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何故こうなったの?
どうして?
リアリスは今、自分が置かれている状況に大変焦っていた。
リアリスの周りには騎士達が集まっているのである。
騎士達の間からチラチラ見えるのは
普段は食堂に来るはずもない上級従女達。
こちらの方をじっとりと見ながら何やらコソコソと話している。
とてもまずい状況だわ。
本当にまずいわ。
食堂で鉢合わせしないように、あれだけ気をつけたのに!
普段から冷静沈着なリアリスには珍しい動揺っぷりだった。
そんなリアリスの肩を抱くのは、兄・ウォルフ。
「みんな!これが妹のリアリスだっ!仲良くしてやってくれ!」
何が仲良くしてやってくれ!よ。
どうするのよ!悪目立ちも良い所だわ!
リアリスは小さな声でウォルフに言う。
「お兄様、ちょっとここでは…。」
「ん?何だ?」
ウォルフはリアリスの中を覗き込む。
じっと見た後、あっ!?と閃いたような顔をした。
「わかった!急に紹介されて恥ずかしいんだな?」
ズコッ!
違う、違うのよ!そうじゃなくて!
そんなリアリスの様子など全く分からないウォルフは大きな声で続ける。
「うちのリアは可愛いだろー?みんな!惚れるなよ!わははははははは!」
終わったわ…。
あの上級従女達の顔…。
明らかに私に敵意を…。
リアリスの魂が抜けかけた時、救世主が現れた。
「ほら、ウォルフ。リアリス嬢が困ってるじゃないか。みんなもそんな近寄らない!」
そう言いながら、興味しんしんな騎士達を遠ざけてくれたのは、マイクスだった。
「リアリス嬢、ごめんね?大丈夫だった?」
「あ、いいえ。大丈夫で…す。」
やたら爽やかな笑顔を向けたマイクス。
リアリスは助かった…と思ったの束の間、マイクスはリアリスの手を取りチュっと指先に口付けた。
ひぇー!
貴族の令嬢としては出してはならない声を必死に抑えたリアリス。
マイクスはリアリスにニコッと笑いかけ、周りの騎士達に告げた。
「いいかい?リアリス嬢には近づくなよ?もしかすると、僕のお嫁さんになる人なんだから。」
えっ…。
マイクス様は何を言ってるのかしら?
え?えええ?
「お、お前たち!いつの間にそんな関係になった!」
「さぁ、いつかしら…。」
顔を引き攣らせながら、頑張って笑顔を作ったリアリス。
マイクスはふんっ!と鼻息を荒くして満足気である。
これ以上ここにいては
私の王宮生活に支障が出ると判断したリアリスは
若干、腰引き気味で言った。
「わた、わたくしはそろそろお仕事に戻りますので〜、騎士の皆様ごきげんよう!マイクス様、ごきげんよう〜、お兄様もごきげんよう!」
最後の言葉をいい終える前にリアリスは一目散に走る。
走りながらリアリスは考えた。
ああ!明日から私はどうなるのー?
上級従女の目!
あれは、あれは獲物を狙う目!
というか、マイクス様のあれは何なの?
お嫁さん?
え?何で?
そんな約束してないのに!
自室に着いたリアリスはそのままベッドに倒れ込む。
貴族令嬢が猛ダッシュで走ってベッドに倒れ込むなんて、猛烈にはしたないけど、今はそんな事はどうでもよい。
リアリスはしばらく呆然とベッドの上で座り込んでいた。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و
順調に更新できて、ちょっとほっとしています。
この先行き詰まったりして
更新が遅れてしまうかもしれませんが
その時はお許しを!
でも、この物語は完結させたいと思っておりますので
長ーい目でみていただけると幸いです。




