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メイド長の執務室に入ると、そこにはディアもいた。
「リアリスさん、こちらに座ってちょうだい。」
リアリスはディアの隣に座った。
「クローディアさんの事は聞いたわ。」
ディアを見るとニッコリと笑っている。
「クローディアさんの婚約は少し先になるそうだけど、メイドのお仕事はずっとは続けられないでしょうからね。クローディアさんには私の補佐をしていただく事にしました。」
「補佐ですか?」
「ええ。これからクローディアさんも色々忙しくなるでしょうし、お休みを取るのも大変でしょうしね。」
「実家に帰ったり、侯爵家の方々にもお会いしないといけないみたいで…」
大変そうな口調ではあるが、ディアの顔はにこやかだ。
「それでね、そろそろ貴方の配属先も決めないといけないでしょ?私は貴方にクローディアさんと一緒に補佐のお仕事をしていただきたいと思っています。」
「私もですか?」
リアリス自身も自分の配属先の希望を色々考えてはいたが、メイド長の補佐とは思いつかなかった。
「リアリスさんは、入ったばかりなのに仕事も良くできるとそれぞれの部署から報告が来てるわ。実は私の補佐をしてくれていた子が、昨年結婚したので空きが出来て困っていたの。リアリスさんには補佐の勉強をしてもらいたいわ。」
「私に出来るでしょうか?」
「出来ると思います。慣れないうちはクローディアさんにも手伝ってもらって?クローディアさんが辞めるまでに慣れてもらえば問題ないわ。」
「私もリアなら出来ると思う。私は婚約が決まったらメイドのお仕事を辞めなきゃいけないし…それまでリアの手助けが出来るなら嬉しいし。」
ディアは期待を込めた目でリアリスを見る。
新入りの私が補佐なんていいのかしら?
でも、メイド長様もこう言ってくださっているし…
「はい、不慣れではありますが頑張ります。」
「よかったわ!実はね、貴方が入った時から目をつけてたのよ〜!私なりに試験的に騎士団の食堂に派遣したりしたんだけれど、それもきちんとこなしてくれたから!私の目に狂いは無かったわ!」
メイド長は満面の笑顔でリアリスを見ていた。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりですଘ(੭ˊ꒳ˋ)੭✧
今回、結婚を前提にしたお付き合いをスタートさせた
クローディアとラッシュ団長。
クローディアは下位貴族とはいえ
貴族同士の婚約・結婚となると色々大変です。
顔合わせや婚約式、結婚式はもちろんのこと
それ以前に婚約そのものを認めて貰えるかどうか…
という悩みもありますね。
お互いだけの問題ではなく、家としても考えなくてはならない訳です。
貴族は派閥や後ろ盾などなど
気にしなくてはならない事が山ほどあるのです。
クローディアとラッシュ団長は
何事もなく進むと良いですねぇ。




