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その後、ビシェットは沢山の料理をリアリス達に出してくれた。
もう食べきれないと断っても、美味しいから!とどんどん出てくる。
それはまさに「わんこ状態」。
「もうダメぇ…」
最初に根を上げたのはディアだった。
「何だ、もうギブアップか?」
両手にこんもりと料理が乗った皿を持って現れたビシェットが笑う。
「ビシェットさん、流石にもう入りません。お気持ちだけいただきますから。」
リアリスが皿を押し返しながら言う。
「そうかい?じゃあ、リアリスちゃん!」
「はい。」
「これから、この木馬亭での食事はタダって事で!」
「ええー!タダ?」
ビシェットは頷いた。
「当たり前だろ!だって君は俺の大恩人の孫娘なんだから!」
いや、それはちょっと困ると言うか…助けたのはお祖父様であって私じゃないし…
リアリスがあたふたしていると、後ろから声が聞こえて来た。
「リアリス!タダって何だ?」
振り返るとそこにいたのは、兄のウォルフとマイクス。
そして、その後ろには何とラッシュ団長がいた。
「「あっ!」」
思わずリアリスとディアは声を揃えてしまった。
そんな事は気にしないウォルフ。
ドンドン近づいてきてリアリスの肩を掴む。
「なぁ、リアリス。タダって何が?」
すると、それを見たビシェットはいきなりウォルフの腕を掴み上げた。
「痛てててててててて!」
あまりに突然だったので、ウォルフもかわすことが出来ずガッチリと腕を掴まれてしまっている。
「ちょ、ちょっとおじさん!痛いじゃん!」
「おい!いきなり女性の肩に触れるなど、失礼じゃないか!お前はそんな男だったのか!ガッカリしたぞ!」
ウォルフは痛みで口をパクパクさせているが、必死に声を出した。
「これ、妹!俺の妹!」
「なに?」
ビシェットはリアリスをチラッと見る。
リアリスは頷いて答えた。
「はい、こちらは私の兄です。」
リアリスがそう言った瞬間、ビシェットは手をパッと離した。
「なんだ、そうだったのか!ウォルフ!お前、妹がいるって前に言ってたもんな!」
ウォルフは捕まれていた場所を摩っている。
ちょっと涙目だ。
「もう、酷いよおじさん。ああ、びっくりした。リアリス、俺の腕折れたかも。」
ビシェットを見ると、ウォルフとリアリスを交互に見て
何やらブツブツ考えている。
「って事はだな!ウォルフ!お前も隊長の孫なのか!」
「へっ?隊長の孫?」
何が何だか分からないウォルフは
ビシェットにバンバン背中を叩かれてながら呆けていた。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و
ただ今、出張中です。
更新がバラバラになるかと思いますので
何卒よろしくお願い致します。




