89.
側近はコホンと咳払いをして言った。
「わたくしの言いたい事はですね、殿下はもう少し欲をお出しになってもよいのかと。」
「欲?」
「はい、もし先程のリアリス嬢が欲しいのであれば王妃とまでは行かなくとも側妃にはなれます。」
「側妃?!!」
側近は、以前騎士団の食堂の前でリアリスを見かけた時
リアリスが男を惑わせる悪女なのでは?と疑った。
そして、デラルージュと密会しているのを見た時その想いは確信に変わった。
殿下に付け入って王妃の座を狙っているのでは?
しかし、リアリスを内密に調べれば調べるほど
リアリスが働き者でメイド長からの信頼が厚いという事実を知る。
どこからどう見ても、男を誑かし付け込むような人間には思えない。
そして、極め付けは医務室での事だった。
リアリスはデラルージュが王太子だと本当に知らなかったのだ。
控えめで堅実で働き者のリアリスは側妃にピッタリなのではないだろうか?
側近はリアリスト悪女説から一点、リアリス側妃推しに変わったのだ。
一方のデラルージュはと言えば
側近のリアリスを側妃にという言葉で混乱していた。
リアリスちゃんを側妃に?
い、いや、それは…さすがに。
でも、いい考えなのか?
僕の本心はどうなんだ…。
自問自答するデラルージュはすっかり考え込んでしまった。
その様子を見た側近は、先程までデラルージュが目を通していた書類を手に静かに部屋を後にした。
デラルージュの側近を務めてから初めて見る姿。
側近は書類を抱えながら少し嬉しくなっていた。
外見こそキラキラ光輝く王子様だが、内面は真面目過ぎるほど真面目なデラルージュ。
普通ならばすでに婚約者がいてもおかしくない年頃だ。
しかし、当のデラルージュは自分の地位や外見だけを目当てにすり寄るご令嬢を嫌悪していた。
わざと怠け者のふりをして、数多ある縁談を切り抜けて来たのを知っている側近は本音を見せるようになったデラルージュを嬉しく思ったのだ。
あのご令嬢を側妃に迎えるのは簡単ではないだろう。
しかし、殿下が少し本気を見せてくれるのならばいい方向に転ぶかもしれない。
私たち側近が殿下の支えにならなけば!
側近は、デラルージュに本気を出させる作戦を
頭の中であれこれ考え始めていた。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و
最近、旦那さんのダイエットに付き合って
少しだけ頑張ってみています。
でもたまには揚げ物とかガッツリ行きたくなりますよね。
今日はエビフライにしました。
キャベツ大盛りでね(笑)
皆さんはエビフライには何をつけます?
ソース派?
タルタル派?
私は断然!タルタルです( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )❤︎
自家製のタルタルを作って山盛り乗せて食べます(笑)
でも、一応ダイエット中だから
タルタルのマヨは少なめにして
中に入る玉ねぎやピクルスなどをたっぷり入れました。
ああ、揚げ物って何でこんなに美味しいんだ。
揚げ物は正義!!




