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王宮の中央に聳える王宮殿。
そこでは、国王やその王の側に仕える人たちが働いている。
今日、この王宮殿では
国王や大臣が集まり国政会議が行われていた。
「最近、隣国との国境沿いはどうだ。」
国王の声が会議の場に響いた。
グランパリエ王国は左右に2つの国が隣接している。
隣国とは長い間良い関係を築いて来たが、右隣にあるレイブロー王国との国境沿いにしばしば怪しい動きがある。
国王の問いに王国軍の将軍ダグラス・クォーツが答える。
「はい、国境の砦からの報告ではここ1ヶ月程で5回、怪しい者を捕らえました。取り調べた所、レイブロー王国の密偵と思われます。」
クォーツ将軍の言葉に大臣達が騒めく。
国王はその大臣達向かい咳払いをする。
「密偵となると、レイブロー王国に動きがあるという事か。半年前に代がわりをした事と関係が?」
半年前、隣国のレイブロー王国の国王が亡くなった為、後継ぎである第1王子がその座についた。
第1王子は性格に難がある為に、一部の家臣達は第2王子を国王にしたかったが第1王子の母である王妃が断固としてそれを許さなかったそうだ。
挙げ句の果てに、第2王子は第1王子を暗殺しようとした罪を着せられて死刑になったのである。
「情報では、大臣達の反対を押し切り、新しい国王が領土拡大を狙っているとの事です。」
またも大臣達が騒めく。
そして、大臣達の1人が手を上げて発言する。
「では、レイブロー王国はその領地拡大を我がグランパリエ王国側に拡げようと目論んでいるのではないでかな?国王!これは由々しき問題ですぞ!」
大臣達からは「そうだ!そうだ!」と声が上がる。
国王はそれを手で抑えた。
「将軍、すぐにレイブロー王国に探りを入れなさい。」
「既に何人か潜り込んでおりますので、その者達と連絡を取ります。」
「うむ、流石だな。何日ほどかかる。」
「3日もあれば。」
「分かった。分かり次第至急知らせるように。」
「はっ!」
クォーツ将軍は一例をして席に着く。
その後は細かな報告を何件か受け
会議は終了した。
国王はクォーツ将軍に声をかける。
「将軍、そなたはどう思う。」
「レイブロー王国の事にございますか?」
国王は頷いた。
「私が思うに、おそらく噂は正しいのではないかと。レイブローの新国王は愚王だとあちこちから聞きます。それにレイブローでは今年、作物が凶作だった地域がいくつかあるそうです。国民の不満も相当強いと聞いております。」
「なるほど。」
グランパリエ王国は、作物の凶作に備えて王宮や主だった領地に作物を備蓄できる設備を持っている。
国民が貧しさから反乱を起こしたりしないように常日頃から備えているのだ。
そして、グランパリエ王国では近年強い作物を作り出す研究も行われている。
研究には資金がかかるが、先を見据えての投資だ。
「クォーツ将軍、もしかしたら君の出番があるかもしれない。軍の訓練に力を入れてくれ。」
「はっ!かしこまりました。では、私はこれで。」
国王は会議の場から移動する最中、心の中で考えていた。
先代のレイブロー国王は良い王であった。
しかし、息子には恵まれなかったのだな。
無理な領地拡大は自分の首を絞めることになる。
しかし、国内の問題を国内で解決するよりも
他国から奪う事で簡単に済ませようとする。
戦争という行為で国民の気を晒す作戦なのだ。
その時、ふと国王は思う。
我が息子はどうであろう。
幼い頃から聡明であった王太子。
しかし、王になる教育にあまり積極的ではなかった。
「少し、呼んてみるか。」
国王は側近に王太子を執務室に呼ぶように指示をした。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりです✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。
昔、イタリアに旅行に行った時
王宮や貴族なお屋敷などを美術館にした建物を
いくつか観てきました。
今回の物語はその時の部屋の雰囲気をイメージしながら
書いております。
そして、驚いたのは建物や彫刻の大きさ。
ある教会の彫刻は、ものすごーい大きさなんですが
柱の途中から浮き出ているんですよね。
あれ、どうやって掘ったの?と今でも不思議です。




