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ガタン!!
ラッシュがいきなり立ち上がった。
「いや、それは困る!」
「え?え?」
ディアはラッシュに手を取られて立ち上がる。
そして、真正面からじっと見られているのだ。
ディアは硬直していた。
え?どういうこと?
ラッシュ団長様、怒ったの?
どうしよう…どうしよう。
すると、ラッシュが一層手に力を込めて名前を呼んだ。
「クローディア嬢」
「……」
ディアはラッシュの口から出る言葉が怖くて顔を上げられない。
「クローディア嬢、こちらを見てほしい。」
ラッシュは優しく話しかけた。
ディアは明らかに声色が変わったラッシュに気づき顔を上げる。
するとそこには真剣なラッシュの姿がある。
「クローディア嬢」
「は、はい。」
ディアが返事をすると、ラッシュは笑顔になる。
「君の気持ちが迷惑などと思ったことは一度もない。それに、君に会えなくて心にぽっかり穴が空いたようだったんだ。私は既に君に心を奪われていたのかもしれないね。だから、私の事を忘れるなどと言わないでくれ。」
ディアの頭の中はぐるぐると回っている。
ラッシュが言った言葉の意味がよく分からない。
それを感じたラッシュはまた言葉を続ける。
「私はいつも言葉が足りないんだ。だから、今日はきちんと言っておかないと。私は分家を継ぐ為にも結婚して後継ぎを残さなくてはならないんだ。今までのらりくらりとかわして来たがもうそれも出来そうにないから…。でも、結婚する相手は自分で決めたいんだ。お見合いではなくて、自分で。」
「お、お見合い…しないのですか?」
ディアはまだ良く分かっていない。
ただ、ラッシュがお見合いをしないという事にホッとした。
「ああ、お見合いはしない。でも、結婚はするよ?」
「え!!」
お見合いしないのに、結婚?
やっぱり結婚しちゃうのね。
完全に混乱しているディア。
こうなるとラッシュも心を決めて口に出さなければならないと悟った。
「クローディア嬢」
そういうとラッシュは片膝をついた。
「え?え?」
ディアは突然のことに驚いている。
「クローディア嬢、私は貴方より遥かに年上だが私の妻になってほしい。」
ラッシュはゆっくりとそしてしっかりと言った。
ディアの言葉を待っているがディアからは声が聞こえない。
ラッシュは気になってディアを見上げると
ディアが真っ白な顔をしてあわあわしている。
「クローディア嬢?」
「あ、え、え、え、あの、あの…」
ディアの様子が明らかにおかしい。
ラッシュは慌てて立ち上がったが、それと同時に
ディアは思い切り腰を抜かして大きな音を立てて倒れ込んでしまった。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりですଘ(੭ˊ꒳ˋ)੭✧
無事に冬用のお布団を出しました。
あたたかいです。
早く出せばよかったなぁ。




