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番外編〜ポートマン侯爵家の執事長。

わたくしは、ポートマン侯爵家で執事長を務めております。


ポートマン侯爵家には二人のご子息がおられます。

ご長男のマイクス様、ご次男のトーマス様でございます。


お二人はわたくしの口から言うのも何ですが、非常に非常に見目麗しく、巷の女性の間では知らぬ者がいないという方々。

女性にも大変おモテになります。


いや、羨ましい…。


オホン!。

これは失礼。

わたくしとした事が。


最近、侯爵ご夫妻の会話にはご長男のマイクス様の婚約者問題がよくあがります。

マイクス様も今年で18歳。

そろそろ婚約者くらいはいないと…。というのがご夫妻の悩み。


しかし、当のマイクス様は王宮の騎士団に所属しておられるので恋人などはいらっしゃらないご様子。

あんなにおモテになるのに、もったいない。


……。

失礼しました。



わたくしも、心配でございました。

はい、今日までは。


おモテになるのに、恋人がいなかったマイクス様に

女性のお客様がいらっしゃったのです。


騎士団のご友人のハミルトン男爵家のご長男のウォルフ様の妹君、リアリス様でございます。


え?

ただの友人の妹だろう?


ふふふ、わたくしには分かるのです。

マイクス様がリアリス様を見る時の目!

あれは恋する目でございますよ!


ご本人は気づいていらっしゃるかは分かりませんが、マイクス様がお産まれになった時から側で見ているわたくしです。

あの目は、欲しいおもちゃを見る時の目にそっくり!!


わたくしのカンは当たるのです!


リアリス様は、男爵家のご令嬢。

失礼ながら、ハミルトン男爵家は経済的に困窮しているとお聞きしております。

が!男爵家は男爵家!

身分的に少々差があろうとも、そこは愛の力で!

ハートをズキュンと!!!


あ、これまた失礼しました。

少し興奮してしまいました。


何はともあれ、マイクス様には早くご自分のお気持ちに気づいていただきリアリス様のハートを鷲掴みにしていただきたいものです。




リアリス様は、大変素晴らしいお方。

容姿は妖精の如く可愛らしく。

おそらく、相応の支度をさせていただけば大変身なさるかと。

なんと言っても性格が大変よろしゅうございます。

我が家の使用人達とも分け隔てなく接してくださる方。

心のお広い方です。

お小さい頃からご自分で何でもこなしていたリアリス様は、わたくし達使用人の為にお料理を振る舞ってくださいました。


ええ、大変美味しゅうございました。

なんでも、「あまりものケチケチ料理」というものだそうで。

料理番の者たちが目を丸くしておりました。


掃除も大変お好きなのか、細い棒に布を巻き付けて

窓枠や隅っこの埃を取り除く様はまるで女神!

メイド達はその棒を「リアリス棒」と呼んでおります。


ああ、早くリアリス様が若奥様になってくださらないだろうか?

もし、マイクス様の奥様になってくださったら…。

考えるだけで涙が出ます。


マイクス様、ファイトですぞ!


「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき

ありがとうございます♪


作者のぎゆりです(*ᴗˬᴗ)⁾⁾ペコ


さて、今回は初めて番外編を書いてみました。

番外編では、物語に出てくるサブキャラにスポットライトを当ててみようと思いまして。


今回の番外編の主人公は、ポートマン侯爵家の執事長です。

これからちょくちょくサブキャラにスポットライトを当てて行こうかと思いますので

よろしくお願い致します❤︎

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