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その頃、ダグラスは王都にある私邸に戻っていた。
レイブローに潜り込んでいる密偵から連絡が来る頃だろうと思ったダグラスは自室でその密偵からの報告を待つつもりだった。
到着したダグラスを使用人が迎え、ダグラスはそのまま自室に戻ろうと階段を登る。
ちょうどその時、階段の上から声がした。
「ダグラス、帰ったのね。」
見上げるとそこにいたのは、1番上の姉だった。
「はい、ただ今帰りました。」
「今日は珍しく早いのね。」
ダグラスの帰宅はいつも日付が変わる頃。
今日はとんでもなく早いのだ。
「ちょうど良かったわ、あなたに話があります。ちょっと私の部屋まで来てちょうだい。」
「いや、姉上。私はこれから少しまだ仕事が」
「何言ってるの、大事なことです。そんなにかからないから来なさい。」
「はい。」
姉に言われるがまま後をついていくと、そこには既にお嫁入りしているもう1人の2番目の姉が何故か既に座っていた。
「まぁ、ダグラス!お帰りなさい。ちょうどあなたのお話をしていたのよ。」
「え、私のですか?」
姉に続いてソファに座ったダグラスを2人の姉はじっと見ている。
「お姉様、ダグラスはいつもと同じですわ。」
「ええ、そうね。」
ダグラスは少し居心地が悪くなって口を開く。
「姉上、なんでしょうか?いつもと同じとは。」
すると、1番上の姉が言った。
「あなた、今日の朝行ったんですってね。」
「は?行ったとは?」
「だから!街のお菓子屋さんによ!」
2番目の姉が待ちきれない!と言うように切り出した。
「今日、お友達に聞いたのよ!あなたがお菓子屋さんでお菓子を買っていたと!だから、驚いてお姉様に報告に来たのよ。」
「え!」
ダグラスは焦った。
まずい!
リアリス嬢にプレゼントを買う所を見られていたとは。
「い、いや、それはその。それは私ではなくですね。」
すると1番上の姉がかぶせるように言う。
「あなたを見間違える訳がないでしょう!こんな強面の将軍は目立つのですから。」
その通りなのだ。
人一倍身体が大きく強面の将軍。
街にいれば誰もがダグラス・クォーツ将軍だと分かる。
ダグラスは冷汗をかきながら目線を上げると
2人の姉はニヤリとしている。
「あなた、恋人が出来たの?」
「え!ち、違いますよ。」
「じゃあどうして?あんなに可愛らしいお菓子を買ったのかしら?まさか、将軍が可愛らしいお菓子でも食べたのかしら?」
「いや、違いますって!」
ダグラスはタジタジである。
「お姉様に言ってみなさん?ほらほらほら!」
「違いますって!まだ恋人じゃないですって!」
ダグラスは口から出た言葉を飲み込もうとしたが、時すでに遅し。
「そう、まだ恋人ではないのね?では、好きな人ってことかしら?」
2人の姉はダグラスにジリジリとにじり寄って来る。
ダグラスは思わず自分の手で口を塞いだ。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و
ダグラスの姉達、強い…。
以上です!(笑)




