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店の奥の扉から出て来たのは体格のいい男だった。
栗色の髪に、顎には立派な髭を蓄えている。
何とも迫力のある姿だ。
その男は酔っぱらいに向かってズンズン進んで行く。
そして、酔っぱらいの前に腕組みをして立った。
「おい。」
その声に酔っぱらいが顔を上げる。
「ん?なんだ?おれはなぁ、酒を持ってこいって言ったんだよぅー。ヒック。」
焦点の合わない目で見上げた男は、次の瞬間グラっと身体が浮いていた。
「うちは酔っぱらいはお断りだ!酒だけなら通りの先にある酒場に行きな!」
「うわぁ!」
あっという間に酔っぱらいは店の外へ放り出された。
「おい!塩まいとけ!」
「はいよ!」
そう言った男は、くるりと振り返ると先程の迫力のある顔から一転、ニカっと笑って言った。
「いやぁ、すまんかったな!騒がしくて!」
その言葉に店の客はワッと笑い、また互いに食事を楽しみ始めた。
またズカズカと店の奥に戻る男は、こちらのテーブルを見て近づいて来た。
「こりゃ、お城のメイドさん達じゃないか!いつもありがとうな。」
ディア達は常連のようなので、顔見知りなのだ。
「今日も迫力ある場面でしたわ!ビシェットさん!」
ディアは大袈裟に手を叩いた。
ビシェットは少し照れて頭をかきながら言った。
「いやぁ、参ったな。あんなもの見せちまって。」
そう言いながら、リアリスの顔を見たビシェットは、はて?と言う顔をする。
「こちらのメイドさんは初めて見る顔だな!」
「あ!はじめまして!わたくし王宮でメイドとして働いております、リアリス・ハミルトンと申します。」
「そうかい、よろしな!初めて来てくれたのに、びっくりしただろう!」
「こちらこそよろしくお願い致します。いえ、とてもスカッと致しました!」
「そうかい!そりゃよかった!」
ビシェットはガハハハハと豪快に笑った。
その顔を見たリアリスはふと故郷の祖父の事を思い出した。
大きな身体に豪快な笑い声。
元軍人の祖父もこんな感じだった。
リアリスは王宮に来てから故郷の家族の事をゆっくり思い出す暇もなかった。
みんな元気かしら…。
「あれ?どうしたの?リア。暗い顔して。」
「え?」
気づかないうちに顔に出ていたらしい。
慌てて顔を押さえて「大丈夫」と答えるリア。
「ちょっと家族を思い出しました。私の祖父もビシェットさんの様に豪快に笑う人なので。」
「そうかい、そいかい。でも、まあ俺は元々平民の軍人だからな!君のお祖父さんは貴族だろう?もっと上品なはずさ。」
「いえ、祖父も元々軍人でして。手柄を立てて爵位をいただいたのです。上品とはかけ離れた人ですよ。」
すると、その話を聞いたビシェットは目を大きく見開いた。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりです(*ᴗˬᴗ)⁾⁾ペコ
今日は久しぶりにお休みで
天ぷらを揚げました。
いやぁ、美味しいですね天ぷら。
みなさん、天ぷらは何がお好きですか?
私は、エビと玉ねぎですねぇ。
昔、まだ10代だった頃
初めて天ぷら屋さんのカウンターに座りまして
ドキドキしたのを覚えております。
そこで出てきたのが
アイスクリームの天ぷら!
驚きましたねぇ。
でも、アイスクリームはそのまま食べた方が
断然美味しいです(笑)




