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次の日、リアリスはメイド長に呼び出された。
「明日から騎士団の食堂のお手伝いに行っていただきたいの。」
「え!私がですか?」
「ええ。」
メイド長はリアリスに座るように促し、側にあったティーポットからお茶を入れた。
「実はそろそろ騎士団塔の食堂が再開されるのだけれど、何せ食中毒ですからね。どうにも人手が足りないからとメイドの方から何人か出してほしいと。でもね、メイドもうら若き令嬢の集まりでしょう?騎士の皆様を前に、何か騒ぎを起こしたら…と思うとねぇ。」
「はぁ。」
メイド長は、困った困ったという顔をして続ける。
「それでね、騎士の皆様にも怯まない強靭な心を持ったメイドを探してるよ〜。」
そう言いながら、メイド長はリアリスをチラッと見る。
「そこで、リアリス!貴方なら騎士団にお兄様がいらっしゃるし!何でも、マイクス様と結婚を約束したとかしてないとか?」
「いえ、してません。」
聞こえなかったのかメイド長はさらに続ける。
「婚約者がいるとなれば、他の騎士の皆様と問題を起こしたりしないでしょう?だからね?リアリス?貴方とクローディアでしばらくお手伝いに行ってくれないかしら?」
「お話は分かりました。お手伝いには行かせていただきます。ですが、婚約はしておりません。」
「うふっ。」
確信犯。
メイド長との話の後、その足でディアに声をかけて騎士団に向かう。
話を聞いたディアはルンルンでスキップしている。
「ディア、やめてちょうだい。」
しかめっ面のリアリスに対して、ディアは満面の笑顔だ。
「だって、リアのお陰で騎士の皆様の近くで働けるんだものー。嬉しいーいーいー!」
ディアはそう言ってリアリスに抱きつく。
まぁ、これが普通のご令嬢の反応なのよね。
私が普通ではないのよね。
「もうっ!」
リアリスは口ではそう言いながら、ディアを無理にはがしたりはしない。
リアリスはディアのこう言う素直な可愛らしい所を結構気に入っている。
メイド塔からしばらく歩いて、いくつかの庭を過ぎた時
騎士団塔が見えて来た。
近づいていくと、キィキィんという金属音が時折り聞こえてくる。
騎士団塔の食堂のから見える広場では、今まさに騎士団の訓練中であった。
そこには沢山の騎士達が剣を交えていた。
ディアは思わず口に出す。
「筋肉…。」
ハッと横のディアを見ると、口をぽかーんと開けて
固まっているディアがいた。
「ディア!戻って来てー。」
リアリスはディアの肩を持って揺さぶった。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます。
作者のぎゆりです( ¨̮ )
いよいよ、リアリスが騎士団へー!
というより、ディアがご機嫌な様子です。
リアリスは男性に興味がない訳ではありません。
好みの男性は、お金持ちの人。
リッチな男性を捕まえて、実家を立て直そうというのが
子供の頃のリアリスの夢でした。
騎士団にキャーキャー言っている令嬢とは違う興味があるのです(笑)
これからのリアリスの恋の行方が気になりますね!




