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リアリスは力の限り大きく手を振った。
ダグラスに見えようが見えまいが気にしない。
その時、ダグラスがこちらに気づいて手を振りかえした。
えっ!!
リアリスはまかさダグラスが手を振って来るとは思わなかった。
急に自分のことしている事が恥ずかしくなり顔に血が上る。
「ど、どうしよう!」
恥ずかしさのあまり、リアリスは窓の下に隠れてしまった。
私はなんて事を!
一国の将軍様に手を振ってしまうなんて…
「ああ、どうしちゃったの私…」
リアリスも自分がまさか手を振るなどとは思わなかった。
ダグラスに無事に帰って来て欲しいという気持ちはある。
しかし、その気持ちがこのような行動に出るとは思わなかった。
リアリスは窓から少しだけ顔を出してダグラスを見る。
既に列は進みダグラスの後ろ姿も見えなくなっていた。
リアリスがメイド塔の窓でバタバタしている頃
王宮の一室では、国王とその側近、そして王太子が勢揃いしていた。
「私たちの隊は、国境からの報告と共に出発します。」
王太子であるデラルージュが率いる隊は本隊と呼ばれた。
本隊はあくまでもレイブローがグランパリエに侵入してからの出発となる為、デラルージュは王宮で待機している。
「おそらく、今回の軍の出発はレイブローにも伝わっているかと思われます。しかし、軍の規模は小さい為レイブローも強気に出るかと。」
ダグラスの軍隊はレイブローの兵力に比べ、わざと小規模になっていた。
国境付近の治安の強化という名目だった為、もともとレイブローが攻めてくる真正面の方角へ進ませたのだ。
そう、囮のために。
我が国の軍は他国に比べ能力が高い。
高いと言っても少しの差ではなく、段違いに高い。
その能力にデラルージュは賭けていた。
デラルージュだけではない、国王もそして国の大臣達も。
国王から直々に「しっかり準備するように」との言葉をもらったデラルージュは、自分が率いる本隊へと向かった。
そこにはダグラスの軍や騎士団、そして自分の近衛隊などで編成された大軍があった。
「準備はどの様になっている。」
デラルージュは本隊の司令室に入ると本隊の隊長を務める近衛隊の隊長に訪ねた。
「はい、編成は既に出来上がっております。各部隊毎に陣形を組める様連絡しております。先程から模擬訓練が始まりました。」
「そうか、くれぐれも怪我人が出ないように気をつけて。戦闘前に怪我人でも出たら大変だからね。」
「かしこまりました。」
デラルージュは目の前の机の上に大きな地図を広げた。
そこにはダグラスの軍とデラルージュの本隊の軌道が書かれている。
「さて、あちらはちゃんと騙されてくれるかな。」
デラルージュは顎に手を当て地図をジッと見た。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
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作者のぎゆりです✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。
クリスマスイヴの今日は出張。
ただ今、新幹線の中からの更新です。
皆様もよきクリスマスをお過ごしください☆




