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乗合馬車の窓から外を見ると、ちらほらお店が見えて来た。
夜の時間ということもあり、酒場やレストランなどが賑わっている。
みんなグラスやジョッキを片手に楽しそうだ。
「さぁ、ここで降りるわよ。」
ディアに背中を押されて馬車を降りる。
沢山の店から声が聞こえて来た。
ディア達に案内されてついたお店。
「木馬亭」と書かれた看板が下がっている。
扉を開けると、白い壁に木のテーブルと椅子。
真ん中には大きな暖炉がある暖かい雰囲気のお店だった。
「いらっしゃい!」
そう声をかけて来たのは、60代半ばの女性。
「まぁ、クローディアちゃん!いらっしゃい!こちらの席予約しておいたわよ。」
「ありがとう、おばさん。」
店内は既に満員だったが、ディアが予約をしてくれていたらしい。
私たちは店内の1番奥の大きなテーブルに座った。
「あら、こちらは見ない顔だねぇ。」
リアリスの方を見た女性がニッコリ笑った。
「リアリス・ハミルトンと申します。最近、王宮のメイドになりました。よろしくお願い致します。」
「あらあら、こちらも貴族のご令嬢なのかい?ごめんなさいねぇ、私は礼儀とか分からないからこんな喋り方で。」
「いえ、お気になさらず!そのままの方が私は嬉しいです。」
「ありがとね!ここは何でも美味しいから、沢山食べてお行きなさいな!」
お店の女性がメニューを置いて行った。
「ここはね、王都でも人気のあるお店なのよ。食べ物がメインだから酔っぱらいもいないし。メイド仲間は結構通っているお店なの。」
そう言われ店内を見ると、他のお店に比べて確かに酔っぱらいはいない。
「あ、でもね!食べ物がメインだからって言うのともう1つ理由があるんだけどね。」
その時、ガチャン!とドアが勢いよく開いた。
「おーい!酒だよー!酒を出してくれー」
絵に描いたような酔っぱらいが、いきなりお店に入って来て空いている椅子に座った。
予約はしていないと思われる。
先程の60代半ばの女性が、丁重にお断りしている。
さっき、ディアが酔っぱらいはいないって言ったばかりなのに…
リアリスは気まずくなっていないか心配になってディアの方を見た。
すると、ディアは複雑な顔をしながらこう言った。
「あーあー、あの人可哀想に。」
え?可哀想?
あの酔っぱらいが?
そう思った時である。
お店の奥にある扉が勢いよく開いた。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و
リアリス達が乗合馬車で出かけた「木馬亭」。
女子だけが集まる女子会ですね。
女子会といえば、私もたまに女子会に参加します。
コロナ禍でその機会もめっきり減りましたが。
作者は幹事役をいつもさせられます。
美味しいものが大好きなので若い時から色んなお店に行きました。
昔は合コンやら飲み会やらありましたしねぇ。
今の相手はもっぱら旦那さんですが(笑)
たまにはキャーキャー言いながら若い男子と飲みたいですねぇ。
ま、思うだけで実行しませんけど。




