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ダグラスは姉に弱い。

というより、クォーツ家の女は強い。

お転婆だった姉2人にいつも泣かされていたダグラス。

その力関係は大人になった今も同じである。


姉2人からの攻撃に耐えられず

一国の将軍が

思わずリアリスの事を自白してしまった。


そして、根掘り葉掘り聞かれ

完全に姉2人のペースになっていた。


「なるほど、そのお嬢さんはお城でメイドをしているのね。」


「男爵家のお嬢さんなら問題ないわよね?お姉様。」


1番上の姉が頷く。


「ええ!もちろん!この際、うちのダグラスと結婚してくださるなら家柄なんて関係ないわ!」


「お二人とも落ち着いてください。まだ恋人でもないのに。」


ダグラスがそう言うと姉2人はギッとダグラスを睨んだ。


「あなたね、その歳で恋人もいないのですよ?ましてや、クォーツ公爵家の後継ぎとして結婚もしなくてはならないのに。そのお嬢さんとは少しは脈はありそうなのかしら?」


「いや、まだそこまでは。」


「そんな事ではいけません!早急に何とかしないと。」


ダグラスは困った事になったと内心焦っていた。


「あの、私はもう少ししたらしばらく王都を離れるのです。ですので、この話は私が戻ってからにしていただけませんか?」


「あら、そうなの?あなたが王都を離れるとなると只事ではないわね。わかったわ、ではあなたが戻ったらにしましょう。」


解放されたダグラスはそそくさと部屋を出て行く。


いま、参ったな。


ダグラスはじっとりと汗をかいた手を握りしめて自室に戻った。


ダグラスが扉を開けると、部屋の1番奥の窓が微かに開いていた。

人の気配を察知したダグラスがその方向を見ると

全身黒づくめの背の高い男が物陰から出てきた。


「将軍、お待ちしておりました。」


「ああ、来たか。」


ダグラスは早足で机に向かい、ドカッと椅子に座ってため息をついた。


全身黒づくめの男が問う。


「どうされましたか?何かあったのですか?」


「いや、何でもない。」


いつも冷静沈着なダグラスがこんなに焦っているのを見たことがない。

余程なことがあったのか?と男は思った。


「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき

ありがとうございます♪


作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و



ダグラスの2人の姉。

この後、色々活躍してくれそうな予感がしてます。

こう言うお節介な家族って必要ですよね(笑)

ましてやお節介な貴婦人。

その存在は必要不可欠なのです。


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