズをしたマイクスは
毎日手紙を送って来る。
何の用事もない騎士がメイド塔までやって来る事は出来ないからだ。
手紙の内容はリアリスを気遣うマイクスの優しさが溢れていた。
そして最後に必ず「どうかプロポーズを受けて欲しい」と書かれていた。
正直、マイクスがここまで真剣にプロポーズをし続けるとは思っていなかった。
あの怪我はマイクスの責任ではないのだから。
いくら責任を取るとはいえ、侯爵家の子息がこんな貧乏男爵家の令嬢と結婚するなど聞いた事がない。
ウォルフにも手紙の事は相談したが
「あいつの気が済むまでやらせておけ、そのうち諦めるさ。」
ウォルフも本人に直接言ったのだろうが、聞く耳を持ってくれなかったのであろう。
リアリスは今度きちんと会ってお断りをしないとと思っていた。
話せばきっと理解してくれる…
リアリスはそう思っていた。
そして、それから1週間後。
リアリスは大混乱に陥っていたのだった。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و
先日、後輩とご飯を食べました。
その後輩は、お酒を飲むと涙もろくなるんですよ(笑)
だから、終始涙目。
泣かせてる感があって困る(笑)




