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「君、名前は?」


話しかけられたリアリスは慌てて答えた。


「えっ?あ、はい!私はリアリス・ハミルトンと申します。明日からメイドとして働かせていただきます。」


「そう、リアリスはメイドなのか。」


美しい男性は、微笑みながらリアリスを見ている。

しばらく沈黙が続いたが、何やら塔の方が騒がしくなって来た。


「ん?もう見つかったか。」


そういうとその男性はすくっと立ち上がり足早に歩き出した。

そして、こちらに振り向くと言った。


「リアリス、また会おうね!」


ヒラヒラと手を振りあっという間に居なくなってしまった。


美しい男性がいなくなった方向を見ながらしばらく立っていたリアリスは、その方向に数人の騎士がバタバタと走って行くのを見送った。


「何だったんだろう。」


リアリスはとりあえずまたベンチに座り1人考えていた。



その頃、先程の数人の騎士は探し人を見つけた。


「殿下!どちらにいらしたのですか!」


「ん?まぁ、ちょっと散歩だよ。」


殿下と呼ばれたその美しい男性は、騎士に向かって言った。


「今日の散歩は有意義だった。さぁて戻ろうか。」


その男性は騎士達を引き連れて、王殿の方へ歩いて行った。





小さな庭園を出てしばらく王宮内を探索したリアリスは、また自室に戻った。

そろそろ同室者の仕事が終わる頃だ。

部屋で待っていると、扉が勢いよく開いた。


「あ!ごめんなさい!」


扉を開けたのは、黒髪のメイド服を来た小柄な女性。


「そうだった!今日から新しいルームメイトが来るのだったわね!あなたがそう?」


大きな目をくりくりさせて、興味しんしんで質問して来る姿はまるでリスの様だ。


「あ、はい!今日から同室になりましたハミルトン男爵家のリアリスと申します。どうぞ宜しくお願い致します。」


先輩メイドへの挨拶だからと少し畏まったリアリス。

すると、そのリスの様なメイドは言った。


「やだー!そんな畏まらないで!私はクローディア・ニクシスよ!よろしくね!」


クローディアはリアリスの手を取りブンブンと握手した。


「これから同じお部屋に住む仲間なんだから、仲良くしましょー!あ!私の事はディアって呼んでね!メイド仲間からもディアって呼ばれているの。」


「あ、はい…では、ディア。私の事もリアと呼んでください。」


ディアは大きな目を更に大きくして嬉しそうにしている。


「リア!お腹すいてない?私はお腹ペコペコなの!一緒に食堂に行きましょう!みんなに紹介してあげるから!」


そう言うとリアの手をぐいっと引いて食堂へ歩き出したディア。


参ったな…。

でも、いい子でよかった。


リアリスはこの少し強引な同室者と上手くやって行けると確信した。



「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき

ありがとうございます♪


作者のぎゆりです(σ⁎˃ᴗ˂⁎)


今日2回目の更新となりました。

気まぐれです(笑)

よろしくお願い致します❤︎


さて、リアリスが見つけた小さな庭園。

それぞれの塔にはこうした庭園があるという設定にしております。

これから色々な場面で活躍しそうな場所です!!


さて、お話は変わりますが

ハミルトン家の男性陣の身長ですが

軍人であったリアリスの祖父は185㎝

父は181㎝、兄ウォルフは183㎝。

こんな設定になっております。

やはり、軍人だったお祖父様は大きいです。

そんなお祖父様の血を受け継いでいるリアリスの父も、兄のウォルフも大きいですね。


ちなみに、ウォルフの友人の

マイクスの身長は181㎝です。


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