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リアリスとウォルフと別れたダグラスは
今、とても焦っていた。
いつもより足早に廊下を歩く。
強面の顔が更に強面になり、鬼の形相で歩いている姿に
通りすがりの人々が怖がっている。
ダグラスは執務室に入り、扉を閉めた途端
口に手を当ててドキドキしていた。
な、なんなんだ!あの笑顔は!
可愛い!可愛すぎる!
ダグラスの顔を怖がらずに普通に見ていたリアリスを思い出すだけで、顔が熱くなる。
今までダグラスのこの顔を見て普通にしていられるのは、家族くらいだった。
子供の頃はまだ良かった。
目つきが悪かろうが、子供は子供。
しかし、成長するにつれ段々自分が怖がられている事に気がついた。
その為、家族以外の女性と関わる事がなかったダグラスは
免疫がないのだ。
ダグラスには姉が2人いるが、姉達によく言われる。
「貴方ね、顔が怖いのだから少しは表情を作りなさいな。そんな事じゃ恋人も出来ないわよ!」
そうなのだ。
自分でも分かっている。
この顔のせいでまず女性は寄ってこない。
しかも、普段から王国軍という男世帯にいるせいで
出会いもない。
このままではいけないと分かってはいるが
女性と上手く話せないのだ。
しかし、どうだろう?
リアリスは自分の顔を怖がる事もなく
更にニッコリ微笑んでくれたではないか!
「また会うにはどうしたら良いのだ。」
ダグラスは考える。
しかし、女性に奥手な自分がいくら考えてもいい案など浮かばないのだ。
誰かに相談したくても、こんな事を聞くのは恥ずかしすぎる。
とりあえず落ち着こう。
そう思い、執務室の椅子にドカッと腰掛ける。
ふぅーと息を吐きながら窓の外を見た。
「しかし、こんな俺が会いに行ってもな。」
もしかしたら、迷惑になるかもしれない。
こんな強面の屈強な軍人が行っても…。
「はぁ。」
でも、会いたい。
彼女の事をもっと知りたい。
ダグラスは生まれて初めて、女性と関わりたいと思った。
恋と言うにはまだ早いが
ダグラス23歳の初恋である。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりです(୨୧ ❛ᴗ❛)
ダグラスが可愛い…そんな事を思う今日この頃。
この強面だけど中身は純粋なダグラスはどうなるのでしょうか?楽しみです。
ダグラスの2人の姉が少し登場しましたが
今後、この2人の姉達にも再びスポットライトを当てたいなと思っております。
まだ物語も始まったばかり。
まだまだ登場待ちも大勢おりますので
こんがらがらないように作者も気をつけねばなりません。




