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ダグラス・クォーツ。


王国軍の将軍であり、クォーツ公爵家の次期後継者。

類い稀な身体能力で若干の23歳で王国軍の将軍に大抜擢された人物。

屈強な体格と強面の顔のため、騎士や兵士から恐れられている。



その強面の顔がリアリスをじっと見つめている。


模擬訓練の後、ウォルフを見つけ

先日、ダグラスに助けてもらった話をすると


「ええっ!将軍に??…よし!今すぐお礼に向かおう!」


と言われ、ぐんぐん手を引かれて連れて行かれた。

ウォルフはダグラスに憧れているらしく、キラキラと目を輝かせていた。


ウォルフはダグラスに挨拶すると

リアリスに来い来いと手招きをした。


リアリスは控えめに

騎士や兵士の間を抜けて2人の元へ行った。




そして、今この状況だ。


ええと、怒ってはいないのよね?

無表情でよく分からないわ。


リアリスはじっと黙っているダグラスに

困惑しながらも、令嬢らしく礼をした。


「先日は危ない所を助けていただきありがとうございました。ハミルトン男爵家のリアリスと申します。」


「あ、ああ。ダグラス・クォーツだ。」


それだけ言うと、またダグラスは黙る。


どうしたら良いのかしら?

会話が弾まない…。


リアリスが「ではっ」と切り出そうとした時

ダグラスがぼそっと口を開く。


「そ、その、リアリス嬢とお呼びしても?」


よく見るとそう言ったダグラスの耳が赤い。


あれ?耳が…。

本当はそんなに怖い人ではないのね。


「はい、リアリスとお呼びください。」


そう言うと明らかにホッとしたような顔をする。


「では、私の事もダグラスと。」


「はい、ダグラス様。」


リアリスはニッコリ微笑んで名を呼んだ。


ダグラスは公爵家の次期後継者。

貧乏男爵家よりも遥かに格上だ。

名前を呼んでも良いと言うことは、貴方は親しい人ですよと認めているのである。


そのダグラスの様子に、周りの騎士や兵士はギョッとした顔をしていた。


「将軍が女性と話しているぞ!」


「明日、槍でも降ってくるじゃないのか?」


皆、コソコソと会話しているのだ。


みなさーん、聞こえていますよー!

私に聞こえていると言う事は、ダグラス様にも聞こえていますよー!


「リアリス嬢は、あの食堂におられるか?」


「いえ、騎士団の食堂にはお手伝いで来ております。まだ王宮に入って間もないので、担当が決定するのはもう少し先になります。」


「そ、そうか。」


「あと3日程はは騎士団の食堂におります。」


「分かった、また機会があれば。では、軍議があるので失礼する。」


ダグラスは、リアリスにも丁寧にお辞儀をして去って行った。

その後ろ姿を見ながらウォルフが言う。


「めちゃくちゃカッコいいな!なっ!リア!」


「え、ええ。そうね、よかったわ。」


リアリスはズンズンと真っ直ぐに歩いていく

ダグラスの後ろ姿をじっとして見送っていた。



「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき

ありがとうございます♪


作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و



ダグラス・クォーツ将軍。

わたくし、この将軍が結構好きです。

強面なのに中身は優しいタイプは鉄板ではないでしょうか?

そして、騎士団と王国軍の制服の違いについては

また物語の中ででも書いていこうと思っています♪

鍛え上げた身体に纏う制服…

妄想…いや想像が膨らみますね(笑)


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