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気づくとリアリスはダグラスの両腕に抱かれていた。
え!これって!お、お姫様抱っこという!!
リアリスの心臓は今にも破裂しそうな勢いでバクバク動いた。
「あ、あの!ダグラス様!降ろして!降ろしてください!」
しかし、ダグラスはそんなリアリスの動揺など全く気にせず執務室の中にドンドン入って行く。
腕の傷を気遣いながら、執務室のソファにリアリスを座らせたダグラスはリアリスの目の前にしゃがむ。
「リアリス嬢、怪我をされたのならお休みにならないと。何故、仕事をしているのです?」
「あの、もう腕も痛くないですし…その脚の腫れもだいぶ引いたので」
するとダグラスはスパッと立ちその場で腕組みをした。
「怪我を甘く見てはいけません!!」
その顔は先程までの気弱な大型犬ではなく、王国軍将軍ダグラス・クォーツの顔になっていた。
「も、申し訳ありません!」
思わずリアリスは謝ってしまう。
すると、ダグラスはそれまでの真剣な顔から
また気弱な大型犬のような顔になり言う。
「いや、怒っているのではありません。ただ、あなたが心配なんです。」
するとダグラスはその場でまたしゃがみ込んだ。
そして、リアリスの手を取り言った。
「どうかご自分を大切にしてほしい。腕の傷だってまだきちんと治っていないはずです。だから、今日はこれくらいにして部屋でお休みになってください。」
「はい…わかりました。」
その時、丁度帰ってきたメイド長に事の次第を話し
リアリスは早めに仕事を切り上げ自室に帰る事にした。
しかし、まだダグラスはリアリスの側にいた。
リアリスは自分がきちんと休むかどうか心配で見ているのだと思いダグラスに言う。
「あの、ダグラス様。私はこの後医務室に寄ってから帰りますので…だからもう大丈夫です。」
「もう今から行きますか?」
「はい。」
すると、ダグラスはリアリスの身体をまた持ち上げて
お姫様抱っこの形なる。
「あ、あの!もう大丈夫ですから!降ろしてください!」
それを見ているメイド長も生暖かい目で見ていた。
「メイド長、リアリス嬢は私が責任を持って自室までお送りしますので。」
「あらあら、わかりました。よろしくお願い致します。」
メイド長はニコニコしながら答えた。
執務室を出た後、ダグラスにお姫様抱っこされながら廊下を行くリアリスの姿を見た他のメイド達は
唖然とその光景を見ていたのは言うまでもない。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و
今回出てまいりました「お姫様抱っこ」。
皆様はお姫様抱っこをされた事ありますか?
またはした事がありますか?(笑)
私は全く経験がございません。
背が大きい方なので
まず、男性に抱えられる事自体「嫌」ですね。
ダグラスやウォルフみたいな男性だったら
してもらいたいかもしれない…
そんな事を思いながら書いておりました。




