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リアリスが台所の手伝いをし始めてから3日目。
ようやく見習いも復帰した。
料理長は「このまま台所にいてくれ!」と淋しそうにしていたが、元々見習いの怪我が治るまでという条件だったし
リアリスがこの王宮に来た目的の従女にのし上がるという彼女の野望もある。
「また欠員が出たらお呼びください。」
リアリスはニッコリ微笑んだ。
料理人達は、男ばかりの台所にリアリスが入ってくれた事で
とても喜んでいた。
料理長だけでなく、他の料理人達もガッカリしていたのだ。
本来の料理担当に戻ったリアリス。
リアリスの仕事は、王族の方々や上級従女などの食事のお世話だ。
リアリスはまだ新人という事で、上級従女達の食事を担当している。
従女にもいくつかランクがあり
上級従女以外は、メイドや王宮で働く文官などと同じ食堂で食事をとる。
上級従女はそれほど王宮内でも地位が高いのだ。
上級従女の為のダイニングに、食事のセッティングをしたり
ティータイムにお茶を入れたり。
上級従女に来客があれば、その為の用意もリアリスたちの仕事。
この仕事をこなしている間、リアリスは心で思った。
「うん、この担当が1番従女の目につきやすいかも。しかも、上級従女だもの。
1ヶ月の試験期間が終われば、正式な配属が決まる。
その時、リアリスの希望も多少は考慮してくれるとの事なので、この担当をお願いしようと思っている。
上級従女の食事担当も慣れた頃。
今日は何だか王宮内が騒がしい。
色んな所でバタバタと人が走り回っている。
どうしたのかしら?
リアリスはいつもとは違う雰囲気を感じとり、心のどこかが何故か騒ついた。
従女塔に着いてから、同じく担当のメイドにこっそり聞いてみた。
「それがね、騎士団の塔で病人が出たんですって!」
騎士団で病人?
騎士団で怪我人なら何となく分かる気もするが病人とは。
それも1人や2人ではないようだ。
「今、お医者様が調べてるみたいだけど、噂によると食中毒じゃないか!って。」
「食中毒?」
まさか、兄もその病人の中に?
あの能天気な兄の事だ、多少傷んだものを食べても気がつかないのでは?
その日、リアリスの周りでは
この騎士団の食中毒事件の話で持ちきりだった。
従女達の話では、何人かは医官塔に収容されたらしい。
騎士団の食堂の料理人からも症状が出たので
騎士団の食堂はしばらくの間、閉鎖するそうだ。
その日の夜、食堂にメイド達が集められた。
その数、80人ほど。
王宮にはこんなにメイドがいたのか…とリアリスは思う。
全員が集まった所で、メイド長から話があった。
「皆さんもすでにご存知の通り、騎士団で食中毒が発生しました。幸い命に関わる重症者はおりませんが、騎士団の料理人からも発生した為、騎士団の食堂はしばらく閉鎖です。」
ここまでは昼に従女達の話を聞いていた。
しかし、ここからがリアリスに冷や汗をかかせる事になる。
「しばらくの間、騎士団の皆様はこちらの食堂を使っていただく事になりました。普段はあまり会う機会が少ない方々ですが、あまり大騒ぎしないように。分かりましたね?」
メイド長が大騒ぎしないようにと話している目の前で
メイド達は「きゃあ!」と黄色い声を上げている。
「大騒ぎしないように!!」
メイド長からの雷が落ちた。
騒がしかったメイド達もみんな口を閉じて下を向いている。
「くれぐれも王宮のメイドとしての品位を落とさないように。節度を持って騎士団の皆様と接するようにしてください。」
メイド長の話が終わり、解散になった途端
あちこちから喜びの声が聞こえて来た。
「どうしよう!騎士団の皆様と同じ食堂だなんて!」
「一目惚れとかされちゃったら困る〜。」
年頃のメイド達ははしゃいでいる。
こんな機会はめったにないのである。
ほとんどが歓喜してる中、リアリスだけは冷や汗をかいていた。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとございます♪
作者のぎゆりです(୨୧ ❛ᴗ❛)
関係ないですけども
今日はわたくし美容院に行きましてですね
髪の毛ツヤッツヤにしてもらいました。
そう言えば、物語の時代って美容院って行くのかな?
とふと思いましてね?
ちょっと考えたんですがねぇ。
まぁ、男性は床屋さん的なお店があるかな?と。
貴族の男性は自宅に呼んでかな?と。
じゃあ、女性はどうなのよ…と。
今まで貴族の女性が髪を切るとか考えたこと無かった!
というか普通は切らないのかしら?
長くて綺麗な髪の毛を器用にヘアセットしているイメージですよね!
という事で、物語では
貴族の女性は毛先くらいはカットするけど
基本伸ばしているという事で!決定〜✧*。٩(ˊᗜˋ*)و




